2007年07月11日

Chrisette Michele『I Am』

2007年期待の女性R&Bシンガーのデビューアルバム☆Chrisette Michele『I Am』
I Am
発表年:2007年
ez的ジャンル:ジャズシンガー系女性R&B
気分は... :“ジャジー”ではなく“ジャズ”を感じるR&B!

2007年期待の女性R&BシンガーChrisette Micheleのデビューアルバム『I Am』の紹介です。

Chrisette Micheleは1985年NY生まれのジャズ/R&Bシンガー。
子供の頃から教会でゴスペルを歌い、その才能に磨きをかえていたらしいっす。

Def JamのCEOとなったL.A.Reidに見込まれてDef Jamと契約。その後、Nas『Hip Hop Is Dead』収録の「Can't Forget About You」、「Still Dreamin'」や、Jay-Z『Kingdome Come』収録の「Lost One」にフィーチャーされていたので、Hip-Hopファンには聞き覚えのある名前なのでは? なんでもChrisetteの母親とNasの母親は親しい間柄なのだとか。

そうしたプロローグを経て発表されたデビューアルバムが本作『I Am』となりマス。

とにかく“ジャジー”ではなく“ジャズ”を感じるR&Bというのが僕の印象です。
バックの音の合間を歌が自由に駆け巡っているようですな。

Ella Fitzgerald、Billie Holiday、Sara Voughanといったジャズ・シンガーを自らのアイドルとして指摘しているのも頷けるカンジですねぇ。

BabyfaceWill.I.Am、Salaam Remi、John Legendなど多様なプロデューサーを起用し、さまざまな角度からChrisetteの魅力を引き出そうとしているのも、アルバム全体を楽しめるものにしてくれます。

各方面で絶賛されるのが納得の1枚ですね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Like A Dream」
軽やかに天に駆け上るようなChrisetteのボーカルにいきなりKOされてしまうミッド・チューン。バックが軽やかな分、彼女のジャジーなボーカル・スタイルの魅力がストレートに伝わってくるカンジですね。

「Work It Out」
この曲はソウル・テイストな仕上がり。こうした正統派ナンバーで貫禄十分に聴かせるあたりにChrisetteの実力を感じますね。

「If I Have My Way」
第一弾シングルがこの曲みたいですね。ジャズ・フレイヴァーの強いソウル・ナンバーといったカンジです。確かに、このタイプの曲が一番Chrisette Micheleというシンガーの魅力が伝わってくるかも?

「Best Of Me」
Babyfaceプロデュース曲。Babyfaceらしいアコースティック・ソウルに仕上がっています。個人的には胸キュン度がかなり高いサイコーの出来だと思いマス。これから夏に向けてのヘビロテになりそうデス。

「Your Joy」
この曲もBabyfaceプロデュース。こちらもアコースティック・ソウルですが静かで味わい深い仕上がりですね。一人でしんみりと聴きたいカンジですね。

「Good Girl」
Salaam Remiプロデュースのミッド・グルーヴ。きっとFugeesが好きな人は気に入る曲なのでは? Hip-Hop方面からChrisetteに興味を持った人向けの曲ですね。

「Be Ok」
Will.I.Am参加&プロデュース曲。パンチの効いたホーンとほのかなブラジリアン・テイストが魅力のキャッチーなナンバーに仕上がっていマス。良く悪くもWill.I.Amらしい曲ですね。Bob Marley & The Wailers「Could You Be Loved」ネタ。

「Golden」
しっとり落ち着いた雰囲気が魅力の1曲。彼女のボーカル・スタイルとマッチした感動的な仕上がりですね。

「Let's Rock」
Will.I.Amプロデュース曲。先にFugeesを引き合いに出しましたが、この曲はLauryn Hillのソロとの共通点をカンジますね。ジャズ/ソウルの枠に収まらないスケールの大きさを感じるからかもしれませんね。Run-D.M.C.「Here We Go」ネタ。

「Love Is You」
John Legendプロデュース曲。JohnのピアノをバックにChrisetteが感動的なボーカルを聴かせてくれます。名曲の雰囲気が漂う秀逸作。

「Is This The Way Love Feels」
ゴスペル仕込みのスピリチュアルな1曲。崇高で壮大なスケールのナンバーに仕上がっていマス。

「I Am One」
シークレット・トラックとして収録されている1曲。ピアノの弾き語りによる実に感動的な1曲に仕上がっていマス。シークレット・トラックにしておくのが勿体ないカンジですね。

昨年来、女性R&Bシンガーの不作を嘆いていた僕ですが、この1枚で当分救われそうですね。
posted by ez at 13:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする