2007年08月31日

Beachwood Sparks『Once We Were Trees』

サイケ・モードのカントリーでマッタリBeachwood Sparks『Once We Were Trees』
Once We Were Trees
発表年:2001年
ez的ジャンル:サイケデリック・オルタナ・カントリー
気分は... :マッタリ・モード

相変わらずバタバタ状態。
まぁ、この毎度のドタバタを案外楽しんでいるのが僕なのですが。

僕は基本的に仕事は楽しみたいと思っている。
実態として楽しいかどうかは別として、“楽しむ”というスタンスがなければダメ。

たまに、仕事は厳しく、苦しいのが当たり前で楽しむなんてもってのほか!みたいな人に出会うと辟易とする。まだ、自分だけそのスタンスならば許せるけど、そういう人に限って他人もそれが当たり前みたいに押し付けてくる。う〜ん、面倒くせぇ!

今日は珍しくマッタリとカントリーが聴きたくなりまシタ。
まぁ僕の場合、普通のカントリーは大の苦手なので、オルタナ・カントリーです。

Beachwood Sparks『Once We Were Trees』(2001年)をセレクト。
Beachwood SparksはChris Gunstを中心にLAで結成されたカントリー・ロック・グループ。

何枚からのシングルを発表した後、2000年にSub Popからデビューアルバム『Beachwood Sparks』を発表。本作『Once We Were Trees』は2ndアルバムとなります。

僕が持っているのは本作『Once We Were Trees』と2002年のミニアルバム『Make the Cowboy Robots Cry』の2枚。

正直、これはジャケ買いですね。
Beach Boys & サイケなムードが期待させますよね。グループ名にも“Beach”が入っているので、てっきり偏執系ポップだと思って購入したのですが、なんと中身はオルタナ・カントリー。

でも、かなりドロ〜ンとサイケな味付けがなされているので、WilcoSon Voltといった僕がそれまで聴いていたオルタナ系のカントリー・ロックとは異なる印象を受けました。

Beach Boysを期待させたジャケもあながち外れではなく、メンバー達はBeach Boys好きみたいですね。

なので、偏執系ポップを感じさせるナンバーも入っています。そのあたりはPernice BrothersのThom Monahanがプロデュースを担当している影響があるのかもしれませんね。ちなみに同じ2001年に発売されたPernice Brothers『World Won't End』も僕の愛聴盤です。

あとはJ Mascisも何曲かで参加しています。

案外60年代のサイケ&カントリー・ロック好きの人向けかも?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Confusion Is Nothing New」
いきなり偏執系ポップ系のサイケ・チューン。ジャケの雰囲気そのまんまってカンジですね。個人的には全曲このパターンでも良かったくらいですね。

「The Sun Surrounds Me」
オルタナ風味のカントリー・ロック。ボーカルが鼻づまりが少し直ったBob Dylanってカンジですね。終盤は結構サイケですね。

「You Take The Gold」
サイケ・カントリー・チューン。これならカントリー苦手の僕でも聴けますね。

「Let It Run」
夏の終わりに聴くにはピッタリのしんみりムードの曲。でも、ひねくれモードも入っていて偏執ポップ向けかもしれませんね。

「Yer Selfish Ways」
J Mascis参加。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、まんまカントリーが苦手な僕はこのくらいロックのモードが丁度いいかも。

「By Your Side」
この曲が本作のハイライトなのでは?なんとSadeのヒット曲のカヴァー。これが哀愁モードがなかなかハマっていて秀逸な仕上がりだと思います。今回このアルバムを取り上げたのも、この曲を聴きたかったからっす。どことなくProcol Harum「A Whiter Shade Of Pale」っぽいのがいいですね。

「Banjo Press Conference」
タイトル通り、バンジョーが目立っています。絶対苦手なパターンの曲なんだけど、なぜかこのグループだと聴けてしまう。ハーモニーが救ってくれているのかも?

「Jugglers Revenge」
この曲もJ Mascis参加。インスト曲ですが、なかなかカッチョ良い仕上がりです。

「The Good Night Whistle」
なんか蜃気楼が思い浮かぶユラユラ・モードのナンバー。この雰囲気大好きです。

「Once We Were Trees」
タイトル曲は、サイケ・モードのオルタナ・カントリー・ロック。特に終盤のどサイケ&オルタナな展開がサイコーですね。

別に熱心にフォローしているグループではないので、近況は詳しくありませんがChris Gunstを“元Beachwood Sparks”と紹介している記事を見かけました。2002年の『Make the Cowboy Robots Cry』以降新作は出していないと思うので、解散したんですかね。
posted by ez at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする