
発表年:1975年
ez的ジャンル:英国系白人ファンク
気分は... :やっぱり遊び心がないとねぇ...
サッカーU20W杯の日本代表は惜しかったですねぇ。
審判から見放されたものの、なかなかの戦いぶりだったのでは?
最近不甲斐ないA代表や五輪代表の試合を観るよりは、はるかに救われた気がしましたねぇ。
それ以上に面白いのが南米選手権ですね。
今朝も準決勝の「メキシコ対アルゼンチン」を生放送でTV観戦していましたが、メッシのループ・シュートやリケルメの人を喰ったようなPKなどW杯や欧州サッカーでは絶対観られない遊び心満載のサッカーを堪能できますね。
「ブラジル対アルゼンチン」の決勝戦が楽しみですね。
順当に行けば、アルゼンチンの圧勝と予想しますが、今回イマイチのブラジルも最後は王国の意地を見せて欲しいものですね。
さて、今回はAverage White Band(AWB)と共に70年代英国ファンキー・ソウルの一翼を担ったグループKokomoのデビュー・アルバム『Kokomo』(1975年)の紹介です。
なんて書きながら、僕がKokomoを知ったのはフリー・ソウルのムーヴメントからでした。
Kokomoは、Joe Cockerのバック・バンドとして知られていた英国産スワンプ・ロック・グループGrease Bandのメンバーと、リバプールのポップ&ソウル・グループArrivalのメンバーなどが集めって結成された白人ファンク・グループ。このデビュー・アルバムの時には9人組でした。メンバーの中には元King Crimsonのメンバーとしても知られる売れっ子サックス・プレイヤーMel Collinsの名前も発見できマス。
僕の持っているCDのライナーノーツには、Grease BandやArrivalからの経緯やその周辺ミュージシャンに関するうん蓄がいろいろ書いてありますが、ハッキリ言ってどうでもいいカンジですね。
AWBのライバル・グループというのも、僕にはあまりピンと来ませんねぇ。
実際、KokomoはAWBほどの商業的な成功を収めたわけでもないし、音楽的にも同じ白人ファンクでもテイストが異なる気がします。Kokomoの方がイナたくてメロウってカンジでしょうか。女性ボーカルが入っている点でもかなり印象が違うかもしれませんね。
本作はフリー・ソウル/レア・グルーヴ的な観点から聴くのが一番しっくりきますね。
まさにファンキー&メロウ・グルーヴ好きのための1枚ですね。
個人的には本作を聴いていると、続けてLemuria、Mackey Feary Band、Tender Leaf等のハワイアン・フリーソウルが聴きたくなります。ある意味、AWB以上に僕向きのグループかも?
それにしても本作の邦題『ファンキー・マシーン★ココモ1号』というのはスゴイですな。遊び心を通り越して安直すぎるかも(笑)
プロデューサーはロック・ファンにはお馴染みのChris Thomasが担当しています。
Chris Thomasでこのサウンドっていうのは少し意外なカンジかも?
全曲紹介しときヤス。
「Kitty Sittin' Pretty」
Doobie Brothers「Long Train Runnin'」をファンキー・ソウル仕立てにしたようなオープニング。この曲が一番ファンクしているかもしれませんね。
「Anytime」
フリーソウルのコンピ『Free Soul Graffiti』収録曲ということでファンにはお馴染みのメロウ・グルーヴですね。 僕もこの肩の力の抜けたグルーヴ感がサイコーにカッチョ良いと思います。これから夏に向けてピッタリの1曲なのでは?
「I'm Sorry Babe」
この曲も夏向けのライト・タッチなファンキー・ソウル。からっと明るいカンジがいいですね。
「Forever」
メロウ好きにはたまらない1曲。この曲が英国産とはとても信じられませんねぇ。どう聴いても、夕陽の浜辺で恋人同士が聴く曲ですな。
「It Ain't Cool (To Be Cool No More) 」
イナたいファンキー・チューン。どちらかと言えば、オールド・リスナー向けの曲ですかねぇ。
「Feeling This Way」
この曲もクラブ系リスナーにはお馴染みの1曲ですね。個人的にはAl Kooperのファンキー・グルーヴあたりとの共通点をカンジますねぇ。
「Sweet Sugar Thing」
「Anytime」と並ぶ僕のお気に入り曲。かなり気の利いたゴキゲンなファンキー・グルーヴ。この曲あたりを聴いていると、きっと若いリスナーの方にはAWB以上にKokomoがピタッと来るんだろうなぁという気がしますね。
「I Can Understand It」
Bobby Womackのカヴァー。アーバンかつパーカッシヴな仕上がりが何とも僕好み。
「Angel」
Aretha Franklinの妹Carolyn Franklinのカヴァー。胸キュンのメロウに仕上がっていマス。Mel Collinsのサックス・ソロもサイコーですな。
ホント、捨て曲ナシの佳作だと思いマス。
個人的にはこういった作品を称してセンス抜群の1枚と呼ぶのでは?と思いマス。