録音年:1967年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ソウル・ジャズ
気分は... :NFLが面白くなってきた...
今週はNFLが熱かったので、少しそんなお話を...
まずはNFLファンにはたまらない「コルツ対ペイトリオッツ」の全勝対決がありました。
同カンファレンスであるためスーパーボウルで対決することはありませんが、間違いなく現在NFL最強の2チームによる対決は、ある意味スーパーボウル以上の組み合わせと言えるかもしれませんね。解説の後藤完夫さんが、この試合を“ウルトラ・ボウル”と表現していました、まさにピッタリの名称ですね。
でもって、実際の試合内容も“ウルトラ・ボウル”の名に相応しい好ゲームでしたね。
マニングとブレイディというNFLを代表する両QBを観ているだけでワクワクしました。
結果はペイトリオッツの鮮やかな逆転勝利!いやぁ、興奮しました。それにしても試合終了の瞬間、ペイトリオッツのヘッドコーチであるベリチックが大喜びしていたのが印象的でした。彼がシーズン中にあれほどはしゃいだ表情を見せることは、あまり見たことがありませんね。
きっとAFCのカンファレンス・チャンピオンシップで両者は再び対戦することになると思いますが、今から楽しみですね。
一方のNFCでは以外にもパッカーズが絶好調ですね。
出来れば、QBファーヴには引退前にもう一度スーパーボウルに出場でして欲しいですね。その意味では今シーズンは奇跡が起こる予感もしますね。
あと今週は296ヤードという1試合のラッシング新記録を樹立した、バイキングズの新人RBピーターソンに驚かされましたね。1試合100ヤードで大活躍と評価されるNFLの世界で300ヤードまであとわずかという記録には、ただただ驚くのみです。僕はまだ彼のプレーする姿をハイライト映像以外で観たことがないので、一度試合でじっくり観てみたいですね。
さて、今日はジャズ・アルトサックス奏者Lou Donaldsonの2回目の登場です。
Lou Donaldsonの代表作と言えば、ジャズ・ファンのみならず、R&B/ソウル・ファンからも支持されたベスト・セラー『Alligator Bogaloo』(1967年)ですね。
今回は紹介する『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)は『Alligator Bogaloo』の次に発表された作品であり、前回紹介した『Midnight Creeper』(1968年)の1つ前の作品に当たります。
ちなみにShing-A-Ling (Shingaling) とは、1960年代のNYで流行したラテン・ソウル・ミュージックの1つなのだそうです。Boogalooのバリエーションの1つといった位置づけみたいですね。前回がBoogalooだったので、今回はShing-A-Lingといったノリだったのでしょう。安易な気もしますが、その軽さが良いのでは(笑)
『Mr. Shing-A-Ling』も基本的には『Alligator Bogaloo』同様に、グルーヴィーなソウル・ジャズに仕上がっています。『Alligator Bogaloo』、『Mr. Shing-A-Ling』、『Midnight Creeper』といった作品は、プレイヤーの技量云々ではなく、全体のノリの良さで聴けてしまうところが、僕のような永遠のジャズ初心者にとってはツボですね。
メンバーは、Lou Donaldson(as)、Blue Mitchell(tp)、Jimmy Ponder(g)、Lonnie Smith(org)、Leo Morris(Idris Muhammad)(ds)という布陣です。『Alligator Bogaloo』からはギターがGeorge BensonからJimmy Ponderへチェンジしています。
僕的には『Alligator Bogaloo』に続いてジャケ写真に登場するモデルPeggy Moffittのファッショナブルなイメージと、サウンドが符合するカンジですね。『Alligator Bogaloo』でのPeggyはエキゾチックなイメージが強かった気がしますが、本作のPeggyはファッション・イコンとしてのイメージが強調されている気がします。
全曲紹介しときやす。
「Ode to Billie Joe」
Bobbie Gentryによる1967年の全米ポップ・チャートNo.1のカヴァー。オリジナルは、南部テイストながらも爽やかな雰囲気を持ったフォーキー・チューンに仕上がっていましたね。ここではテンポを落として、ソウルフルな味わいの全く異なった印象の曲に仕上げています。
もしかしたら、ジャズ・ファン以上にHip-Hopファンにお馴染みの曲ですね。定番ドラム・ブレイクとして、Beatnuts「World's Famous」、A Tribe Called Quest「Clap Your Hands」、Mary J. Blige「You Don't Have To Worry」、The Roots「Good Music」、Warren G.「This Is The Shack」、De la Soul「View」、Nice & Smooth「Old to the New」等さまざまな曲で使われています。
「The Humpback」
Louの本作唯一のオリジナル曲がアルバムで一番のお気に入り曲です。オルガン・ジャズらしいグルーヴ感が何ともオシャレですねぇ。踊りまくれるカンジが...なんて書いていたら、同じルーでもドナルドソンではなく、大柴の方を思い出してしまいましたぁ。しかもタートルネック姿でクネクネしてるっ(笑)
「Shadow of Your Smile」
アカデミー賞歌曲賞も受賞した映画「いそしぎ」の主題歌のカヴァー。ジャス・カヴァーという点では、本ブログでは以前にJohn Pattonのカヴァーを紹介しましたね。MitchellやDonaldsonの軽めのさりげないソロがいい感じのボッサなカヴァーに仕上がっています。。
「Peepin'」
Lonnie Smithの作品。「Alligator Bogaloo」がお好きな方にとっては、同タイプの曲なので気に入るのではと思いマス。このユルいグルーヴ感がいいですねぇ。僕的には先に述べたファッション・イコンとしてのPeggy Moffittのイメージとピタっと符合する曲ですね。
「The Kid」
モノクロ・フィルムが似合うカンジのノスタルジックなスタイリッシュさがいい感じの1曲に仕上がっています。Lonnie Smithのオルガンが実にカッチョ良いですね。自分のオルガン・ジャズ好きを再認識できます。
本作を聴いていたら、Lonnie Smithのリーダー作も紹介したくなりました。そのうち『Turning Point』(1969年)あたりを紹介しますね。