発表年:1982年
ez的ジャンル:ウエストコースト系女性シンガーソングライター
気分は... :●●回目のバースデー☆
今日は小生の●●回目の誕生日です。
世間が安倍首相辞任で大揺れの中、昨晩1日早いお祝いをしてもらい上機嫌です。年を取るのはさすがに素直に喜べませんが、お祝いしてもらえるのはやはり嬉しいですね。
今日はエレガントな大人の女性の歌が聴きたい...
ということでセレクトしたのはKarla Bonoff『Wild Heart Of The Young』(1982年)
いかにも年齢がバレそうなセレクションですが(笑)
Karla Bonoffは1951年LA生まれの女性シンガーソングライター。幼い頃から音楽に親しんできたKarlaは、姉とデュエットを組んでクラブなどへ出演するようになりました。この時Karlaに注目したのが後にKarlaの作品をプロデュースするKenny Edwardsです。
Linda Ronstadtと組んでいたグループStone Ponysが解散したばかりのKenny Edwardsは、Andrew Gold、Wendy WaldmanそしてKarlaを加えた4人組グループBryndleを1969年に結成します。Bryndleはデビュー・シングルを発売したものの、その後はトラブルに巻き込まれグループは解散してしまいます。
グループ解散後、Linda Ronstadtのバックを務めるようになったKenny Edwardsの紹介でKarlaはLindaと交流を持つようになります。そして、ソングライターとしてのKarlaを気に入ったLindaはアルバム『Hasten Down The Wind』(1976年)でKarlaの作品を3曲取り上げました。当時のLindaの人気ぶりが追い風となり、Karlaへの注目は高まります。
そして、LindaとKennyの強力なプッシュのもとにColumbiaとのソロ契約に成功し、Kenny Edwardsプロデュースによるデビュー・アルバム『Karla Bonoff』を発表します。その後もKennyのプロデュースで『Restless Nights』(1979年)、『Wild Heart of the Young』(1982年)といった作品を発表しました。
Karla Bonoffといえば2nd『Restless Nights』をプッシュする人が圧倒的に多いのではと思います。日本のみのシングル「Trouble Again」がヒットし、本国アメリカ以上に日本で人気があったように記憶しています。僕も当時かなりお気に入りの1枚でしたね。というよりもNicolette Larsonと並ぶ美人シンガーという印象が強かったでしょうか(笑)
ただし、今現在の僕の気分としてはキュートな2nd『Restless Nights』よりも、しっとり大人の3rd『Wild Heart of the Young』の方が好きですね。
何と言っても邦題が『麗しの女〜香りはバイオレット〜』ですからね(笑)
さらに“淡き夢かすかに残り、愛が香りにかわる...”というキャッチコピーが続きます。
なかなか期待させるでしょう!
バックには、Kenny EdwardsをはじめRuss Kunkel(ds)、Bob Glaub(b)、Ira Ingber (g)、Andrew Gold (g、key)、Danny Kortchmar (g)、David "Hawk" Wolinski(key)、Bill Payne(key)といったメンバーを中心に、Don Henley、Timothy B. Schmit、Joe Walshといった元Eagles勢、Wendy Waldman、J.D. Souther、Waddy Wachtel、Victor Feldman、David Sanbornなどが参加しています。
まさに麗しの女性SSWといった感じがいいですよぉ〜!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Personally」
アルバムからの1stシングルであり、Karlaのキャリア最大のヒット曲です(全米ポップ・チャート第19位)。このシングルを初めて聴いた時、かなり前作とイメージが変わったなぁという印象を受けましたね。実にしなやかで透明感のあるナンバーですよね。ちなみにこの曲はKarlaの楽曲ではなく、Paul Kellyの作品です。Don Henley、Timothy B. Schmitがバック・コーラスで盛り上げてくれます。
この曲のイントロを聴くと、何故かキャンディーズの「年下の男の子」のイントロを思い出してしまいます。さっき、YouTubeで「年下の男の子」を聴いたら、全然似ていなかったのですが(笑)
「Please Be the One」
アルバムからの2ndシングル。マイナー調の憂いのあるカンジがKarlaらしいですね。
「I Don't Want to Miss You」
ウエストコースト・ロックらしい1曲。甘酸っぱい青春の香り...バイオレットではなくてレモンってカンジかな!
「Even If」
個人的なお気に入り曲。聴いているだけで涙ウルウルになりそうな切ないバラードです。Andrew Gold、Wendy WaldmanというかつてのBryndleの仲間たちがバック・コーラスで好サポートしています。
「Just Walk Away」
「Personally」、「Even If」と並ぶお気に入り。こちらも胸が締め付けられるような切ないラブ・バラードです。David Sanbornのサックスがこれまたサイコーですな。
「Wild Heart of the Young」
タイトル曲も憂いのあるバラード。Karlaのボーカル&ピアノとVictor Feldmanのヴァイヴの絡みがグッドですね。バック・コーラスでJ.D. Southerが参加しています。
「It Just Takes One」
この曲はかなりウエストコースト・ロックしていますね。ここではAndrew Goldのオルガンがなかなかいい味出しています。あとはJoe Walshのスライドがかなり目立っていますね(笑)
「Dream」
最後はしっとり、儚い夢のようなナンバー。前述の“淡き夢かすかに残り”というコピーがぴったりかも?
すっかりホロ酔い気分で電車の乗り過ごしてしまいました。
全くいい歳こいて何やってるんだろうね!
僕の麗しの女サンキュー!
君のおかげでサイコーのバースデーになったよ〜☆