発表年:2007年
ez的ジャンル:アングラ系ジャジーHip-Hop
気分は... :極楽じゃ〜ぁ!
最近2枚のHip-Hopアルバムに相当ハマっています。
DJ Deckstream『Deckstream Soundtracks』、Choice37『Diligence』の2枚です。
『Deckstream Soundtracks』は日本人プロデューサーDJ Deckstreamのアルバム。
ジャパニーズHip-Hopは滅多に購入しない僕ですがこの作品には降参です。というか、全編英語のためてっきりUS産アングラHip-Hopだと思い込んでいて、当初はジャパニーズHip-Hopだと全然気付きませんでした。
本ブログでは洋楽作品の紹介を基本しているため単独で取り上げられないのが実に残念ですが、僕の中では今年のNo.1Hip-Hopアルバムですね。DJ Premier、Lupe Fiasco、Aloe Blacc、Talib Kweli、Camp Lo、Dred Scott、Adriana Evans、Bahamedia等の参加メンバーの豪華さも魅力ですが、純粋にこんなカッコ良いHip-Hopはそうはありませんな。正直ジャパニーズHip-Hopに対する認識を改めました。
DECKSTREAM SOUNDTRACKS
さて、『Deckstream Soundtracks』に続くもう1枚が今日紹介するChoice37『Diligence』です。
こちらはUS産アングラ系ジャジーHip-Hopです。
Choice37は、L.A.を拠点に活動するCaptions(Longevity Crew改めCaptionsとなったようです)のプロデューサー/MCです。と言っても、僕は本作を聴くまで全く存在を知りませんでした。
西海岸のアングラ系ジャジーHip-Hopと言えば、本ブログでも紹介した、Kero OneやOthelloといったアーティストを思い出すのですが、本作もそれらのアーティストがお好きな方ならば、間違いなく気に入る1枚だと思います。
実際、Kero One、Othelloの両者共に本作にフィーチャーされていますし、それ以外にもOthelloと同じくLight HeadedのメンバーであるBrailleや前述の『Deckstream Soundtracks』にも参加しているStones ThrowのAloe Blacc等が参加しています。
本作を知ったのはCDショップのアングラHip-Hopの試聴コーナーでした。
実はWill.I.Amの新作『Songs About Girls』を購入しようとショップへ行ったのですが、イマイチの内容に思えて購入を取り止めガッカリしていたところへ不意にメロウネスたっぷりの極上ジャジーHip-Hopに出会えたため、大興奮で鼻血ブーになりそうでしたね。
今年の海外ものHip-Hopの中ではSa-Ra『The Hollywood Recordings』、『Kero One Presents:Plug Label』あたりと並ぶ傑作というのが僕の評価です。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Conversate」
Kero OneとEl Gambinaをフィーチャーした1曲。Kero One好きの人の期待を裏切らない仕上がりです。メロウなギターの響きがオシャレですね。カフェ飯でもしている時にバックに流れてくるとハマるカンジですね。本バージョン以外にリミックスも収録されています。
「Wings」
Brailleをフィーチャーした極上メロウ・チューン。僕の一番のお気に入り曲です。気持ちいいことこの上ないエレピに乗って、Brailleのスムースなフロウが冴え渡ります。ミュート・トランペットも渋くていいですな。マーベラス!
「Tomorrow」
Othelloをフィーチャーしています。Brailleに続きOthelloなんてLight Headed好きにはたまりませんな。仕上がりも小粋なピアノがサイコーの(ジャジーではない)ジャズHip-Hopに仕上がっています。幸せ気分になるヘブン・チューン。
「Search」
「Wings」、「Wings」と並ぶ僕のイチオシ。テンポの良さが気持ち良い1曲ですね。iPodでこの曲を聴きながら、街を歩いていると知らぬ間にかなり早足になっています(笑)
「Piece」
Bluをフィーチャー。アルバムの中では一番ハードな雰囲気かもしれませんね。ハードといってもかなりスタイリッシュですが。
「Rhythm (Interlude)」
ジャズ・スタンダード「A Night in Tunisia」を使ったインタールード。
「Take Your Time」
Aloe Blaccをフィーチャー。『Kero One Presents:Plug Label』、『Deckstream Soundtracks』と彼が参加しているアルバムはハズレなしといったカンジですな。アングラっぽさたっぷりの雰囲気がたまりません。
「Back To Cuba」
アナログで人気の「Trip To Cuba」の続編ナンバー。The EarlのドラムとLauren Santiagoのボーカルをフィーチャーしています。パーカッシヴなラテン・テイストのトラックに幻想的なLauren嬢のボーカルがマッチし、楽園へと誘ってくれマス。
「Hope」
こちらもLauren Santiagoをフィーチャー。こちらはアーバンな雰囲気のジャズ・ファンク的なトラックです。
「Part of Me」
Jungのボーカルをフィーチャーした哀愁メロウ・チューン。美しいピアノの調べが印象的ですね。
やっぱりアングラHip-Hopは探せば、探せすほどお宝に巡りあえますね。あまりハマりすぎるといくらお金があっても足りなくなるのでほどほどにせねば(笑)
あとはしつこいですが『Deckstream Soundtracks』サイコーです。