発表年:2007年
ez的ジャンル:王道男性R&Bグループ
気分は... :どんなプロジェクトじゃ!
今回は早くもデビューから10年が経った男性R&BグループJagged Edgeの新作『Baby Makin' Project』です。
Jagged Edgeは双子の兄弟Brian Casey (Case Dinero)、Brandon Casey (Brasco)とKyle Norman (Quick)、Richard Wingo (Wingo)の4人組。大物プロデューサーJermaine DupriのレーベルSo So Defからデビューを飾っています。
これまで『A Jagged Era』(1998年)、『J.E. Heartbreak』(2000年)、『Jagged Little Thrill』(2003年)、『Hard』(2003年)、『Jagged Edge』(2006年)という5枚のアルバムを発表し、「He Can't Love You」(ポップチャート第9位、R&Bチャート第1位)、「Let's Get Married」(ポップチャート第11位、R&Bチャート第1位)、「Promise」(ポップチャート第9位、R&Bチャート第1位)、「Where the Party At」(ポップチャート第3位、R&Bチャート第1位)、「Walked Out Of Heaven」(ポップチャート第6位、R&Bチャート第2位)といったシングル・ヒットを誇る中堅R&Bグループです。
なんといっても「Let's Get Married」、「Promise」のような胸キュンのスロウに持ち味を発揮するグループですよね。ちなみに「Let's Get Married」はアメリカの結婚式定番ソングの1つになっていますね。
そんな彼らの最新6thアルバムが本作『Baby Makin' Project』です。
何とも凄いタイトルですよね。本ブログでも紹介したIsley Brothers『Baby Makin' Music』と双璧といったところでしょうか。
そんな内容を反映してか、全11曲アップなしのスロウで貫かれています。
プロジェクトを完遂するためには、全曲スロウが必須条件なのかもしれませんな(笑)
プロデュースにはJermaine Dupriと彼の片腕Manuel Seal、それにCasey兄弟らのプロデュース・ユニットSick Centsが担当しています。
ネット上で全曲スロウの物足りなさを指摘するレビューをいくつか拝見しましたが、胸キュン・スロウ好きの僕などは全然飽きずに1枚聴けました。というか、こういった全編ロマンティックなアルバムの登場を渇望していたのかもしれません。
メンバーは、レコーディングに際してKeith SweatやR. Kellyを意識したようです。僕が本作を気に入っているのも大好きだった90年代R&Bのロマンティックなテイストが、うまく取り入れられているからかもしれません。
「Let's Get Married」、「Promise」のような超目玉はないかもしれませんが、アルバム全体の完成度は高いと思います。
まぁ、踊るばかりが能じゃない、たまにはスロウ尽くしのR&B作品を聴くのもいいかもしれませんよ。
全曲紹介しときヤス。
「Intro」
「Where the Party At」、「Let's Get Married」、「Promise」、「Walked Out Of Heaven」、「He Can't Love You」という彼らの大ヒット曲の数々のメドレーです。といっても1分強ですが...もっと長尺でこのメドレーを聴きたいですね(笑)
「Put A Little Umph In It」
アルバムのリードシングル。Ashantiをフィーチャーしています。JEらしいセクシーなミディアム・スロウです。
「Whole Town Laughing」
ここからの3曲がアルバムのハイライトだと個人的には思っています。勿論、胸キュンのロマンティックなスロウです。Keith SweatやR. Kellyを意識したというのが納得の出来栄えです。
「Me That's Who」
冬の夜に寒さに凍える手をこすりながら、ロマンティックな夜を思い描きたくなるような曲ですね。クリスマスのイルミネーションの眺めながら、ロンリーナイトを過ごすというカンジかなぁ。
「Get This」
「Whole Town Laughing」で胸がトキメキ、「Me That's Who」でトキメキが高鳴り、この曲で高鳴りすぎた胸が張り裂けそう!といったカンジですね。僕の胸キュン計はこの曲で限界を超えてしまいました(笑)
「I'll Be Damned」
コーラス・グループとしてのJEを堪能できる1曲ですね。この曲を聴いていたら、Jodeciとか聴きたくなってきますな。
「Can't Get Right」
しみじみとした哀愁スロウですね。安定した実力が裏打ちする1曲。
「Way To Say I Love You」
この曲も胸キュン好きは昇天しますね。アコースティックな仕上がりとコーラスワークが絶妙です。個人的にはJodeci「Good Luv」を思い出してしまいました。
「Sunrise」
タイトルに反してアーバン・ナイトに聴きたいスロウですね。
「Round And Round」
この美メロ・チューンも僕の胸キュン計がかなり上昇しますね。ソロ・アーティストにはないコーラス・グループならではのロマンティズムが実にいいですね。
「Turn U On」
ボコーダー使いの1曲。ボコボコ好きの僕ですが、これだけの実力のあるグループなのだからボコらなくてもいい気もしますね。途中、Zapp「Computer Love」のような部分もあって楽しめますが...
昨日のエントリーで、イングランドのマクラレーン監督の解任とモウリーニョの新監督就任なんて無責任な予想をしましたが、実際マクラレーンは解任され、モウリーニョはメディアのオッズで一番人気みたいですね。カペッロだけにはなって欲しくないなぁ(笑)彼が代表監督を務めるべき国はイングランドではなく母国イタリアだと思います。