2007年11月22日

Greg Perry『One for the Road』

フリー・ソウル・ファンにはたまらない1枚☆Greg Perry『One for the Road』
One for the Road
発表年:1975年
ez的ジャンル:ノーザン系メロウ・ソウル
気分は... :北京への道は勝ち取った!

なんとかサッカーのU-22日本代表が北京五輪の出場権を手にしましたね。

シドニーをピークに、アテネ、北京とだんだんとメンバーが小粒になってきているのが気になりますね。少し前までは黄金世代なんて呼ばれていたのに、平山、増島ら前々回のワールド・ユース出場組が伸び悩んだのが痛かったですね。まぁ、来年の本番ではあまり期待せずに、温かく見守りましょう。

今回は渋めのミュージシャンGreg Perryの1975年発表のアルバム『One for the Road』です。

Greg Perryといえば、H=D=H(Brian Holland、Lamont Dozier、Eddie Holland)が立ち上げたレーベルInvictus/Hot Waxでの活躍でお馴染みですね。プロデューサー/ソングライターとして、Honey Cone、Freda Payne等の作品に関わってきました。

ちなみにHoney ConeのメンバーだったEdna WrightはGregの奥方です。また、弟のJeff Perry(Jeffree)もシンガーとして活躍していました。

僕がGreg Perryの名を初めて知ったのは、フリー・ソウルのコンピ『Free Soul Visions』収録の人気曲「I'll Always Be in Love With Love」でした。少しIsley Brothersテイストのこのミッド・グルーヴを聴いた途端、心の中の胸キュン度数がどんどん上昇していった記憶があります。

本作『One for the Road』は1975年に発表された1stソロです。クレジットを見ると、Edna Wright、Wah Wah Watson、Ray Parker Jr.等が参加している模様です。ちなみに前述の「I'll Always Be in Love With Love」は1977年発表の2nd『Smokin'』に収録されています。

1976年に発表した奥方Edna Wrightのアルバム『Oops! Here I Go Again』(Gregプロデュース)とセットで押さえたい1枚ですね。

全体的にリズムのカッチョ良さが際立っているアルバムなのでは?

全曲紹介しときヤス。

「Variety Is the Spice of Life」
個人的には一番のお気に入りがこのオープニング曲。メロウな爽快感と歯切れの良いリズム感が同居した込み上げ系ミッド・グルーヴ。ストリングスのも盛り上がりもグッド!ですね。

「I'll Be Comin Back」
♪I'll Be Comin Back〜♪というイントロのアカペラ部分がメチャメチャ好きですね。ノーザン・ソウル的なカッチョ良さを堪能できる1曲ですね。

「Will She Meet the Train in the Rain? 」
哀愁感たっぷりのバラッドです。Paul Riserによる壮大なホーン&ストリング・アレンジがいいですね。効果音がダサいのはご愛嬌といったところでしょうか(笑)

「Next Time I See You (I'm Gonna Be Ready) 」
パーカッシヴな展開がカッチョ良い黄昏グルーヴ。軽くこんなの作っちゃいました!みたいなさりげないカンジがいいですね。

「The Boogie Man」
クールなグルーヴ感がいいカンジのスロウ・ファンク。ボーナス・トラックと表記してあるので、CD化された際に追加された曲なのかもしれませんね。

「Love Is Magic」
「The Boogie Man」同様のクール・ファンクに仕上がっているインスト。この危険な匂いはブラック・シネマのサントラあたりにピッタリな曲ですね。

「I Want to Live and Let Live (Love and Let Love All the Time)」
メロメロ好きの僕にはたまらないメロウ・ソウル。実に程よい大人の甘さってカンジがいいですな。「Variety Is the Spice of Life」と並ぶ僕のお気に入り。

「Come on Down (Get Your Head Out of the Clouds)」
この哀愁の込み上げソウルはフリーソウル・ファンに人気の1曲ですね。メロウなんだけ硬質なリズムが意外と良かったりします。この曲もストリングスが盛り上げてくれます。

「Love Got Me Tired (But I Ain't Tired of Love)」
この曲が一番レトロな雰囲気ですね(笑)男の哀愁出まくりってカンジかな。

「One for the Road」
この曲も相当カッチョ良いミッド・グルーヴ。Wah Wah Watsonのギターがいいカンジで鳴っています。

奥方Edna Wrightのアルバム『Oops! Here I Go Again』もAmazonでの扱いがないのでペンディングになっていますが、機会があればぜひ紹介したいと思います。

全然関係ないですが、最近Eaglesの再結成アルバムからのシングル「How Long」のPVを観る機会がやたら多いです。正直、観るたびにガッカリしますね。だから、こうした再結成は興醒めなんですよねぇ〜。まぁ、金儲けのためにせっせと頑張ってください!
posted by ez at 00:23| Comment(2) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする