2007年12月01日

Crowded House『Crowded House』

「Don't Dream It's Over」、「Something So Strong」の2大ヒットを含むデビュー作☆Crowded House『Crowded House』
Crowded House
発表年:1986年
ez的ジャンル:美メロ系NZポップ
気分は... :夢はまだ終わらない...

今回は良質のメロディとポップ感覚で多くの音楽ファンの支持を得たグループCrowded Houseの大ヒット・デビュー・アルバム『Crowded House』(1986年)です。

Crowded Houseは、ニュージーランドの人気バンドSplit EnzのメンバーだったNeil Finn(vo、g、p)とPaul Hester(ds)にNick Seymour(b)が加わり1985年に結成されたグループ。

1986年にシングル「World Where You Live」でデビュー。1986年にデビュー・アルバム『Crowded House』を発表します。このアルバムからシングル・カットされた「Don't Dream It's Over」が1987年に全米ポップ・チャートの第2位の大ヒットとなります。続くシングル「Something So Strong」も同8位のヒットとなり、一躍人気グループとなりました。

1988年には2ndアルバム『Temple Of Low Men』を発表しますが、前作ほどの成功を収めることはできませんでした。その後もNeilの兄でSplit Enzの中心メンバーだったTimを加えた4人体制で制作した『Woodface』(1991年)等の佳作を発表しますが、結局グループは1996年に解散してしまいます。

Neilはその後TimとThe Finn Brothersを結成しました。なお、1994年に脱退したPaul Hesterは2005年に自殺してしまいました。

やはり、Crowded Houseと言えば、「Don't Dream It's Over」「Something So Strong」というヒットした2曲に尽きるとは思うのですが、デビュー・アルバム『Crowded House』には、それだけで終わらないNeil Finnのメロディ・メイカーとしての才能を堪能できる魅力的な1枚に仕上がっています。

プロデュースは後に売れっ子となるMitchell Froomが務めています。
当時は全く無名の存在でしたが、本作のヒットで一躍有名になりました。
その意味では、彼にとっても人生の大きな転機となった作品かもしれませんね。

本作がヒットした1987年の頃、僕個人としてはビルボードTop40中心の音楽ライフから、R&B/Soul中心の音楽ライフへ大きくシフトしていった時期でした。なので、この頃のTop40ヒットは余程のことがない限り、心を動かされることは無かったのですが、その余程のミラクルなものが「Don't Dream It's Over」、「Something So Strong」の2曲にはありましたね。

Beatlesからの影響云々と説明されることが多いグループですが、個人的にはPrefab Sproutあたりとの共通項を感じたりします。きっとそのあたりが僕がこのアルバムに愛着を持つ一因なのでしょうね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Mean To Me」
パワーポップ的な青春ロック・チューン。この青臭いカンジが日本人にウケるのかもしれませんね。僕も大好きです。

「World Where You Live」
デビュー・シングルにもなたリリシズム溢れる哀愁ロック。ポップすぎず、ハードすぎず、実にいい塩梅の仕上がりですね。Mitchell Froomのキーボードがいい味を出しています。 60年代風のエンディングがらしいですね。

「Now We're Getting Somewhere」
安心印のフォーキーなポップ・チューン。この曲だけJim Keltner(ds)、Jerry Scheff(b)が参加しています。ここでもMitchell Froomのオルガンがいいアクセントになっています。

「Don't Dream It's Over」
説明不要の大ヒット曲。独特のノスタルジックな仕上がりは別格の出来栄えですね。いつ聴いても、いい曲だなぁ!と感じるエヴァーグリーンな曲です。ロマンティック・ムード満点の曲ですが、歌詞はか辛らつな政治批判のメッセージ・ソングになっています。

「Something So Strong」
「Don't Dream It's Over」と並ぶ名曲。BeatlesPaul McCartneyあたりが好きな人には堪らん、爽やかなフォーキー・チューンですね。聴いていると元気が湧いてくる1曲。今回初めて気付きましたが、Neil FinnとMitchell Froomの共作だったんですね。Sixpence None the Richerがカヴァーしています。

「Hole In The River」
ミステリアスで一ひねり入ったポップ・マニアの好きなツボをうまく押さえている1曲。

「Can't Carry On」
「I Walk Away」
なかなか完成度の高いギター・ポップ2曲。「I Walk Away」はPrefab Sprout好きの人は気に入る1曲だと思います。。

「That's What I Call Love」
硬質なダンサブル・サウンドでカッチョ良い仕上がりの1曲。Crowded Houseらしくない1曲ですが、大ヒット2曲を除くとこの曲が一番好きかも!INXSやPower Stationなんかが好きだった人向けだと思います。

本作のヒットを受けた来日公演(確か中野サンプラザだった??)へ行った記憶があります。ネットで調べたのですが、来日公演の情報が見つかりませんでした。
あれは何年の何処だったのだろう???
posted by ez at 10:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする