2007年10月13日

Choice37『Diligence』

Kero OneやOthello好きは絶対気に入る西海岸アングラ系ジャジーHip-Hop☆Choice37『Diligence』
ディリジェンス
発表年:2007年
ez的ジャンル:アングラ系ジャジーHip-Hop
気分は... :極楽じゃ〜ぁ!

最近2枚のHip-Hopアルバムに相当ハマっています。

DJ Deckstream『Deckstream Soundtracks』Choice37『Diligence』の2枚です。

『Deckstream Soundtracks』は日本人プロデューサーDJ Deckstreamのアルバム。

ジャパニーズHip-Hopは滅多に購入しない僕ですがこの作品には降参です。というか、全編英語のためてっきりUS産アングラHip-Hopだと思い込んでいて、当初はジャパニーズHip-Hopだと全然気付きませんでした。

本ブログでは洋楽作品の紹介を基本しているため単独で取り上げられないのが実に残念ですが、僕の中では今年のNo.1Hip-Hopアルバムですね。DJ PremierLupe FiascoAloe BlaccTalib KweliCamp LoDred ScottAdriana EvansBahamedia等の参加メンバーの豪華さも魅力ですが、純粋にこんなカッコ良いHip-Hopはそうはありませんな。正直ジャパニーズHip-Hopに対する認識を改めました。

DECKSTREAM SOUNDTRACKS
DECKSTREAM SOUNDTRACKS


さて、『Deckstream Soundtracks』に続くもう1枚が今日紹介するChoice37『Diligence』です。

こちらはUS産アングラ系ジャジーHip-Hopです。
Choice37は、L.A.を拠点に活動するCaptionsLongevity Crew改めCaptionsとなったようです)のプロデューサー/MCです。と言っても、僕は本作を聴くまで全く存在を知りませんでした。

西海岸のアングラ系ジャジーHip-Hopと言えば、本ブログでも紹介した、Kero OneOthelloといったアーティストを思い出すのですが、本作もそれらのアーティストがお好きな方ならば、間違いなく気に入る1枚だと思います。

実際、Kero OneOthelloの両者共に本作にフィーチャーされていますし、それ以外にもOthelloと同じくLight HeadedのメンバーであるBrailleや前述の『Deckstream Soundtracks』にも参加しているStones ThrowのAloe Blacc等が参加しています。

本作を知ったのはCDショップのアングラHip-Hopの試聴コーナーでした。
実はWill.I.Amの新作『Songs About Girls』を購入しようとショップへ行ったのですが、イマイチの内容に思えて購入を取り止めガッカリしていたところへ不意にメロウネスたっぷりの極上ジャジーHip-Hopに出会えたため、大興奮で鼻血ブーになりそうでしたね。

今年の海外ものHip-Hopの中ではSa-Ra『The Hollywood Recordings』『Kero One Presents:Plug Label』あたりと並ぶ傑作というのが僕の評価です。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Conversate」
Kero OneとEl Gambinaをフィーチャーした1曲。Kero One好きの人の期待を裏切らない仕上がりです。メロウなギターの響きがオシャレですね。カフェ飯でもしている時にバックに流れてくるとハマるカンジですね。本バージョン以外にリミックスも収録されています。

「Wings」
Brailleをフィーチャーした極上メロウ・チューン。僕の一番のお気に入り曲です。気持ちいいことこの上ないエレピに乗って、Brailleのスムースなフロウが冴え渡ります。ミュート・トランペットも渋くていいですな。マーベラス!

「Tomorrow」
Othelloをフィーチャーしています。Brailleに続きOthelloなんてLight Headed好きにはたまりませんな。仕上がりも小粋なピアノがサイコーの(ジャジーではない)ジャズHip-Hopに仕上がっています。幸せ気分になるヘブン・チューン。

「Search」
「Wings」、「Wings」と並ぶ僕のイチオシ。テンポの良さが気持ち良い1曲ですね。iPodでこの曲を聴きながら、街を歩いていると知らぬ間にかなり早足になっています(笑)

「Piece」
Bluをフィーチャー。アルバムの中では一番ハードな雰囲気かもしれませんね。ハードといってもかなりスタイリッシュですが。

「Rhythm (Interlude)」
ジャズ・スタンダード「A Night in Tunisia」を使ったインタールード。

「Take Your Time」
Aloe Blaccをフィーチャー。『Kero One Presents:Plug Label』、『Deckstream Soundtracks』と彼が参加しているアルバムはハズレなしといったカンジですな。アングラっぽさたっぷりの雰囲気がたまりません。

「Back To Cuba」
アナログで人気の「Trip To Cuba」の続編ナンバー。The EarlのドラムとLauren Santiagoのボーカルをフィーチャーしています。パーカッシヴなラテン・テイストのトラックに幻想的なLauren嬢のボーカルがマッチし、楽園へと誘ってくれマス。

「Hope」
こちらもLauren Santiagoをフィーチャー。こちらはアーバンな雰囲気のジャズ・ファンク的なトラックです。

「Part of Me」
Jungのボーカルをフィーチャーした哀愁メロウ・チューン。美しいピアノの調べが印象的ですね。

やっぱりアングラHip-Hopは探せば、探せすほどお宝に巡りあえますね。あまりハマりすぎるといくらお金があっても足りなくなるのでほどほどにせねば(笑)

あとはしつこいですが『Deckstream Soundtracks』サイコーです。
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2007年10月12日

The Doobie Brothers『The Captain And Me』

前期Doobiesの代表作☆The Doobie Brothers『The Captain And Me』
The Captain and Me
発表年:1973年
ez的ジャンル:リズミック・ウエストコースト・ロック
気分は... :ジャック・バウワーは...

3回目のThe Doobie Brothersです。

これまで『Livin' On The Fault Line』(1977年)、『Minute by Minute』(1978年)というMichael McDonaldがフロントマンであった後期の作品ばかり紹介してきたので、今回はTom Johnstonがフロントマンだった前期の代表作である3rdアルバム『The Captain And Me』を紹介します。

本作『The Captain And Me』はDoobiesにとって初の全米アルバム・チャートTop10入りアルバムであり、本作からシングルカットされた「Long Train Runnin'」はグループ初の全米ポップ・チャートのTop10ヒットとなりました。その意味でDoobiesをウエストコースト・ロックを代表するグループに押し上げた作品といえると思います。

僕の場合、リアルタイムで後期Doobiesを聴いてから、後追いで前期Doobiesを聴いたというパターンでしたが、前期作品で初めてLPを購入したのが本作『The Captain And Me』でした。確か高校生になって間もないあたりだったかなぁ。

後期のスタイリッシュなAOR的サウンドを聴きなれていた僕にとって、前期作品の初体験はなかなか鮮烈でした。同じグループでこうも雰囲気が変わってしまうのか!というが第一印象でしたかね。でも、新たなDoobiesの魅力に出会えた気がしてエキサイトした記憶がありますね。

本作時点のメンバーはTom Johnston(g)、Patrick Simmons(g)、Tiran Porter(b)、John Hartman(ds)、Michael Hossack(ds)の5名。さらにゲストとして、Little FeatBill Payne(key)と後にメンバーとなる当時Steely DanだったJeff Baxter(g)が参加しています。そして、プロデューサーはお馴染みTed Templemanが務めています。。

何と言っても、この前期DoobiesのリーダーTom Johnstonがソングライティングに、歌に、演奏に大活躍しているアルバムですね。全11曲中7曲がTom単独の作品です。残り3曲がPatのペン、1曲がメンバー全員による作品です。Doobiesのフロントマンと言えば、どうしてもMichael McDonaldの印象が強いと思いますが、本作を聴けばDoobiesというのは本来Tom Johnstonのグループであったことがよくわかると思います。

サウンド的には前作となる2ndアルバム『Toulouse Street』(1972年)からツイン・ドラムとなり、ダイナミックかつリズミックなカリフォルニア・ロックを聴かせてくれます。いわゆるドゥービー節が全開していますね。

フリーソウル系リスナーやディスコ音楽好きにも受け入れられるノリの良さがサイコーですね。なので、きっと若いリスナーの方に「Long Train Runnin'」あたりを聴かせても十分受け入れられるのではと思います。

勝手に想像すれば、EaglesはオヤG世代のみが盛り上がるいにしえのウエストコースト・ロックであるのに対して、Doobiesは世代超えて受け入れられる鮮度抜群のウエストコースト・ロックという気がしますね(Eaglesファンの方が読んでいたらゴメンナサイ)。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Natural Thing」
僕が本アルバムを思い浮かべるとき、真っ先に脳内再生されるのがこのオープニング曲です。初めてレコードを聴いたとき、シンセ・サウンドがやけに新鮮でしたね。Tom Johnstonの魅力全開の1曲だと思いマス。

「Long Train Runnin'」
前述のグループ初のTop10ヒット。「Listen To The Music」、「China Grove」と並ぶ前期Doobiesの代表曲ですね。イントロのギター・カッティングを聴いただけでアドレナリンが出まくる曲ですね。ディスコでも重宝されるダンサブルなグルーヴ感がサイコーです。汽車ものソングにお決まりのハーモニカもバッチリ!

かなり前にSpencer Davis Groupのエントリーで書きましたが、Spencer Davis Group「I'm a Man」と一緒に聴くとなかなか楽しいですよ。これら2曲がオールド・ファンのみならず若いリスナーからも人気があるのが頷けますね!

「China Grove」
ハードな仕上がりが印象的な「Long Train Runnin'」と並ぶ本作のハイライト。この曲もシングルカットされ全米ポップチャート第15位のヒットとなりました。この曲もイントロのギター・リフを聴いただけでアドレナリンが出てきますな。

「Dark Eyed Cajun Woman」
冒頭の3曲で飛ばしまくったので、少しクールダウンできるブルージーなナンバー。タイトルの通り南部テイストに仕上がっています。Nick DeCaroによるストリングス・アレンジもばっちりっす!

「Clear as the Driven Snow」
Patのペンによるアコースティックなナンバー。カントリー・テイストの前半とテンポアップする後半のメリハリがいいですね。

「Without You」
グループ全員による作品。ツイン・ドラムをはじめDoobiesらしいダイナミックなサウンドを堪能できる王道アメリカン・ロックといった楽曲ですね。かなり好きな曲の1つです。

「South City Midnight Lady」
この曲もPatの作品です。ウエストコーストらしい爽快感となハート・ウォームな温もり感が何とも魅力的なアコースティック・チューン。Patはこの手の曲が得意ですね。アルバムに1、2曲こういう曲があるとホッとします。

「Evil Woman」
アルバムの中では一番ハードな楽曲ですね。この曲もPatの作品ですが前曲「South City Midnight Lady」との落差がなかなか面白いですね。こういったハードな楽曲でもDoobiesらしく聴かせてしまうところが好きですね。

「The Captain and Me」
タイトル曲はバンジョーなども交えたアコースティック・チューン。前半は少し退屈だけど、後半のグルーヴィーな展開はかなりカッチョ良いです!

もうすぐ『24』第5シーズンの最終話。今回もついつい観てしまいました。いつも思うのですが、ジャック・バウワーや登場人物たちは徹夜で眠くなることはないのかなぁ。なんて...野暮ですな(悪)
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2007年10月11日

Blackstreet『Blackstreet』

Guyを解散させたTeddy Riley第二章の始まりとなったBlackstreetのデビュー作☆Blackstreet『Blackstreet』
Blackstreet
発表年:1994年
ez的ジャンル:90's R&Bマスト・アイテム
気分は... :嬉しい再会!

久々のBlackstreetです。
今回はデビュー・アルバム『Blackstreet』(1994年)です。

前回2ndアルバム『Another Level』を紹介してから、もう一年半近く経ってしまいました。Teddy Riley大好きの僕のはずなのですが....

Blackstreetの1st『Blackstreet』(1994年)、2nd『Another Level』(1996年)の2枚は、僕にとって相当な思い入れのあるスペシャルな2作品です。

僕の中では、70年代のStevie Wonder、80年代のZapp/Roger、90年代のBlackstreetというのが各年代のR&Bの最高峰という位置づけですかね。

Guy時代からTeddy Riley大好きの僕でしたが、Blackstreetのこの2作品で僕のTeddy Riley崇拝は決定的になったというカンジですかね。90年代にR&Bを聴いてきた方ならば、少なからず同じような方がいると思いますが。

Guy時代はNew Jack Swing(NJS)でR&Bシーンを牽引したTeddy Rileyでしたが、Blackstreetではサンプリングとボコーダーを駆使して90年代らしいメロウ・グルーヴの数々をデリバリーしてくれましたね。

過去の名曲と現在進行形のR&Bをうまく融合させて、ソフィスティケイトされたメロウ・グルーヴとして聴かせてくれるというのがBlackstreetの最大の魅力だと思います。

このアルバムにおけるメンバーは、Teddy Riley、Chauncey Hannibal、Dave Hollister、Levi Littleの4人。

個人的には、『Another Level』が一番好きなのですが、このデビュー・アルバムも甲乙つけ難いくらい大好きです。

Gap Band「Outstanding」DeBarge「I Like It」George Clinton「Atomic Dog」Zapp「Heartbreaker」、「Computer Love」Stevie Wonder「Love's In Need Of Today」Earth Wind & Fire「Brazillian Rhyme」といった僕の大好きな曲がネタとして続々登場するのがヨダレものです。

若いリスナーの方は本作を通じて、70年代、80年代の名曲を辿っていくのも面白いかもしれませんね。

さらにEPMDErick SermonSWVが参加している点も嬉しい限りですね。
*厳密にはSWVはアルバムではなく、シングル曲のみの参加です。

まさに90年代R&Bのマスト・アイテムと呼べる1枚でしょうね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Baby Be Mine」
1993年に発表されたBlackstreetのデビュー曲。映画『CB4』のサントラ収録曲です(本作収録とは別バージョン)。本バージョンはまだGuy時代のNJSノリの名残りがありますね。個人的にはコーラスを一新し、よりスマートなRemixであるRadio Mixがお気に入りですね。。

「U Blow My Mind」
Gap Band「Outstanding」ネタの名曲ですね。多くの人がBlackstreetに求めているものを十分に満たしてくれるキャッチーなグルーヴ・チューン。Gap Band大好きの僕は勿論大満足の1曲です。Craig Mack「Flava In Ya Ear」を使ったRemix(Craig Mack Basic 4)も良いですね。

「I Like the Way You Work」
DeBarge「I Like It」好きのTeddy Rileyらしい1曲。「I Like It」中毒の僕としては本曲と「I Like It」(アルバム未収録)のカヴァーの2曲セットで聴くのがお気に入りですね。まぁ、「I Like It」のカヴァーを聴いてしまうと本曲よりもにそちらに惹かれてしまいますけどねぇ。本曲もいろんなRemixがありますね。個人的にはオリジナルと全く異なるBallad Mixが結構好きですね。こちらは全然「I Like It」していませんが(笑)

「Good Life」
T.S. Monk「Bon Bon Vie (Gimme The Good Life)」ネタのグルーヴ・チューン。こうしたノリのいい曲でもメロウでソフィスティケイトされた雰囲気を持っているのがBlackstreetの魅力ですね。

「Physical Thing」
古き良きソウルを現代風に味付けしましたってカンジの曲ですね。Joe Tex「Papa Was Too」、Aretha Franklin「Young, Gifted And Black」ネタ。

「Booti Call」
EPMDErick Sermonもプロデュースに参加したアルバムからのリード・シングル。George Clinton「Atomic Dog」Zapp「Heartbreaker」ネタというのはTeddy Riley、Erick Sermon共に大好きなカンジですかね。P-Funk好きにはたまらない仕上がりですな。

リミックスでK.C. & The Sunshine Band「Boogie Shoes」ネタのK.C. Miami MixやEugene Wilde 「Gotta Get You Home Tonight」ネタのGotta Get U Home With Me Mixなんていうのもありましたね。

「Love's in Need」
本ブログでも紹介したStevie Wonderの名曲「Love's In Need Of Today」のカヴァー。Stevieのオリジナルは重厚感が印象的でしたが、ここではは神聖な雰囲気を残しつつも、実にスタイリッシュに仕上げています。このあたりはさすがTeddy Rileyですね。

「Joy」
元々Michael Jacksonのために書かれた楽曲なのだとか。時期的にクラシックとなったSWV「Right Here」Human Nature Duet(「Right Here」とMJ「Human Nature」を合体させたリミックス)をTeddy Rileyが手掛けた後のタイミングですね。まさに、Michaelのボーカルをそのまま入れてもピッタリというカンジのメロウ・チューンですね。胸キュン好きにはたまらない1曲ですな。シングルにもなりました。

Michaelの「I Can't Help It」にグッと近づき、Keith Murray「The Most Beautifullest Thing In This World」ネタも聴かれるリミックスUptown Joyもクラブ仕様でカッチョ良いですね。

「Before I Let You Go」
シングルでもヒットしたボコーダー使いの美メロ・スロウ。ボコボコ大好き!メロメロ大好き!の僕には文句無しの1曲です。

「Tonight's the Night」
Redman「Tonight's Da Night」ネタのプリティなメロウ・チューン。シングルにもなりました。この曲もメロメロ好きには外せませんな。

本バージョンではTammy Lucasが女性ボーカルを務めていますが、シングルではSWVが女性ボーカル・パートを務めています。Cokoのキュートなボーカルが実にマッチしていてSWV好きの僕にはたまらない展開です!その他Craig MackをフィーチャーしたBrand New RemixやRain Remix、Reggee Remixなどのリミックスがあります。

「Once in a Lifetime」
Teddy RileyのZapp/Rogerへのリスペクトに溢れたメロメロ・スロウ。Zapp/Roger好きは歓喜の連続ですな。Zapp「Computer Love」ネタ。

「Givin' You All My Lovin'」
これは日本盤のみのボーナス・トラック。泣く子も黙るEarth Wind & Fire「Brazillian Rhyme」ネタのスムース・グルーヴ。カッチョ良すぎ!

やっぱり大好きなBlackstreetのことを書くと、自然と気合いが入ってしまいますね。
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2007年10月10日

『ジャケット・アートの世界〜Marcus Keef編』

昨日に続き、ジャケット・ネタです。

今日はジャケット・アート的なものを!ということで、フォトグラファーMarcus Keefの作品を紹介しマス。

Marcus Keefは、60年代後半から70年代前半のUKロック作品において印象的なジャケを数多く残しました。70年代後半からはビデオ・ディレクターへ転身し、Kate Bush等の作品を手掛けています。

Keefといえば、赤外線フィルムの利用、着色、ネガの未反転、粗い粒子などを利用した不思議なジャケで有名ですよね。

非日常的な色使いにエラく惹かれますね。
ヨーロッパらしい美学に溢れているのも大好きです!
70年代初めのUKロック・シーンの空気感とピタッと符合している気がしますね。

Keef作品の中から僕が選んだお気に入りデザイン10枚を紹介します。
グロテスクなものやヌードなどのヤバいものは除いてあります。そのあたりは僕の趣味ではないので...

Beggars Opera『Act One』(1970年)
Act One

Affinity『Affinity』(1970年)
Affinity

Black Sabbath『Black Sabbath』(1970年)
Black Sabbath

Zior『Zior』(1971年)
Zior

Robin Lent『Scarecrow's Journey』(1971年)
スケアクロウズ・ジャーニー (紙ジャケット仕様)

Colosseum『Valentyne Suite』(1969年)
Valentyne Suite [12 inch Analog]

Nirvana『Local Anaesthetic』(1971年)
局部麻酔(紙)

David Bowie『The Man Who Sold the World』(1971年)
The Man Who Sold the World: Japanese Vinyl Replica Edition

Sandy Denny『North Star Grassman and the Ravens』(1971年)
海と私のねじれたキャンドル+4(紙ジャケット仕様)

Fresh Maggots『Fresh Maggots』(1971年)
Fresh Maggots...Hatched

他には、Rod Stewart『An Old Raincoat Won't Ever Let You Down』(1969年)、『Gasoline Alley』(1970年)、Al Stewart『Orange』(1972年)あたりが有名ですね。

正直、今回紹介した10枚の作品は1枚も持っていませんし、殆どが未聴の作品ばかりです。多分、今後聴くこともないでしょう。

でも、これらのジャケが吸い込まれそうなくらい魅力的なものであることに変わりはありません。
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2007年10月09日

特別企画『ファンク・グループも楽じゃない〜大所帯で頑張っていました!』

少し気分転換したいので久々にジャケット・ネタです。

今回は70年代後半から80年代前半に頑張っていた大所帯ファンク・グループのメンバー勢揃いのジャケを集めてみました。

この時期の大所帯ファンク・グループは、グループの解散、再編、シンガー独立などかなり厳しい立場にありましたが、やっぱりファンクは大所帯でワイワイしている感じの方が盛り上がりそうですからね。

その意味でメンバー勢揃いのジャケこそがファンク・グループらしいですよね。EW&Fのようなスマートな全員集合ジャケも悪くないですが、芸の無い横一列全員集合!みたいなジャケがB級感たっぷりで大好きです!

Earth,Wind & Fire『Faces』(1980年)
フェイセス

Kool & the Gang『Something Special』(1981年)
Something Special

Midnight Star『Planetary Invasion』(1984年)
Planetary Invasion

Atlantic Starr『Brilliance』(1982年)
Brilliance

Maze『Live in New Orleans』(1981年)
Live in New Orleans

Skyy『Skyy Line』(1981年)
Skyy Line

Cameo『Cameosis』(1980年)
Cameosis

Instant Funk『Instant Funk』(1979年)
Instant Funk

Lakeside『Fantastic Voyage』(1981年)
Fantastic Voyage

One Way『One Way Featuring Al Hudson』(1981年)
One Way Featuring Al Hudson

ジャケット・アートと呼べるようなものは1枚もありませんが、なんかチープな感じが逆にグッと来ませんか???

明日もジャケ・ネタにしようかなぁ。
明日はジャケット・アートと呼べるようなネタでいきたいと思いマス。
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