2007年08月16日

Robert Palmer『Double Fun』

夏に相応しいジャケといえばコレ!?だよね☆Robert Palmer『Double Fun』
Double Fun
発表年:1978年
ez的ジャンル:伊達男ブルーアイド・ソウル系ロック
気分は... :二倍のお楽しみ???

夏に相応しいジャケといえばコレ!?

ということでRobert Palmer『Double Fun』(1978年)をセレクト。

Robert Palmer(1949-2003年)は、スタイリッシュな音楽スタイルと伊達男ぶりで人気のあったUKのロック・シンガー。

60年代後半にJess Rodenの後釜ボーカリストとしてThe Alan Bown Setへ参加。1970年代に入ると、R&B志向のグループVinegar Joeで女性シンガーElkie Brooksと共にボーカルを務めました。

そして1973年のグループ解散後よりソロ活動を開始。時代の一歩先を行くサウンドで通好みのファンから高い支持を集めました。1985年にはDuran DuranのAndy Taylor、John Taylor、ChicのTony ThompsonとのプロジェクトThe Power Stationへ参加し、一気にメジャーな存在になりましたね。

その後発表した『Riptide』(1985年)、『Heavy Nova』(1988年)は「Addicted to Love」「I Didn't Mean to Turn You On」「Simply Irresistible」といった大ヒット・シングルと共にヒットしました。

しかし、2003年9月に滞在先のパリで心不全で死去(享年54歳)。

基本的にRobert Palmerという人のセンスが大好きな僕ですが、お気に入りの作品ということで言えば、ニューオリンズし・テイストのファンキー・サウンドを聴かせてくれた1stソロ『Sneakin' Sally Through the Alley Island』(1974年)、ニューオリンズ・ファンク+メロウ・ソウルの2nd『Pressure Drop』(1975年)、メロウネスが光る『Double Fun』(1978年)、ワールド・ミュージックを先取りした『Pride』(1983年)の4枚ですかね。

今日はその中から最も夏らしい作品『Double Fun』(1978年)をセレクト。

内容も夏らしいメロウ・テイストのブルーアイド・ソウルなアルバムに仕上がっています。

参加ミュージシャンを眺めると、Paul Barrere、Bill Payne、Richie HaywardといったLittle Feat勢やMichael & RandyのBrecker兄弟、Brenda Russell、Lenny Castro、Neil Hubbardなどの名を発見することができます。

あとはこのジャケットに注目ですね。
プールサイドに脱ぎ捨てられた水着を見てニヤける Palmer...
僕的にはかなりの名作ジャケだと思います(笑)

全曲紹介しときヤス。

「Every Kinda People」
シングルカットされ全米ポップチャートの第16位まで上昇したトロピカルなメロウ・グルーヴ。個人的にはRobert Palmerの全作品の中で一番好きな曲。スタイリッシュなグルーヴとソウルフルなPalmerのボーカルの組み合わせはAOR的なムードも漂います。

作者が元FreeのAndy Fraserというのが意外ですね。フルーソウルのコンピでも取り上げられていたので、そちらの方面からご存知の方も多いのでは?

「Best Of Both Worlds」
ポップなレゲエ・チューン。ブルーアイド・ソウルな仕上がりがグッド!

「Come Over」
ファンキーなミディアム・スロウ。ファンキー・チューンを土臭くなく、スタイリッシュに聴かせるのがこの人のセンスか?Brecker兄弟のホーンがいいカンジですね。

「Where Can It Go?」
「Every Kinda People」と並ぶお気に入り。AOR好きの人が喜ぶロマンティックなメロウ・チューン。夏の夕暮れにぴったりですな。

「Night People」
Allen Toussaint作のファンキー・チューン。ここでもPalmerらしい都会的なブルーアイド・ソウルのテイストで土臭さをうまく消していますね。

「Love Can Run Faster」
メロウなレゲエ・チューン。曲自体がかなりいいんじゃないかなぁ。

「You Overwhelm Me」
都会的なブルーアイド・ソウルですね。この人らしいダンディズムに溢れた大人のメロウ・チューンに仕上がっています。

「You Really Got Me」
なんとKinksの代表曲をカヴァー。オリジナルとは全く異なるファンキー・チューンです。モロにLittle Featしていますね。有名なVan Halenのカヴァーも本カヴァーと同じ1978年でした。単なる偶然なのかな?

「You're Gonna Get What's Coming」
ソリッドなロック・チューン。アルバムの全体の流れからするとかなり異質なカンジですが、Doobie Brothersっぽいスタイリッシュでソリッドな仕上がりはなかなかカッチョ良いですね。

『Sneakin' Sally Through the Alley Island』(1974年)、『Pressure Drop』(1975年)も渋めですがなかなかいい作品です。ちょっと毛色の違う『Pride』(1983年)も面白いですよ。
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする