2007年11月11日

Elvis Costello『Spike』

円熟味を増したCostello☆Elvis Costello『Spike』
Spike
発表年:1989年
ez的ジャンル:円熟系ポップ・ロック
気分は... :トゥーフェイス!

昨日、今日と体調が最悪で寝込んでいます。
急に寒くなってきたせいですかね...

半年ぶりのElvis Costelloです。
今回で4回目の紹介となります。

『Get Happy!!』(1980年)、『Blood & Chocolate』(1986年)、
『Imperial Bedroom』(1982年)に続いて紹介するのは『Spike』(1989年)です。

Warner移籍第1弾アルバムとなる本作『Spike』の印象は、円熟したポップでバラエティに富んだアルバムという感じでしたかね。あとは楽曲が粒揃いですね。捨て曲ナシです。

本ブログでも紹介した前作『Blood & Chocolate』(1986年)がラウドな仕上がりだったので、それとはかなり対照的な作品という気がします。

当時はPaul McCartneyとの共作&共演というのが話題になりましたね。

今回はAttractionsからはPete Thomas(ds)が1曲で参加しているのみです。その分多数の豪華なミュージシャンが参加しています。Paul McCartney以外にもAllen ToussaintRoger McGuinnMarc RibotMitchell FroomT-Bone BurnettThe Dirty Dozen Brass BandChrissie Hynde(The Pretenders)等のメンバーが名を連ねています。個人的にはThe Dirty Dozen Brass Band参加の3曲が興味深いですね。

プロデュースはCostello自身とT-Bone Burnett、Kevin Killenが務めています。

一人しんみりと感傷に浸りたい時、このアルバムが聴きたくなります。
きっと哀愁のアコースティック・チューン多めなのがいいんでしょうね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「...This Town」
オープニング曲はPaul McCartneyRoger McGuinnが参加。疾走感がなかなかカッチョ良いロック・チューンに仕上がっています。

「Deep Dark Truthful Mirror」
ニューオリンズ・ブラス・バンドの最高峰The Dirty Dozen Brass BandとAllen Toussaint参加曲。両者共になかなか味わい深い演奏を聴かせてくれます。Costelloらしい哀愁チューンですね。

「Veronica」
Paul McCartneyとの共作で話題となった曲。というよりも『とくダネ』のオープニング曲という説明の方が有名かもしれませんね。シングルとして全米ポップチャート第19位まで上昇しました(Costelloにしては珍しい!)。それも納得のポップかつ軽快な仕上がりになっています。

「God's Comic」
メランコリックなアコースティック・チューン。Marc Ribotのスパニッシュ・ギターがいいカンジです。

「Chewing Gum」
The Dirty Dozen Brass Bandをフィーチャーしたファンキー・チューン。カッチョ良さではアルバム随一なのでは?ここでもMarc Ribotがイカしてます!

「Tramp The Dirt Down」
美しく味わい深いトラッド・テイストのナンバー。この曲を聴くと、いつもStevie Wonder「Isn't She Lovely」を思い出します。どことなくメロディが似ていませんか?

「Stalin Malone」
Dirty Dozen Brass Bandをフィーチャーしたインスト曲。その意味ではDirty Dozen Brass Bandによるニューオリンズ・サウンドを堪能するための曲かもしれませんね。

「Satellite」
Costello節炸裂の哀愁チューン。バック・コーラスでThe PretendersのChrissie Hyndeが参加しています。

「Pads, Paws And Claws」
この曲もPaul McCartneyとの共作です。本アルバムでは数少ないロックン・ロール・チューン。少しヒネリの効いた仕上がりがいいですね。

「Baby Plays Around」
ただただ美しいアコースティック・チューン。アルバムを購入したばかりの頃、この曲と「Last Boat Leaving」の2曲ばかりを繰り返し聴きながら、一人でしんみりしているのが好きでした。暗いですな(笑)

「Any King's Shilling」
アイリッシュ・テイストのフォーク・チューン。アイリッシュ・ハープの美しい響きが印象的ですね。

「Coal-Train Robberies」
エッジの効いたロック・チューン。やはりこの手の曲がないとCostelloという気がしませんよね。

「Last Boat Leaving」
一番のお気に入り曲。別れを惜しむ悲しげなムードに胸が熱くなります。この曲を聴くたびにセンチメンタルな気分になってしまいますね。

なんかもっと書きたいことがあるのですが、体調不良で頭が回りません。
posted by ez at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする