発表年:1987年
ez的ジャンル:エンタメ系P-Funk
気分は... :ア〜イ・ウォア・ビ〜ユア・マ〜ン☆
僕にとって音楽は公私共々において重要なコミュニケーション・ツールである。
僕の場合、音楽の嗜好が特定の年代・ジャンルに偏っていないことが幸いしているのだと思う。
若者や女性とのコミュニケーションにおいてはR&B/Hip-Hopやクラブ・ミュージックの話が中心だし、取引先の経営者とは懐かしいロックやジャズの話をしないと盛り上がらない。
自分が好きな音楽を押し付けるのではなく、相手の好きな音楽に話を合わせることができるのが強みかも?
逆に、特定の音楽ジャンルや年代に縛られるのが大の苦手です。僕的にはジャンルや年代の枠を自由に飛び越えて音楽空間を遊び回るのが楽しいので☆多分、そんな無節操でぶっきらぼうなスタンスが、PVの多さの割りにコメント、TBが少ないという本ブログのアンバランスな状況を招いていると思うのですが(笑)
と言いつつ、今日は僕の嗜好丸出しのセレクションです。今は亡きZappのリーダーRoger (Troutman)最大のヒット曲「I Want to Be Your Man」収録のアルバム『Unlimited!』(1987年)っす。
最近、EPMD『Business Never Personal』やShirley Murdock『Shirley Murdock!』といったRoger Troutman絡みのエントリーを書いていたら、久々にRoger自身の作品をエントリーしたくなりました。以前にも書いた通り、僕が最も好きなファンク系アーティストがZapp/Rogerです。
Rogerのエントリーは『The Many Facets of Roger』(1981年)以来2回目となります。
何と言っても本作のキラー・チューンは「I Want to Be Your Man」ですね。Zapp/RogerともにR&Bチャートのみでヒットする典型的なアーティストだったので、ポップチャートでヒットしたこの曲で初めてRogerの存在を知った人も多かったのでは?
多分、普段からR&Bチャート寄りの音楽の聴き方をしている方には『The Many Facets of Roger』が向いていると思いますが、ポップチャート中心の方には本作『Unlimited!』の方が入りやすいかもしれませんね。
個人的にはブラコン/エレクトリック・ファンクにハマり、レコード(当時はまだCDではありませんでした)を買い漁ってっていた時とリンクする作品なので、特に印象深い作品ですね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「I Want to Be Your Man」
前述のように全米ポップチャート第3位、全米R&Bチャート第1位となったRoger最大のヒット曲。
どこを切ってもRoger Troutman印のトーク・ボックス唸りまくりのスウィート・ソウルに仕上がっていマス。出だしの♪Hey lady〜♪を聴いただけでラブリーな気分になりますよねぇ。個人的にはZapp「Computer Love」あたりとセットで聴くのがお気に入りデス。
Cam'Ron Feat. Freaky Zeekey「Hey Lady」、Irv Gotti feat.Ja Rule,Ashanti,Vita,Charli Baltimore「Down 4 U」、Zeebra「Perfect Queen」、T.I.「Let Me Tell You Something」等のサンプリング・ネタにもなっていますね。
「Night and Day」
Cole Porterの名曲をRoger流ファンクに一変させてしまったカヴァー。お恥ずかしい話ですが、長い間この曲がCole Porterのアノ曲だとは全く気づきませんでした。その位アゲアゲのエレクトリック・ファンクに仕上がっていマス。
「Composition to Commorate (May 30, 1918) 」
Zapp/Rogerの特徴の1つであるジャズ・フレイヴァーのインスト・ナンバーです。昔は歌ナシの曲はスルーしていましたが、最近は案外このインストものが気に入っていマス。
「Papa's Got a Brand New Bag」
James Brownの名曲カヴァー。「I Want to Be Your Man」に次ぐ聴きどころかもね。JBのテイストとRogerならではのファンクをうまく融合しているカンジがいいですね。トーク・ボックスも冴えわたっていマス。
「Thrill Seekers」
80年代ならではの打ち込みファンクですね。全体的にエロいカンジがいいですね。エレクトリック・ファンク好きには持ってこいのミッド・チューン。シングル・カットもされまシタ。
「If You're Serious」
哀愁感たっぷりのスロウ。同じスロウでも「I Want to Be Your Man」とは異なる、まさに“シリアス”な雰囲気がとってもいいですね。
「Private Lover」
Princeばりのアゲアゲ・ダンス・チューン。リアルタイムで聴いていた頃は「I Want to Be Your Man」以上にこの曲ばかり聴いていましたね。Prince「1999」あたりと一緒に聴くとピッタリなのでは?Rogerのギター・プレイもなかなかご機嫌です。
「I Really Want to Be Your Man」
「I Want to Be Your Man」のリプライズ。ほとんどインスト・バージョンというカンジですね。余韻を楽しみましょう。
Zapp本隊も『The New Zapp IV U』(1985年)『Zapp II』(1982年)の2枚を取り上げて以来、長らくご無沙汰しているので近々紹介しますね。