発表年:1982年
ez的ジャンル:Isleys直系ブラコン
気分は... :そろそろ動き出しますかな
今月は夏向けアルバム連発ですが、今日もそんな1枚。
Isley Brothersの弟分グループSunrizeが発表した唯一のアルバム『Sunrize』(1982年)です。
SunrizeはIsley Brothersのサポート・メンバーだったEverett Collins、Kevin Jones等によって結成されたグループ。
メンバーは前述の二人にDavid Townsend、Ronnie Scruggs、Tony Herbertの3名を加えた5名。David TownsendはIsleysのアルバム『Inside You』(1981年)の収録曲「First Love」の作者です。
このようにIsley Brothersとの関連が深いグループなのですが、本作ではそのIsleysが全面プロデュースしています。Ernie Isley、Marvin Isley、Chris Jasperの3名は演奏にも参加。さらにChris Jasperはストリングス・アレンジも担当しています。
しかし、出来上がった作品はIsleysのような濃厚なファンクというカンジではなく、AOR/フュージョン、アーバン・ファンク、ブラコンといった雰囲気の作品に仕上がっています。
なので、Isleysファンというよりも、AOR好き、ブラコン好き、フリーソウル好きの人向けのアルバムという気がします。
2、3年ぶりにCD棚から手にしたのですが、こんなに良かったっけ?と思うほど捨て曲ナシのいいアルバムですね。
ジャケのように夏の火照った体をクールダウンするには絶好の1枚ですよ!
全曲紹介しときやす。
「Who's Stickin' It Pt. 1 & 2」
R&Bチャート第19位となったグループ唯一のヒット曲。ノリのいいファンク・チューンです。Ernie Isley、Marvin Isley、Chris Jasperが演奏にも参加していますが、Isleysほどのアクの強さはありません。その分80年代ブラコンらしいスマートな演奏を聴かせてくれマス。
「I Need You More Than Words Can Say」
AORやアーバン・ソウル好きが大喜びする爽快なメロウ・チューン。きっとNite Flyteの人気曲「If You Want It」あたりが好きな人は気に入ると思いマス。僕もこの曲が一番好き!まさにサンライズという感じですね。Isleysでは考えられない爽快感っす(笑)
「Someone's Taken My Hand」
この曲もAORファンが喜ぶスロウ・チューンですね。見事なコーラス・ワークがロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。
「Come and Get My Lovin'」
フュージョンのようなノリの軽快なメロウ・ダンサー。シャープな疾走感がカッチョ良いですな。
「I Just Wanna Make Sweet Love Tonight」
「I Need You More Than Words Can Say」と並ぶ僕のお気に入り。カッティング・ギターのリズムが爽快なメロウ・グルーヴ。夏のドライブにぴったりですね。
「Honey I Love You」
哀愁のスロウ・チューン。ドラマティックな展開はAORファン向けかもね。
「Hello Love」
BreakwaterやNite Flyteあたりが好きなフリーソウル系リスナーは間違いなく気に入るメロウ・チューン。この穏やかなグルーヴ感が何ともいいですね。
「You Are the One」
パーカッシヴなノリが実に気持ちいいメロウ・ファンク。この曲もフリーソウル好きな人は気に入るカンジですね。この曲にもErnie Isley、Marvin Isley、Chris Jasperが参加していますが、実に爽やかな演奏を聴かせてくれます。
欧州サッカーがいよいよ始まりましたね。
やっぱり今シーズンはイングランド・プレミア、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガあたりがTV観戦の中心かな。アーセナル、バルサの復活を期待したいですね。セリエAとはますます縁遠くなるかも?