2007年07月30日

Aswad『Distant Thunder』

UKを代表するレゲエ・グループの大ヒット作☆Aswad『Distant Thunder』
Distant Thunder
発表年:1988年
ez的ジャンル:ポップ路線UKレゲエ
気分は... :鰻食うぞ〜!

週末は隅田川の花火大会も参院選も激しい雷雨も関係なく、ひたすら仕事!
そんな状況だったので2日間連続でエントリーをお休みさせてもらいまシタ。
コンスタントに投稿していると、投稿しない日は逆にスッキリしませんな!

気付けば今日は土用の丑ですねぇ!
今年はかなり鰻高いけど、スタミナつけるために食うぞ〜!

今日は早く東京も梅雨明けして欲しいと思いを込めて、久々のレゲエです!
ということでUKを代表するレゲエ・グループAswadの1988年の大ヒット作『Distant Thunder』です。

我が家のCD棚のレゲエ・コーナーに並ぶCDはせいぜい70〜80枚程度。
CD棚のシェア2%にも満たない超マイナー勢力です(笑)
そんな中でBob Marleyを除き、存在感がもっともあるのがAswadかもしれません。

日本でもかなり人気のあったグループだったので、普段レゲエを聴かない人でも知名度は高いのでは?

Aswadは1975年にロンドンで結成されたレゲエ・グループ。80年代半ばまではなかなか硬派なルーツ/ダブ路線の音を聴かせてくれましたが、本作『Distant Thunder』(1988年)を機にポップ路線に変更し、大ブレイクしまシタ。

僕がレゲエCDを最も頻繁に購入していたのは80年代後半から90年代前半にかけてだと思います。今振り返るとUKレゲエのアルバムが案外多いですね。本場ジャマイカやNYのレゲエと比較するとスタイリッシュかつSoul/R&Bの影響が強い印象がありましたねぇ。

AswadMaxi Priest、それにKofiSandra CrossCarroll ThompsonといったMad ProfessorAriwaレーベルの歌姫なんかをよく聴いていまシタ。

Maxi Priestだって、織田裕二との「Love Somebody」のイメージが強いかもしれませんが、ブレイク前はかなりイイ感じだったんですよ〜(笑)

そんなUKレゲエに慣れ親しむきっかけを作ってくれたアルバムが本作『Distant Thunder』っす。

この時点のメンバーはDrummie Zeb(ds、vo)、Brinsley Forde(g、vo)、Tony Gad(b、vo)の三人。レコーディング・メンバーにはバック・コーラスで前述のCarroll Thompsonなどが名を連ねています。さらにクレジットを眺めると、K.Wheelerとクレジットされているのですが、これってCaron Wheeler(元Soul II Soulのボーカル)とは違うのかなぁ?CaronのCがKと誤記されているとか...

さて、中身ですが何といってもUKポップチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Don't Turn Around」がキラー・チューンですかね。とにかく普段レゲエを聴かない人でも全然違和感なく聴けるキャッチーさがあります。

この後『Too Wicked』(1990年)、『Rise and Shine』(1994年)とクラブ・テイストが強いスタイリッシュな作品を連発する彼らですが、ゆったり・のんびり感という意味で本作『Distant Thunder』が一番落ち着きますね。

やっぱりレゲエはゆったり・のんびり聴かないとねぇ。

オススメ曲を紹介しときやす。

「The Message」
UKアフロ・ファンク・バンドCymandeでお馴染みのレア・グルーヴ・クラシックのカヴァー。このあたりは少しクセのある仕上がりかもしれませんが、今聴くとそれが逆にいいですね。

「Don't Turn Around」
前述の大ヒット・シングル。キャッチーで、ほのぼの感たっぷりで、メロウなレゲエといったカンジでしょうか。

1994年にAce Of Baseにカヴァーもヒットしているので、そちらでご存知の方もいるのでは?
Aswadの本バージョンがオリジナルだと思っている方も多いかもしれませんが、オリジナルはTina Turnerです。しかも、ソングライティングはあの「It Never Rains In Southern California(カリフォルニアの青い空)」でお馴染みのAlbert Hammondというのが意外ですよね。

女性ロッカーBonnie Tyler、R&BシンガーLuther Ingramなんかもカヴァーしています。多分AswadはLuther Ingramのバージョンをベースにカヴァーしたのだと思いマス。

「Set Them Free」
レゲエと意識しないで聴けるナンバーですね。軽快ながらも、ほんのり哀愁ムードがいいカンジです。ソウルフルな女性コーラスもグッド!

「I Can't Get over You」
この曲は思い切りルーツ・レゲエですね。このあたりもしっかり押さえてあるのが本格派。

「Give a Little Love」
「Don't Turn Around」と並ぶ僕のお気に入り曲。メロウネスがたっぷり効いていて、ハッピー気分な仕上がりですね。今聴いてもサイコーですね。アコギの音色も実にムードを高めてくれます。実はこの曲もAlbert Hammondの作品。Bob Marleyの息子Ziggyが率いていたZiggy Marley & The Melody Makersもカヴァーしています。

「Feelings」
「International Melody」
「Bittersweet」
ソフト&メロウなこの3連発が本アルバムを実に魅力的なものにしていますね。実にロマンティックかつソウルフルな「Feelings」、口笛の響きが印象的な「International Melody」、タイトル通りのビタースウィートなラヴァーズ「Bittersweet」という3曲の流れがサイコーにいいですね。リアルタイムで聴いていた頃は、このソフト&メロウ3連発を聴きながら就寝すると実に心地良く熟睡できまシタ(笑)

ここ数年では夏はブラジル/ラテンものを聴くことが多い僕ですが、やっぱりレゲエも捨てがたいですな。

早く梅雨が明けないかなぁ。その前に鰻食べないとね!
posted by ez at 07:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする