2007年10月21日

Rahsaan Patterson『Wines & Spirits』

相変わらずその才能を見せつけてくれます!☆Rahsaan Patterson『Wines & Spirits』♪
Wines & Spirits
発表年:2007年
ez的ジャンル:セクシー系ネオ・ソウル
気分は... :ブ〜ンシャカラカ!ブ〜ンシャカラカ!

Rahsaan Pattersonの新譜『Wines & Spirits』が出ましたので紹介します。

Rahsaan Pattersonは2ndアルバム『Love In Stereo』(1999年)に続き2回目となります。

本ブログで何度となく書いてきたように、D'AngeloEric BenetMaxwellらと並び、90年代後半に僕を心を惹きつけた男性R&Bアーティストの一人がRahsaan Pattersonです。

この4人ともに魅惑のネオ・ソウルを聴かせてくれるのですが、特にRahsaan Pattersonの場合はセクシーなファルセット・ヴォイスが魅力ですね。男との僕でも虜になるくらいですから、女性ならば秒殺なのでは(笑)

デビューアルバム『Rahsaan Patterson』(1997年)、2ndアルバム『Love In Stereo』(1999年)、3rdアルバム『After Hours』(2004年)と常に上質のR&Bアルバムを発表しているものの、商業的には成功しているとは言い難いRahsaanです。本作も前作同様に彼自身のレーベルからの発売です。

きっと本作も商業的に大きな成功を収めるのは難しいと思いますが、中身はRahsaan品質を保証してくれる佳作に仕上がっています。

プロデュースにはRahsaan自身以外に、1st『Rahsaan Patterson』以来のタッグとなるKeith CrouchBrandy「Baby」をRahsaanらと共作しています)、盟友Jamey Jaz、ジャズ・べーシストBrian Bromberg等が担当しています。今回はVan Huntが不参加なのが残念ですね。

内容は、妖しげなファンク・チューン、ポップなミッド・ファンク、メロウでセクシーなスロウ・チューン、パワフルなソウル・チューン、退廃的なロック・チューン等々Rahsaanらしいバラエティに富んだ内容になっています。久々のタッグとなったKeith Crouchの貢献が大きいのでは?

これだけの才能が自身のレーベルから地味に作品を発表せざるを得ないという状況に音楽業界の厳しさを感じてしまいますね。

全曲紹介しときヤス。

「Cloud 9」
Sly Stone風のリズムにStevie Wonder風のシンセが絡むRahsaanらしいファンク・チューン。この少し妖しげな雰囲気がサイコーですね。♪boomshakalaka〜♪boomshakalaka〜♪のフレーズが耳に残りますな。

「Delirium (Comes and Goes)」
メランコリックな雰囲気が印象的な四打のファンク・チューン。最初はイマイチな感じがしたのですが、何度も聴いているうちにクセになってくる曲ですね。

「Feels Good」
まったりとしたネオ・ソウルらしいメロウ・チューン。メロウ好きの僕としては、もう少しこういった正統派の曲があってもいいのかなぁと。Jamey Jazらによるプロダクションもグッド!

「No Danger」
ポップなメロディと浮遊感のあるサウンドがいいカンジのミッド・チューン。

「Pitch Black」
Prince殿下風の退廃的なロック・チューン。不気味なベースの響きがいいですね。Van Huntなんかもそうだけど、こうしたロック・チューンが収録されているのも魅力ですね。

「Time」
Johnny Onyxのラップをフィーチャーしたミッド・ファンク。メロウネスと妖しげなムードのバランスが絶妙!まさにRahsaanらしい1曲ですね。

「Stop Breaking My Heart」
アルバムで一番好きな美メロ・チューン。Rahsaanの魅惑のファルセットに秒殺されてしまいます(笑)アコースティックな仕上がりもサイコー!

「Water」
少しストレンジだけどピュアなムードが漂うメロウ・チューン。聴けばきくほどストレンジな感覚になる曲ですね。

「Deliver Me」
この曲は雰囲気がありますね。Rahsaanの伸びやかなボーカルが印象的ですね。Rahsaanらしい美学が貫かれている曲だと思います。

「Oh Lord (Take Me Back)」
パンチの効いたオールド・ソウル仕立てのソウル・チューン。Rahsaanのボーカルもパワフルです。

「Higher Love」
先行シングルにもなったミッド・チューン。シングルになるのも頷けるキャッチーさがあります。ゴスペル・タッチのスケールの大きさがいいですね。

「Stars」
女性シンガーソングライターJanis Ianのカヴァー。どうゆう経緯でこの曲を取り上げたのかは知りませんが、意外な選曲ですね。美しく感動的なスロウに仕上がっています。クレジットを見るとJeff Lorberの名前もあります。

Rahsaan Pattersonが地味ながら頑張っているのだから、D'AngeloMaxwellあたりにも頑張って欲しいですね。
posted by ez at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする