発表年:1992年
ez的ジャンル:ハードコア系男気Hip-Hop
気分は... :男気があっていいよね!
昨日は予定が急遽キャンセルとなり今日へ延期!お楽しみは今日に持ち越し☆
僕は自由に気ままに生きているが、性格的には案外計画的に行動するタイプであり、時間にも結構きっちりしている。そのため、昔はスケジュールが変更となったり、相手が遅刻してきたり、予定がキャンセルされるとかなりムッとするタイプの人間だった。
だけど、最近あまりその手のことで腹を立てることが少なくなったかも?
きっと、腹を立てたところでマイナスのストロークを出すだけで全くプラスの方向には進まないということを、この年齢になってやっと悟ったのかもしれませんな。少しは大人になったかなぁ(笑)
さて今回は以前から紹介したかったHip-HopアルバムEPMD『Business Never Personal』(1992年)デス。
EPMDはErick SermonとParish Smith(PMD)というNY出身の二人によるHip-Hopユニット。EPMDとはErick Parrish Making Dollarsの略。
シングル「It's My Thing」でデビューした後にデビューアルバム『Stirictry Business』(1988年)を発表。その後2nd『Unfinished Business』(1989年)、3rd『Business as Usual』(1990年)、4th『Business Never Personal』(1992年)といったるアルバムを発表し(タイトルに必ずBusinessが入っているのが面白い)、東海岸のHip-Hopシーンに地位を確立するも二人の関係が悪化し、解散してしまいまシタ(その後再結成しアルバムも発表していますが)。
EPMDといえば、ファンクネス溢れるトラックと畳み掛けるようなハードコアなラップによる男気溢れるカッチョ良さが特徴ですよね。基本的に僕はA Tribe Called Quest、De La Soul、Jungle Brothersといったリラックス系のHip-Hopが好きでハードコアなHip-Hopってあまり興味がないのですが、何故かEPMDだけは好きでしたね。多分、ファンクネスたっぷりのトラックが僕好みだったのかもしれません。
そうしたEPMDのアルバムの中から一番好きなアルバム『Business Never Personal』(1992年)をセレクト。ずっと前から本作を紹介したかったのですが、Amazonでの扱いがなかったので紹介できずにいました。最近になってやっとAmazonでジャケ写真を見つけることができたので紹介できます!
Zapp(Roger)、P-Funk、EW&F、Kool & The Gang、Marvin Gaye、Curtis Mafield、Rick Jamesといった僕の大好きソウル/ファンク系のネタのトラックが並ぶあたりがいいですねぇ。特に大好きなRogerネタを全面に押し出した「Crossover」は僕にとって永遠のクラシックですね。
「Crossover」、「Headbanger」といった2大クラシックをはじめ、男気のあるカッチョ良いトラックが並んでいます。きっとハードコアなHip-Hopを普段聴かない人でもソウル/ファンク好きの人であれば楽しめるアルバムですよ〜!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Boon Dox」
ファンクネスに溢れ、ハードコアで男気のあるオープニング。Earth, Wind & Fire「I Can Feel it in My Bones」、B.T. Express「If It Don't Turn You On (You Oughta Leave It Alone)」ネタ。
「Nobody's Safe Chump」
「Can't Hear Nothing But the Music」
EPMDらしいハードコアなカッチョ良さを堪能できる曲。2曲共に基本的にトラックがカッチョ良いですな。「Nobody's Safe Chump」はGrand Master Flash & the Furious Five「The Message」ネタ。「Can't Hear Nothing But the Music」はKool & The Gang「Jungle Boogie」ネタ。
「Chill」
全然Chillって気がしないダークでヘビーな雰囲気のトラックですね。ESG「UFO」、Foreigner「Street Thunder」ネタ。
「Headbanger」
「Crossover」と並ぶクラシック。RedmanとK-Soloも参加のポッセ・カット。思わず♪Headbanger〜♪Headbanger〜♪と拳を突き上げタテのりになるかも(笑)Parliament「One of those Funky Things」ネタ。
「Scratch Bring It Back, Pt. 2 (Mic Doc) 」
タイトルからもわかるようにDJ Scratchのスクラッチが聴きモノ。Boogie Down Productions「Duck Down」、A Tribe Called Quest「Scenario」ネタ。
「Crossover」
文句なしのHip-Hopクラシック。シングル・ヒットもしたキラー・チューン。Roger (Troutman)「You Should Be Mine」ネタのファンクネスたっぷりのトラックとフロウが実にマッチしていますね。Roger好きの僕にはホントたまらない1曲です。
詳しく事情は知りませんが、「You Should Be Mine」が収録されているRogerのラスト・ソロアルバム『Bridging The Gap』(1991年)からのシングル「(Everybody) Get Up」にEPMDが参加したお返しがこの曲なのかもしれませんね。僕は「(Everybody) Get Up」のシングルもたまたま持っているのですが、コチラもかなりカッチョ良いのでオススメです(『Bridging The Gap』収録のアルバムバージョンにはEPMD未参加なのでご注意を!)
90年代Hip-Hopからベスト10を選ぶとしたら絶対に入れるくらい大好きですね。今でもRoger「You Should Be Mine」とセットで聴くのが大好きですね。
「Play the Next Man」
「Crossover」と並ぶ僕のお気に入り曲がコレ。Parliament「Sir Nose d'Voidoffunk(Pay Attention-B3M)」ネタのトラックに畳み掛けるフロウが絡み、さらにはDJ Scratchの擦りも加わり、ハードコアなメチャ格好良い仕上がりになっていマス。ボクシング世界ヘビー級の元チャンピオンMike Tysonが登場するライムも実に印象的ですね。個人的にはかなりの名曲だと思いマス!
「It's Going Down」
Marvin Gaye「I Want You」ネタのループが印象的な1曲。このずっしり重いカンジがEPMDならですね。
「Who Killed Jane」
かなりヤバい雰囲気がいいですね。相当重心低いカンジですな。本来ハードコアなものはあまり好きではないのですがEPMDは一味違うんですよね。Rick James「Mary Jane」、Curtis Mayfield「Stone Junkie」ネタ。
最近の彼らの活動はあまりフォローできていないのですが、最近再結成ツアーを行ったようですね。