2007年06月25日

Dru Hill『Dru Hill』

見た目はチョイ悪風だけどかなりの実力派☆Dru Hill『Dru Hill』
Dru Hill
発表年:1996年
ez的ジャンル:チョイ悪風実力派ボーカル・グループR&B
気分は... :立ち直るぞ!

いろいろあって更新できませんでシタ...すみません。
かなりヘコミ気味ですが、いい音楽でも聴いて立ち直ろうと思いマス。

さて、今回はSisqo擁するボルチモア出身のR&BグループDru Hillのデビュー・アルバム『Dru Hill』(1996年)です。

Dru Hillは、Sisqo(Mark Andrews)、Nokio the N-Tity(Tamir Ruffin)、Woody(James Green)、Jazz(Larry Anthony)という高校の同級生4人組で結成したグループ。グループ名は地元ボルチモアにあるDru Hill Parkに因んだものなのだとか。

1996年にWhoopi Goldberg主演の映画『Eddie(エディー/勝利の天使)』のサントラに提供した「Tell Me」でデビュー。アルバムからシングル・カットされ、大ヒットしまシタ。その勢いでデビューアルバム『Dru Hill』を発表。「In My Bed」「Never Make A Promise」「5 Steps」といったシングル・ヒットを生み出しまシタ。

1998年に2ndアルバム『Enter the Dru』、2002年には新メンバーScolaを加えた5人組による3rdアルバム『Dru World Order』を発表していマス。また、ソロ・アーティストとしても大成功を収めたSisqoをはじめ、各メンバーの活動も活発でしたね。

デビュー当時はJodeciをよく引き合いに出されていましたが、僕もそんなイメージが強かったかもしれませんね。ちょうど、Jodeciがグループの歴史に幕を閉じたのと同じタイミングで出てきたのがDru Hillというカンジでしたよね。Jodeci大好きだった僕としては大歓迎というカンジでしたね。

チョイ悪風だけど、見事なサウンド、ボーカル、コーラスのR&BグループというあたりはJodeciと共通しているかもしれませんね。

Dru Hillといえば“ドラゴン”のイメージが強いですよね。本作『Dru Hill』のジャケ右上にもドラゴンが登場していますし、2ndアルバム『Enter the Dru』のアルバムタイトルは、映画『燃えよドラゴン(Enter The Dragon)』にインスパイアされたものだし、Sisqoのソロ2作のタイトルは『Unleash the Dragon』『 Return of Dragon』とドラゴンずくし。そういえば、今年発売されるソロ第3弾も『The Last Dragon』というタイトルみたいですね。

本作の裏ジャケには漢字で「廿一世紀的節奏興憂鬱曲調」と表記されているのもそんな影響かも?

実は僕もカンフー好きでも中日ファンでもないのですが、全然別の意味でドラゴン好きです???

オススメ曲を紹介しときやす。

「Nothing to Prove」
なかなか粘り腰のセクシーなミッド・グルーヴ。Blahzay Blahzay「Pain I Feel」ネタ。

「Tell Me」
前述の大ヒット・デビュー・シングル。デビュー・シングルにこれだけ完璧なスロウを持ってくるあたりがなかなかの実力派ぶりを見せてくれますね。後半のコーラス・ワークの盛り上がりがいいですねぇ。

「Do U Believe?」
個人的には大ヒット・シングル群以上にお気に入りの曲がコレ。僕の大好きなパターンのこみ上げ系の胸キュン・ミッド・グルーヴです。この手のミッド・チューンがもっとあってもいい気がしますね。Craig Mack「Making Moves With Puff」ネタ。

「Whatever U Want」
ライトタッチのミッド・グルーヴ。アルバム全体の流れの中でアクセントとして

「All Alone」
実は購入当時に一番よく聴いていたのがこの絶品スロウ。かなりの美メロ・ナンバーだと思いますね。久々に聴いたら、ヘコみ気味の僕の心に優しく響いてきまシタ。

「Never Make a Promise」
Daryl Simmonsプロデュースの大ヒット・シングル。ボーカル・グループとしての実力を見せつけてくれるオーソドックスなスロウに仕上がっていマス。

「So Special」
90年代らしいサウンドとボーカルのバランスが実にピッタリの絶品スロウ。

「In My Bed」
この曲もDaryl Simmonsプロデュースの大ヒット・シングル。まさに憂鬱曲調な哀愁スロウに仕上がっていマス(笑)

「Love's Train」
「Share My World」
Keith Sweatによるプロデュース2曲。個人的にはアルバムの目玉ともいえる2曲だと思いマス。「Love's Train」はCon Funk Shunのカヴァー。このあたりのセレクトはKeithの趣味?「Share My World」はKeithらしい大人のメロウネスたっぷりのスロウに仕上がっていマス。

「5 Steps」
見事なコーラス・ワークを聴かせてくれるヒット・シングル。かなり感動的な仕上がりですよね。最後にまだこんな隠し玉を持っていたのかという驚きで一杯ですね。

終わったことをくよくよ考えても仕方がない、前向きに考えようっと。
いい音楽を聴いたら、なんかスッキリしてきたぞ〜!
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2007年06月22日

Yes『Close To The Edge』

初めて買った輸入レコードはこの作品だったかも?☆Yes『Close To The Edge』
Close to the Edge
発表年:1972年
ez的ジャンル:澄み切ったプログレ・ロック
気分は... :只今出張中!

今日は出張中なので、予約投稿しています。
変な箇所があってもしばらく修正できないのでゴメンナサイ。

久々にプログレを紹介します。

これまで本ブログで紹介してきたKing Crimson『In The Court Of The Crimson King』(1969年)、Pink Floyd『Dark Side of the Moon』(1973年)と並び、個人的にはプログレ三大傑作と思っている1枚Yes『Close To The Edge』(1972年)です。

プログレ・ロックというのは今の僕の音楽ライフと最も縁遠いところにある音楽の1つかもしれません。僕が新たにプログレ作品のCDを購入するということはまずないでしょうね。

そんな僕でもKing CrimsonPink FloydYesの3組だけは気が向くと聴くことがありマス。何故かここにEmerson, Lake & Palmerが入っていないのが僕らしいかもしれませんが(笑)

Yesに限って言えば、CDで持っているのは3rdアルバム『The Yes Album』(1971年)、4thアルバム『Fragile』(1971年)、『Close To The Edge』(1972年)の3枚のみ。でも、この3枚こそがYesというグループの絶頂期だったのではないかと思いマス。

ちなみに大ヒット曲「Owner Of A Lonely Heart」を含む『90125』あたりもリアルタイムではよく聴ききましたが、わざわざCDで買い直して聴きたいとは思いませんねぇ。

やっぱり、ギターにSteve Howe、そしてキーボードにRick Wakemanが加わり、Jon Anderson(vo)、Chris Squire(b)、Steve Howe(g)、 Rick Wakeman(key) 、Bill Bruford(ds)というメンバーで臨んだ4thアルバム『Fragile』『Close To The Edge』の2枚と、その前兆を感じられる
『The Yes Album』(ここではkeyがTony Kaye)がいいですなぁ。

『Close To The Edge』は僕が初めて買ったYesのアルバム。もしかしたならば、僕が最初に買った輸入盤レコードが本作だったかもしれません。

当時の僕の感覚ではLPは全10曲収録が標準だったので、全3曲という構成がインパクトありましたね。

あとは、King CrimsonPink Floydはダークな印象が強かったせいか、それとの対比でYesにはブライトな印象が強かったですね。Jon Andersonの澄み切ったハイトーン・ボーカルも手伝って、透明感のあるロックというイメージもあったかなぁ。

Yesのデビュー当時の売りは「5th DimensionのコーラスとCreamのへヴィ・サウンドの融合」ということだったらしいですが、本作あたりのYesにはへヴィな印象は受けませんね。

昔プログレというジャンルについて、ロックとジャズ、クラシックを融合したサウンドで、知的で芸術的な音楽といった説明をよく見かけましたが、そんな表現が一番似合うアルバムのような気がします。

普段、R&B/Hip-Hopあたりを好んで聴く今の僕にとって、このアルバムって案外癒される作品なのかもしれません。

ジャケは本ブログでも特集を組んだジャケット・デザインの巨匠Roger Deanです。

全曲紹介しときやす。

「Close to the Edge」
The Solid Time of Change〜Total Mass Retain〜I Get Up〜Seasons of Manという4パートからなる組曲風の作品。小鳥のさえずりと小川のせせらぎが癒し系なんて思っていると、緊迫感に包まれた雰囲気へと一転!Wakemanがパイプオルガンで盛り上げ、なかなかハードな展開へなだれこむI Get Up〜Seasons of Manあたりの流れは圧巻かもしれませんね。

「And You and I」
本曲もCord of Life〜Eclipse〜The Preacher the Teacher〜Apocalypseという4パートからなる組曲風(実際には3パート)。こちらはSteve Howeのアコースティック・ギターとJon Andersonの澄み切ったハイトーン・ボーカルでかなり癒される曲ですね。全体的にフォーキーかつクラシカルな雰囲気がいいですね。

「Siberian Khatru」
アルバムで一番好きというか、Yesの作品で一番多く聴いているのはこの曲かもしれませんね。この曲の持つグルーヴ感は現在の僕の音楽嗜好ともかなり合致する点が多いと思います。DJ的な視点で聴くと面白い曲なのでは?単純にカッチョ良いの一言ですね。

滅多にプログレを聴かない人にとっては、King CrimsonPink Floydよりも入りやすいかもしれませんね。
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2007年06月21日

Sa-Ra『The Hollywood Recordings』

ヤバいものに出会ってしまったかも?☆Sa-Ra『The Hollywood Recordings』
The Hollywood Recordings
発表年:2007年
ez的ジャンル:近未来&コズミック系Hip-Hop
気分は... :少し混乱気味...頭を整理してみよう!

いろいろあって、頭の中が少し混乱気味!
あまり色気を出さずに、自信を持って、やれることを確実にやってみよう!

さて今日は『Kero One Presents:Plug Label』のエントリーの時に触れた、最近お気に入りのHip-HopアルバムSa-Ra『The Hollywood Recordings』です。

Sa-RaSa-Ra Creative Partnersという呼ぶ方が正式かも?)は、Taz Arnold、Shafiq Husayn、Om'Mas Keithの3人によるプロデューサー/クリエイターし・ユニット。

Dr.Dre、N.E.R.D、Jurassic 5など数多くのアーティストのプロデュースやリミックスを手掛けてきた彼らがいよいよフル・アルバムをリリースしてくれまシタ。

Kanye WestのレーベルG.O.O.D.と契約した彼らですが、本作『The Hollywood Recordings』はBabygrandeからのリリースです。

実際、『The Hollywood Recordings』収録曲の大半はKanye Westに出会う前の作品みたいですね。故J Dillaをフィーチャーした曲などが含まれるのはそのためでしょう。

HMVのサイトに掲載されていた彼らへのインタビューによると、A.M.E.S.(Afro Magnetic Electronic Spiritualismの略)という言葉で彼らの音楽のエッセンスは説明できるらしいデス。

 Afro:アフリカを起源としたもの
 Magnetic: 人を惹きつけるポジティヴでそしてネガティヴなもの
 Electronic: 科学というものが与えてくれたもの
 Spiritualism": より強力なパワーや哲学、信条などを信じる力

個人的には、近未来のHip-Hop、コズミックなHip-Hop、非日常的な異空間のHip-HopというのがSa-Raの印象ですね。

とにかく得体の知れないヤバいものに出会った印象がありマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Hey Love」
ミステリアスなムードのフューチャー・ソウル。Herbie Hancock「Textures」ネタ。

「Glorious」
D'Angeloあたりのヤバさを感じる1曲。CDショップでこの曲を試聴した瞬間に購入の意思を固めまシタ。独特の浮遊感のあるシンセ・サウンドがヤバすぎですね。

「So Special」
Rozzi Daimeをフィーチャーしたメロウ・チューン。最近の僕のiPodヘビロテ曲です。こうしたキャッチーなトラックもしっかり押さえているあたりが心憎いですな。

「And If」
Ty(Ty and Kory)をフィーチャーしたコズミックなブラックホールHip-Hop。ホント、彼らの世界に吸い込まれていくような引力をもったトラックっす。

「Rosebuds」
メロウでオーガニックなトラックが実に気持ちいい1曲です。個人的には「So Special」とセットで聴いていマス。

「Feel the Bass」
Talib Kweliをフィーチャーした不穏なムードの1曲。このヤバ目なカンジが何ともいいですな。

「White! (On the Floor) 」
打ち込みのピコピコ感が僕好み!近未来のHip-Hopってカンジがグッド!

「Ladies Sing」
トラック&コーラスはとてもミステリアスだけど、ボーカルはほのぼのしていてホッとする不思議な曲。

「Sweet Sour You」
Bilalをフィーチャーしたミッド・グルーヴ。この曲も近未来感が漂っていますね。トラックとBilalのボーカルが実にマッチしていますな。

「Tracy」
Rozzi Daimeをフィーチャー。無機質なクールネスが漂うトラックが好きですね。

「Fly Away」
Erykah BaduとGeorgia Anne Muldrowをフィーチャー。不思議な音空間が展開されます。とてもスペイシーなのに、オーガニックな雰囲気も感じるのは何故なんだろう?

「Lean on Me」
Kurupt、Lord Nez、Erika Roseをフィーチャー。なかなかセクシーなErika Roseのコーラスがいいカンジ。

「Thrilla」
J Dillaをフィーチャー。天才クリエイター同士にしかわからない何かあるんでしょうね。

「Hollywood (Redux)」
ジャジーでメロウな雰囲気を持つトラックがなかなか魅力の1曲。マッタリ感もあって好きだなぁ。

僕の持っているのは赤一色のジャケであり、Amazonで扱う今回のジャケとは異なりマス。赤一色のジャケの方が非日常的なイメージで彼らの音楽にマッチしているように思いマス。
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2007年06月20日

Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity『Streetnoise』

スウィンギン・ロンドンのグルーヴィーなオルガンを堪能アレ☆Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity『Streetnoise』
Streetnoise
発表年:1969年
ez的ジャンル:スウィンギン・ロンドン系オルガン・ロック
気分は... :Chic!Chic!Chic!

昨日はブルーノート東京でChicのライブを観てきまシタ。
Chicと言っても、オリジナル・メンバーはNile Rodgersのみですが、それでも十分に楽しめまシタ。

「Le Freak」「Good Times」といったChicの大ヒット曲に加え、Diana Rossa「Upside Down」「I'm Coming Out」Sister Sledge「We Are Family」「Thinking of You」なども演奏してくれたのが嬉しかったですね。

ミーハー気分丸出しでNile Rodgersと握手してきまシタ(笑)

はしゃぎすぎたせいか、今日起きたらのどはガラガラ、身体は筋肉痛、耳もなんか聴こえが悪いです(> <)

Chicネタを振っておきながら、今日は全然関係ないBrian Auger & The Trinityです(笑)

UKのオルガン/キーボードプレイヤーBrian Augerは以前にOblivion Express時代の『Closer to It!』(1973年)を紹介しまシタ。

基本的にはOblivion Express時代の作品を聴く機会が多いのですが、たまにTrinity時代の作品を聴くと新鮮に聴こえますね。
ジャズ・ピアニストであったBrian Augerがオルガン奏者へ転向し、結成した自身のグループがBrian Auger & The Trinityデス。

ジャズやR&Bからも影響を受けた踊れるグルーヴィーなオルガン・サウンドが特徴でシタ。いわゆるスウィンギン・ロンドンの流れです。

本作『Streetnoise』はフロントに女性ボーカリストJulie Driscollを迎えて録音されたTrinityの3rdアルバム。当時はLP2枚組の大作だったようですね。

個人的にはJulieのミステリアスなボーカルへの関心は低いのですが、スウィンギン・ロンドンのカッチョ良さを堪能できる1枚だし、今聴いても古さを感じない鮮度を持った作品だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Tropic of Capricorn」
オープニングから演奏でアクセル全開で飛ばしてくれマス。このグループらしいグルーヴィーな演奏を堪能できますね。「Ellis Island」と並ぶ僕のお気に入りデス。Augerのオリジナル。

「Czechoslovakia」
Julie Driscoll作品。Julieのミステリアスな雰囲気が反映されたドラマティックな1曲。

「Take Me to the Water」
Nina Simone作品のカヴァー。特に後半のJulieのヒンヤリとしたボーカルとTrinityのグルーヴィーな演奏との絡みがいいカンジですね。

「Light My Fire」
Doorsの名曲カヴァー。このグループらしいヒップなカヴァーに仕上がっていマス。

「Indian Rope Man」
本作のハイライトと言えばこの曲ですね。オリジナルは黒人フォークシンガーRichie Havensです。オリジナルもなかなか味わい深いですが、本作のグルーヴィーな仕上がりにモッズ好きは歓喜してしまいますよね。オルガンという楽器のカッチョ良さを改めて感じる1曲ですな。

「Flesh Failures (Let the Sunshine In) 」
有名なミュージカル『Hair』の挿入歌、というよりも全米チャート第1位となった5th Dimensionのカヴァーでお馴染みかもしれませんね。5th Dimensionのバージョンで聴きなれているので、このクールでヒップな仕上がりは新鮮ですね。

「Ellis Island」
個人的にアルバムで一番好きな曲がコレ。文句ナシのカッチョ良さ120%のインストです。ロックで、ジャズで、R&Bで...いろんなジャンルの音楽のカッチョ良さのエッセンスが見事に凝縮されているカンジですな。

「In Search of the Sun」
60年代後半のブリティッシュ・ロックらしい曲ですね。曇ったムードがいいカンジですな。

「Looking in the Eye of the World」
Augerのピアノによる弾き語り。なかなか味わい深い仕上がりになっていマス。

「Vauxhall to Lambeth Bridge」
Julieによるフォーキーな1曲。個人的には本作にこういった路線を求めているわけではありませんが、悪くはないですな。

「All Blues」
Miles Davisのカヴァー。こういった曲を取りあげるあたりが興味深いですね。

「Save the Country」
Laura Nyroの名曲カヴァー。この曲も5th Dimensionのカヴァーがお馴染みですね。Laura Nyroのオリジナルや5th Dimensionバージョンを聴いた後に聴くと分が悪いですが、この曲を取り上げたセンスは評価したいですね。

とTrinityの紹介を書きながら、頭の中では昨夜聴いた「Thinking of You」がリピートしている状況です。う〜ん、でも片耳が完全におかしい!
posted by ez at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

Average White Band『Cut The Cake』

美味しいケーキはいかが?☆Average White Band『Cut The Cake』
Cut the Cake
発表年:1975年
ez的ジャンル:メロウ&グルーヴ系白人ファンク
気分は... :どんなケーキを食べようかな?

ありふれた白人バンド(?)Average White Band(AWB)の2回目の登場です。

スコットランド出身の“平均的な白人バンド”を名乗るAWBは、筋金入りのファンク・チューンと極上のメロウ・チューンの絶妙なバランスで、ファンク/ソウル・ファンからAORファンまで幅広い人気を獲得しているグループですね。

前回は人気曲「Queen of My Soul」等収録の『Soul Searching』(1976年)を紹介しましたが、今回は個人的に一番好きなAWBのアルバム『Cut The Cake』(1975年)です。

プロデュースはArif Mardinっす。前回も書きましたが、AOR好きの方の中には『Shine』(1980年)等David Fosterプロデュース作を好んで聴く傾向もあるようですが、まずはArif Mardinプロデュースの初期の作品を聴くのがAWBの正しい聴き方のような気がします。

AOR好きの方のニーズを満たすソフト&メロウな作品を数多く発見できるはずですよ!

3rdアルバムとなる本作『Cut The Cake』ではツアー中に死去したドラマーのRobbie McIntoshに代わり、黒人ドラマーのSteve Ferroneが新メンバーとして加入していマス。

本ブログでも紹介したラテン・グルーヴの帝王と呼ばれたコンガ奏者Ray Barrettoが数曲で参加していマス。

全米R&Bアルバムチャート第1位、全米ポップアルバムチャート第4位に輝いた大ヒット・アルバムです。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Cut the Cake」
シングル・カットもされ、全米R&Bチャート第7位となったたタイトル曲。スマートなJames Brownといった趣の仕上がりがいいファンク・ナンバー。サンプリング・ネタでも使われていますね。

「School Boy Crush」
サンプリング・ネタといえばこのミッド・グルーヴですね。AWBの曲の中で一番サンプリングされている曲だと思いマス。シングルにもなりまシタ。

主なところを挙げると、Eric B. & Rakim「Microphone Fiend」、Beatnuts「Ya Don't Stop」De La Soul「D.A.I.S.Y. Age」、Pete Rock & C.L. Smooth「In The Flesh」、Nas「Halftime」、TLC「Ain't 2 Proud 2 Beg」、Janet Jackson「New Agenda」、Diana King「Shy Guy」、Father MC「One Night Stand」、Immature「Watch Me Do My Thing 」、Floetry feat. Mos Def「Wanna B Where U R(Thisizzaluvsong)」、Dragon Ash「Deep Impact」、AZ「Your World Don't Stop」など

「It's a Mystery」
なかなかイケてるメロウ・グルーヴ。肩の力の抜け具合が実にカッチョ良いですなぁ。晴れた日の朝に聴くと実に清々しいカンジでハマります。Ray Barretto参加曲。

「If I Ever Lose This Heaven」
Leon Wareの名曲カヴァー。シングル・カットもされまシタ。オリジナルはQuincy Jones『Body Heat』収録のMinnie Riperton、Al Jarreauをフィーチャーしたバージョンですね。アダルティなオリジナルもいいですが、個人的にはよりグルーヴ感のある本作の方が好きですかなぇ。De La Soul「Foolin'」、Jerome「Too Old For Me」などのサンプリング・ネタにもなっていマス。

「Why」
メロウ・グルーヴ好きは外せない1曲。「When They Bring Down the Curtain」と並ぶお気に入り曲です!エンドレスで聴いていたい気持ち良さだけど、しっかりグルーヴ感も残っているところがいいですな。

「High Flyin' Woman」
スタイリッシュなファンキー・グルーヴ。個人的にはもっと弾けてしまって欲しいですが(笑)

「Cloudy」
ロマンティックなスロウ。胸キュン・スロウ好きの方はぜひ!

「How Sweet Can You Get」
さりげないけど、なかなかソウルフルはミッド・グルーヴ。

「When They Bring Down the Curtain」
アルバムで一番のお気に入り曲。聴いていると、自然とラブリー&ハッピーな気分になってくるメロウ・グルーヴですねぇ。僕にとってはかなり完璧な1曲デス。Ray Barretto参加曲。

こんな美味しいケーキならば1ピースじゃ全然足りない。
1ホール全部食べられちゃいそうですな。
posted by ez at 10:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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