発表年:2000年
ez的ジャンル:シカゴ系ポスト・ロック
気分は... :うぃ〜す!
久々にシカゴ音響派の作品です。
ということでThe Sea and Cakeの5thアルバム『Oui』(2000年)をセレクト。
Sea and Cakeは、Sam Prekop、John Mcentire、Archer Prewitt、Eric Claridgeというシカゴ音響派/ポスト・ロックの4つの才能が結集したグループ。その方面が好きな人にとってはスーパーグループといえるかもしれませんね。
今年4年ぶりの新作となる7thアルバム『Everybody』を発表したSea and Cakeですが、個人的にはこの5thアルバム『Oui』(2000年)が一番お気に入りデス。
なんかジメジメした日に本作を聴くと湿度が一気に低下して、とっても爽快な気分になるカンジですね。
振り返ると、約1年前に本作と同様のテイストを持つSam Prekopの1stソロ『Sam Prekop』(1999年)を紹介していまシタ。今の季節になると自然と身体がポスト・ロックを欲するのかもしれませんな。というよりもSam Prekopの鼻歌ボーカルを聴きたくなるのかも?
1年前のSam Prekopのエントリーを読んでみたら、サッカーのドイツW杯「日本対オーストラリア」の戦評が書いてありました。あれからもう1年経つんですね。
オシム・ジャパンになってから日本代表についてを書くこともなかったので、久々に書きますね。
僕の率直な感想は、オシム・ジャパンのメンバーって本当に日本サッカー界を代表する最強メンバーなのか?という気がしてならないなぁ。2010年の南アW杯を目指すのであれば3年後の最強メンバーという伸びしろを考慮する必要がありますが、それでも今のメンバーが2010年の最強メンバーというカンジはしませんねぇ。
ファンタジスタばかり結集しても勝てるチームにはならないという主張や、ボールも人も良く動くサッカーというコンセプトはとても理解できます。でも、それを実現できるのが今のメンバー???と思ってしまうのは僕だけでしょうか。
まぁ、もうすぐ始まるアジア杯でお手並み拝見といきましょうか。
その点、今日紹介するSea and Cakeはポスト・ロックのシカゴ代表といったカンジがしますよねぇ。シカゴ系ポスト・ロックの魅力を実にわかりやすく、かつスタイリッシュに聴かせてくれマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Afternoon Speaker」
ポスト・ロックらしい、肩の力が抜けたリラックス感と知的なムードが同居したナンバー。とても抜けのいいサウンドが印象的ですね。Sam Prekopの鼻歌ボーカルを聴くと、お味噌汁を飲んだときのような安堵感がありマス。
「All the Photos」
サウダージ感覚漂う哀愁ポップ。何気ないけど演奏/アレンジなどに隙のない実に完成度の高い1曲だと思いマス。
「You Beautiful Bastard」
まったりムードのインスト曲。のんびり昼寝でもしながら聴きたい1曲ですね。
「Leaf」
淡々としたムードながらも実に味わい深い1曲。John Mcentireのマリンバの音色が実に効果的ですね。
「Everyday」
この曲あたりはかなりジャズ寄りのアプローチってカンジですよね。ここではJohn Mcentireのvibeがいいカンジ。
「Two Dolphins」
癒しムードたっぷりの1曲。アロマのラベンダーのような鎮静効果があるように思えマス。
「Midtown」
アルバムで一番お気に入りの曲。軽やかだけど、どこか知的で、どこか寂しげで...といったサウンドが実にいいですね。とにかく自然体で等身大な音楽ってカンジがします。
「Seemingly」
メランコリック・ムードのナンバー。悲しげな歌詞を見ながら聴くと、ちょっとブルーな気分かも?
「Props Of Upper Class」
この曲が一番ポスト・ロックっぽくないかも?なんて聴いていると、途中からSam Prekopのボーカルをはじめ俄然ポスト・ロックっぽくなってきマス。
とにかく心が落ち着くアルバムです。
悩んだり、後悔したり、焦ったり、落ち込んでいたり...なんて時にいいかも?