2007年07月19日

Morgana King『New Beginnings』

Stevie Wonder自身が絶賛した「You Are the Sunshine of My Life」のカヴァー☆Morgana King『New Beginnings』
ニュー・ビギニングス
発表年:1974年
ez的ジャンル:フォーキー・ソウル系女性ジャズ・ボーカル
気分は... :かなり上機嫌(^0^)

久々にかなり上機嫌です!

そんなご機嫌モードにぴったりなのがStevie Wonderの名曲「You Are the Sunshine of My Life」
本ブログでも紹介済みのこの全米チャートNo.1、グラミー受賞曲はマイ・フェイバリット・スティーヴィーっす。

そんなStevieの名曲は数多くのアーティストにカヴァーされていますが、その中でもStevie自身が大絶賛したのが今日紹介するMorgana Kingのバージョンです。

ということで、その名カヴァーが収録されたMorgana Kingのアルバム『New Beginnings』(1974年)を紹介します。

Morgana Kingは1930年NY生まれの女性ジャズ・シンガー。1960年代にがコーラス・グループTaste of Honeyのメンバーとして活躍したみたいですね。もちろん、ダンス・クラシック「Boogie Oogie Oogie」のA Taste of Honeyとは別グループですよ!

本作『New Beginnings』は、最近Suburbiaの“フォーキー・ソウル”再発シリーズで発売になりましたが、以前からフリーソウル・ファンの間ではお馴染みの1枚でしたよね。僕もそんな流れで以前に輸入盤を購入していまシタ。今回“フォーキー・ソウル”の1枚として発売されたように、ナチュラルな味わいが心地良い作品に仕上がっています。あまり、ジャズ・ボーカルのイメージで聴かない方がいいでしょうね。

僕の記憶が間違っていなければ、Morgana KingってFrancis Ford Coppola監督の映画史上に残る名作『The Godfather』(1972年)に出演していましたよね。イタリア系移民のマフィアのドンVito Corleoneとその一家の光と影を描いた映画はアカデミー受賞作であると同時にマイ・フェイバリット・ムービーでもあります。

そんな作品で主演のMarlon Brando演じるVito Corleoneの妻Carmellaを演じていたのがMorgana Kingだったと思います。ただ、Morganaがこの映画に出演していたのは42歳前後の時だと思うんだけど、映画の役では少なくとも50代半ばあたりの一家の母親を演じていまシタ。なので、本作のジャケのMorganaを見ていると、“この人が本当にコルレオーネ一家のママ?”と思ってしまい、いまいちピンと来ませんね。

さて、『New Beginnings』に話を戻すと、アレンジャーにBob Jamesらを迎えて、クロスオーヴァー的なサウンドをバックにソウル/ソフト・ロックの名曲を歌うというMorganaの新境地を切り開いた作品と位置づけられマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「You Are the Sunshine of My Life」
前述のStevie Wonderのカヴァーであり、フリーソウル・クラシックとなっている1曲。まさにご機嫌モードの今の僕の気分にぴったりです。Stevieのバージョンが天高く昇っていく歓喜の歌のイメージならば、本バージョンは天から舞い降りてくる天使の歌ってカンジでしょうか。バックの控え目なクロスオーヴァー・サウンドも絶妙です。

「As Long as He Will Stay」
「You Are the Sunshine of My Life」と並び密かに好きな曲がコレ。なんかジワジワとハッピー気分になる1曲ですね。

「The Sands of Time and Changes」
Donny Hathaway作品。Morganaならではの透明感も堪能しつつも、Donny Hathaway作品ならではの崇高さと重みを崩さないあたりが絶妙。

「We Could Be Flying」
Paul Williams作品。静のたたずまいから一気に盛り上がる展開が好きですね。

「Like a Seed」
Kenny Rankinの名作カヴァー。Kennyのオリジナル同様、子供達の歌声から始まるドリーミーな展開です。本編は程よくパーカッシヴな心温まるミドル・テンポのフォーキー・ソウルに仕上がっていマス。この曲もフリーソウル系リスナーに人気の1曲ですね。

「A Song for You」
僕が大好きなLeon Russellの名曲カヴァー。この曲はLeonのオリジナル以外にもCarpentersやDonny Hathawayのカヴァーが有名ですが、それらとも異なるジャズ・ボーカリストならではの味わいが格別ですね。

「All in All」
Paul Williams作品。Morganaが一番熱唱しているのがこの曲かも?ソフト・ロックらしいキャッチーな展開もいいカンジです。

まだまだご機嫌モードは収まりそうにない!
もう1回「You Are the Sunshine of My Life」を聴こうっと!
posted by ez at 05:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする