発表年:1994年
ez的ジャンル:ジャジー系オーガニック生音Hip-Hop
気分は... :?!!!??!
知性派Hip-HopグループThe Rootsの2回目の登場デス。
前回は最新作『Game Theory』(2006年)の紹介でしたが、今回はメジャー第1作となった2nd『Do You Want More』(1994年)です。
個人的にはRootsの作品の中では、2nd『Do You Want More』(1994年)、3rd『Illadelph Halflife』(1996年)、4th『Things Fall Apart』(1999年)とUKのみでリリースされた6曲入りEP『From The Ground Up』(1994年)の4枚が好きですね。
やっぱり僕の好きなRootsはジャジーでオーガニックなHip-Hopバンドのイメージですね。そんなRootsに出会えるのが前述の4枚です。
本作『Do You Want More』は僕が初めて聴いたRoots作品でした。
リアルタイムでこのアルバムを聴いた時にはかなりインパクトがありましたね。
それまでもA Tribe Called Quest(ATCQ)等のジャズ・ネタのHip-HopやGuruのプロジェクトJazzmatazzのようなHip-HopとJazzの融合を狙った作品はありましたが、ここまでHip-HopとJazzが自然が違和感なく融合している作品を聴いたのは初めてでしたね。
例えば、Jazzmatazzは当時ブームのAcid Jazzの流れとの接点を強く感じますが、Rootsの場合はむしろ70年代のニューソウル/ジャズあたりからの影響を感じますよねぇ。そのあたりが同じジャジーなHip-Hopでもずいぶん肌触りが異なる気がしまシタ。
Jazz好きの方にはCassandra Wilson(vo)、Steve Coleman(ts)、Graham Haynes(tp)といったゲストの参加も興味深いですよねぇ。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Proceed」
シングルカットもされた代表曲。このジャジーな生音をHip-Hopを初めて聴いた時の感動が甦ってきますねぇ。単に心地良いだけではないオーガニックなグルーヴ感が何ともいいですねぇ。
「Distortion to Static」
この曲もシングルになりまシタ。なんかATCQが生音Hip-Hopしているカンジがとっても好きデス。クラシックな雰囲気十分のドープな1曲ですねぇ。笑い声のサンプリングの使い方がお見事!
「Mellow My Man」
タイトル通りのメロウ・チューン。Scott Storchのローズが実に気持ちいいですねぇ。70年代ニューソウルあたりのテイストが漂っていますね。僕がRootsを好きな理由はこのあたりの要因が大きいかも?
「Datskat」
Black Thoughtの弾けたフロウがいいカンジですね。Steve Colemanのサックスがいいアクセントになっていマス。
「Lazy Afternoon」
まさに気だるい午後のムードにぴったりな1曲。淡々としたカンジが好きだなぁ。
「? Vs. Rahzel」
タイトルの通り、ドラムの?uestlove、ビートボクサーのRahzelの二人を堪能できるナンバー。
「Do You Want More?!!??!」
まさに?!!??!な1曲(笑)実に気持ちのいいジャジー・グルーヴなんだけど、バグパイプの音色が摩訶不思議な雰囲気を作っていマス。
「What Goes On, Pt. 7」
コズミック・ムードがいいカンジの1曲。密かに好きな1曲です。
「Essaywhuman?!!!??!」
この曲のみライブパフォーマンス。実に臨場感があっていいですね。生音Hip-Hopの魅力がストレートに伝わってきマス。
「Swept Away」
「Silent Treatment」
大物ジャズ・シンガーCassandra Wilsonをフィーチャーした2曲。2曲ともにジャジー・ムードに溢れていマス。「Silent Treatment」はシングルカットされまシタ。
最近のジャジーなアングラHip-Hopも大好きな僕ですが、そうした諸作にも大きく影響を与えたのが初期The Rootsではないかと思いマス。
まさに?!!!??!な作品デス(笑)