発表年:1995年
ez的ジャンル:胸キュン系女性R&Bグループ
気分は... :2枚目が狙い目!
今日は90年代女性R&Bグループが聴きたい気分...
En Vogue、Xscape、Eternalの3グループが頭に浮かびましたが、最終的にXscapeにしました...
Xscapeはアトランタのジュニア・ハイスクールの同級生だったKandi Burruss、Tameka "Tiny" Cottle、Latocha Scott、Tamika Scottの4人が結成したグループ。
人気プロデューサーJermaine Dupriに発掘され、1993年にDupriのレーベルSo So Defからデビュー・アルバム『Hummin' Comin' at 'Cha』を発表。「Just Kickin' It」、「Understanding」がシングルヒットする。
その後2nd『Off The Hook』(1995年)、3rd『Traces of My Lipstick』(1998年)を発表するが、各メンバーがソロ活動を開始するなかでグループは自然消滅してしまう...
90年代を代表する女性R&Bグループといえば、En Vogue、TLC、SWVの名が思い浮かびます。個人的にはこれらのグループの作品の中で、いずれも2ndアルバムがお気に入りですね。具体的には、En Vogue『Funky Divas』(1992年)、TLC『CrazySexyCool』(1994年)、SWV『New Beginning』(1996年)の3枚っす。
共通しているのは、元気溢れるデビュー作を受けて、熟成してきた2枚目というパターンなのですが。
こうした女性R&Bグループにアップものよりも、胸キュンのミドル〜スロウを期待してしまう僕が2ndアルバムにハマりやすいのは、ある意味当然の帰結なのかもしれませんね。
ということで、Xscapeについても2nd『Off The Hook』(1995年)をセレクト。
Jermaine Dupriによる“the Ghetto En Vogue Xscape”というコンセプトを前面に打ち出したデビュー作では弾けたカンジがあったけど、この2ndでは先の僕の期待に応える胸キュンのミドル〜スロウのか佳曲が並んでいマス。
プロデュースは勿論Jermaine Dupri。一部の曲でDaryl SimmonsとOrganized Noiseもプロデュースしていマス。
En Vogue、TLC、SWVに比べると多少小粒なカンジですが、この歌心はなかなか捨て難いものがありますねぇ。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Do Your Thang」
アルバムはIsaac Hayesのカヴァーでスタート。意外だけどなかなか面白いですね。
「Feels So Good」
アルバムからの1stシングルとしてR&Bチャート第8位まで上昇したヒット曲。少し憂いを帯びたクールなミドル・チューン。
「Can't Hang」
MC Lyteをフィーチャーしたミドル・チューン。歌心のあるHip-Hop Soulってカンジでしょうか。
「Who Can I Run To?」
本作のハイライト。Jones Girlsのカヴァーであり、シングルカットされ、ポップチャート第8位、R&Bチャート第1位となったヒット曲。わりとJones Girlsのオリジナルに近い仕上がりなのでは?
胸キュン好きのハートにピピッとくる1曲ですね。しっかりとしたリードにコーラスにこのグループの歌心を感じとることができます。
「Hip Hop Barber Shop Request Line」
タイトル通り、Hip-Hopテイストのつなぎの1曲。Method Man「Bring the Pain」ネタ。
「Do You Want To」
「Do Like Lovers Do」
美メロ・ナンバー2曲。「Do You Want To」は、Daryl Simmonsプロデュースのメロウ・スロウ。かなり胸キュン度の高い1曲ですね。「Do Like Lovers Do」はジワジワと胸キュン度が上昇してくる1曲。僕が90年代女性R&Bグループが好きなのは、これらの甘く切ないカンジが聴けるから...
「What Can I Do?」
何気ない曲に聴こえますが、Zapp「Computer Love」、Slick Rick「Lick the balls」ネタのトラックが好きな人にはたまらないミッド・グルーヴです。Zapp好きの僕はもちろんかなり好きデス!
「Work Me Slow」
Daryl Simmonsプロデュースのこの曲はモロに僕好み。うまく説明できないけど、なんか特別な感情が湧き上がってくる1曲ですね。
「Keep It on the Real」
Organized Noizeプロデュースの1曲。TLCあたりに通じるいいカンジのミドル・グルーヴに仕上がっていマス。
90年代女性R&Bグループを聴いていると、過去、現在、未来といろんな思いが交錯してくる...きっと僕の深層心理になにかあるんだろうね。