発表年:1968年
ez的ジャンル:元祖パンク/ガレージロック
気分は... :あぁ、怖い怖い(汗)
ふとしたことである過去エントリーでえらい勘違いをしていることに気付き、慌てて修正しました。長年の思い込みというやつですね。あぁ、怖い怖い(汗)
このブログを書くようになってから、そうした自分の思い込みに気付くことが度々あります。まぁ、僕の持っている知識なんて高が知れているので、そういったことがあって当然なのですが...たまにとんでもない大嘘が書いてあるかもしれないのでお気を付けください(笑)
個人的には本ブログを自分の保有しているCDに関する一人Wikiのようなものと位置づけており、誤りに気付いたら都度修正していけばいいや!くらいに考えているのですが、知らぬ間に閲覧いただいている方の数も増えてきており、誤った情報でご迷惑をお掛けしてしまうことがあるかもしれません。申し訳ありません。まぁ、素人の趣味ブログということで何卒ご容赦願います。
さて、年を重ねるごとにロック離れが進行している僕ですが、年に何度かノイジーなロックを聴きたくなることがあります。今日はそんな気分みたいです。ノイジーなサウンドで自分の大勘違いを忘れてしまいたいのかも(笑)
ということでVelvet Undergroundをセレクト!
Velvet Underground(VU)の紹介はデビュー作『The Velvet Underground & Nico』(1967年)に続き、2回目となります。
今回紹介するのはノイジーでアヴァンギャルドな2ndアルバム『White Light/White Heat』(1968年)です。
インパクト大の退廃的な1st『The Velvet Underground & Nico』、ノイジーな2nd『White Light/White Heat』、メロディアスな3rd『The Velvet Underground』とVUのアルバムはどれも個性的ですが、きっとVUからの影響が大きい人ほど『White Light/White Heat』の支持が高いのでは?
デビュー作『The Velvet Underground & Nico』(1967年)ではポップアートの巨匠Andy Warhol、謎の女性Nicoとのコラボ、およびインパクト満点のバナナ・ジャケットという話題性が満載でしたが、結果は商業的成功とは程遠いものでした。
結局グループはWarhol、Nicoと袂を分かち、Lou Reed、John Cale、Sterling Morrison、Maureen Tuckerという4人のメンバーの個性を全面に押し出した作品が本作『White Light/White Heat』(1968年)です。
どうしてもLou Reedに注目しがちですが、本作ではJohn Caleの頑張りが目立っています。John Caleは本作を最後にグループを脱退してしまうため、Lou ReedとJohn Caleという二つの才能を堪能できるできる作品というという意味でも本作の価値はあるものと思います。
メロウな音楽、オシャレな音楽、ハッピーな音楽を最近は好んで聴く僕が、本作のような狂気の音に今も惹かれる理由は何か?
全然ジャンルが違いますが、本ブログでも紹介したPink Floyd『Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』に惹かれる理由と同じだと思います。狂気の音を聴き発散することで日常における正気の自分が保たれているのかもしれませんね。まぁ、僕に限らずあらゆる人間にはそうした側面が潜んでいるのではないでしょうか。
単に騒がしいというだけではなく、そこにアヴァンギャルドな知性が見え隠れするのがVUの魅力でもありますが...
全曲紹介しときヤス。
「White Light/White Heat」
タイトル曲は、終盤少しノイジーな側面が出てきますが、比較的ポップなLou Reedらしいロックン・ロール・チューンに仕上がっています。サウンド以上に詞がインパクトがありますね。白色光が僕の心を狂わせていくのか。David BowieやGary Numanがカヴァーしています。
「The Gift」
これはポエトリー・リーディングですね。淡々と読み上げられる詞とノイジーなギター・サウンドのコントラストがなかなか面白いですね。John Caleらしいアヴァンギャルドな仕上がりだと思います。
「Lady Godiva's Operation」
ぶっきらぼうで一本調子なカンジが嵐の前の静けさのような曲ですね。まぁ、軽く準備体操といったところでしょうか。
「Here She Comes Now」
叙情的なんだけども殺伐としているという変な感覚も持った曲ですね。Nirvana、Galaxie 500がカヴァーしています。
「I Heard Her Call My Name」
レコードではこの曲からB面となります。このB面こそが本アルバムのハイライトだと思います。まず本曲はアドレナリンがガンガンに分泌してくる攻撃的なナンバーです。この歪みまくったギターに快感を感じてしまいますな。酒も飲んでいないのに、かなりハイテンションになります。
「Sister Ray」
そして、本作のハイライトと呼べる17分超の問題作です。多くの人がVUに求めている格好良さが、この曲に凝縮されているのではないでしょうか。この狂気のオルガンとギターを聴いているとまさに頭の中がWhite Light/White Heatになってきてしまいますね。インプロヴィゼーション的な展開もサイコーです。
こんなノイジーな音楽を聴きながら恍惚の表情をしている自分が怖い!きっとこの曲に続けてDoors「The End」を聴いたら、あっちの世界へ行ってしまいそうです(笑)Joy Divisionがカヴァーしています。
本作を聴いてから、続けざまにNirvanaを久々に聴いてしまいました。さらに続けてJoy Divisionも...なんて一瞬思いましたが、ヤバくなりそうなのでメロウなR&Bへ変更し、やっといつもの僕に戻ってきたのでした(笑)