2007年08月26日

The Beach Boys『Friends』

売れなかったけどサイケ/ソフト・ロックの名作だと思いマス☆The Beach Boys『Friends』
Friends
発表年:1968年
ez的ジャンル:Beach Boys流サイケ/ソフト・ロック
気分は... :夏の終わりに...

久々にBeach Boysです。
本ブログには『Pet Sounds』(1966年)以来2回目の登場になります。

夏はやっぱりBeach Boys!というほど彼らに思い入れがあるわけではありませんが、逆に紹介するとすれば夏の終わりのこの時期しかないのかなぁ...というカンジですかね。

以前にも書きましたが、どうもBeach Boysについて語るのは苦手ですね。
大物グループという認識はあるものの、どうもBeatlesRolling StonesWhoのようなテンションで聴くことができず....洋楽聴き始めてから約30年間ずっとそんな調子できてしまいまシタ。

なので、一歩引いた目線の薄味なエントリーになってしまうかもしれませんが、それが僕らしさということでご勘弁を!

前置きが長くなりましたが、今回は『Friends』(1968年)をセレクト。
商業的には大失敗でしたが、内容的には彼らの60年代最期の名盤との評価もあるアルバムですね。

僕が最も頻繁に聴くBeach Boysのアルバムはやはり『Pet Sounds』なのですが、どちらかと言えば歴史的名盤の再確認みたいな聞き方が多いように思います。

純粋にBeach Boysを聴きたい気分の時に、僕がファースト・チョイスするアルバムが本作『Friends』です。まぁ、そもそもそんな気分になるのは1年に1回あるかないかなのですが(笑)

幻のアルバム『Smile』の制作断念と共に迷走してしまった60年代後半のBeach Boyですが、
本作『Friends』は当時流行のサイケデリック・ロックへアプローチした作品です。

アルバム最高位は126位という惨敗でしたが、商業的失敗作という評価で片付けてしまうのが勿体ない名作だと思います。まぁ、サイケデリック・ロックのアルバムを発表するには少しタイミングが遅かったのかもしれませんね。

個人的には純粋にソフト・ロックのお気に入り作という聴き方をしています。
全体的にリラックスした雰囲気の仕上がりが好きですね。

全曲紹介しときヤス。

「Meant for You」
オープニングは40秒のプロローグ的な作品ですが実に心が落ち着きます。Brian Wilson/Mike Love作。Brian Wilsonのセルフカヴァー集『I Just Wasn't Made for These Times』でもオープニングを飾っていましたね。当時Maharishi YogiのTM(Transcendental Meditation:超越瞑想)にハマっていたMike Loveらしい瞑想ソングなのか?

「Friends」
タイトル曲は、Carl Wilsonのボーカルとマッチしたラブリーな雰囲気がいいですね。シングルカットされましたが全米チャートでは最高位47位に止まりまシタ。Brian Wilson/Carl Wilson/Dennis Wilson/Al Jardine作。

「Wake the World」
マッタリ感がなんとも魅力の1曲。Brian Wilson/Al Jardine作。

「Be Here in the Morning」
サイケ・テイストのポップ・サウンドが楽しい1曲。Brian Wilson/Carl Wilson/Mike Love/Dennis Wilson/Al Jardine作。

「When a Man Needs a Woman」
子供が生まれる心境をBrian Wilsonが歌ったもの。さらっとした作りが実に味わい深いですね。あまり懲りすぎるよりも、こういったナチュラルな肌触りがいいですね。Brian Wilson/Dennis Wilson/Carl Wilson/Al Jardine/Steve Korthof/Jon Parks作。

「Passing By」
インスト曲にBrian Wilsonの♪ア〜ア〜♪というボーカルが乗っかっているだけの曲なのですが、実にBeach Boysらしさに溢れていると思いマス。Brian Wilson作。

「Anna Lee, The Healer」
個人的にはアルバム中一番のお気に入り。個人的にはフリーソウルのフォーキー系の曲と一緒に聴くとマッチする気がします。Brian Wilson/Mike Love作。

「Little Bird」
「Be Still」
Dennis Wilson/Steve Kalinich作。Dennisがソングライターとしてデビューした2曲。特に「Little Bird」はなかなかの出来栄えだと思いマス。

「Busy Doin' Nothin'」
Brian Wilson作のボッサ・チューン。本作のBrianの作品や歌を聴いていると、かなりリラックス・ムードで状態が良いように思えるのですが。

「Diamond Head」
タイトルの通り実にハワイアンな1曲。スティールギターありウクレレありと実にハワイしています。Al Vescovo/Lyle Ritz/Jim Ackley/Brian Wilson作

「Transcendental Meditation」
先に述べたMike LoveのTMへの傾倒ぶりを反映した1曲。Brian Wilson/Mike Love/Al Jardine作。

意外と普段Beach Boysを聴かない人向けのアルバムかも?
posted by ez at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする