2007年12月06日

Rahsaan Patterson『After Hours』

昨晩、ビルボードライブ東京でライブを観てきました☆Rahsaan Patterson『After Hours』
After Hours
発表年:2004年
ez的ジャンル:セクシー系ネオ・ソウル
気分は... :へぎそば食べて、Rahsaanのライヴを観る...乙だねぇ!

昨晩はビルボードライブ東京Rahsaan Pattersonのライブを観てきました。

本ブログでも今年発表された最新アルバム『Wines & Spirits』を約1ヵ月半前に紹介しましたね。

近くのへぎそば屋にて、アルコール&のっぺ&へぎそばで軽く腹ごしらえした後に会場へ!

席がステージに向かって中央やや左寄り最前列だったので、約2メートル前でRahsaanが歌っているという、なかなかの臨場感を味わうことができました。

メンバーはRahsaan以外にキーボード、ギター、ベース、ドラム、女性コーラス二人という編成。キーボードのKenneth Crouch『Wines & Spirits』にも参加した有名プロデューサーKeith Crouchの兄弟)がミュージック・ディレクターとしてバンドをまとめていました。女性コーラス二人の巨漢ぶりもかなりインパクトがありましたね(笑)

ポロシャツにジーンズ、スニーカーという、エラくフツーな服装で登場したRahsaanでしたが、ステージの方もリラックス・モードで入れ込みすぎない普段着のRahsaanに出会えたような気がしました。

全8曲、約80分強のステージ。ということは1曲平均10分、しかも全曲ミドル〜スロウ系ということで、やや起伏の乏しい構成でしたが、その分じっくりとRahsaanの歌を堪能できましたね。 Sade「Love Is Stronger Than Pride」をカヴァーしたり、ラストの「Stop Breaking My Heart」では途中でSly & The Family Stone「If You Want Me To Stay」を披露するあたりも楽しかったですね。

体、手足でリズムを取りながら、あの特徴的なファルセット・ヴォイスで歌うRahsaanの姿は、なかなか観察しがいがありましたね。すぐにモノマネができそうです(笑)

ということで今回はRahsaan Pattersonの3rdアルバム『After Hours』(2004年)の紹介です。

本作『After Hours』は所属レーベルであったMCAの解体という苦しい状況下で、本ブログでも紹介した前作『Love In Stereo』(1999年)以来5年ぶりに発表されたアルバムです。

ということで、ジャケにはマイナー感が漂っていますが、中身の方は逆に開き直ったのか自分のやりたい音楽を存分にやっているようで、新たなRahsaanの魅力に出会える作品になっています。
*ちなみにこのジャケは輸入盤、国内盤は別のジャケです。

プロデューサーには、Rahsaan自身と盟友Jamey JazVan Hunt等が名を連ねています。ハウス・ファンにはお馴染みのSteve 'Silk' Hurleyという意外な人選もありますが。

先のライブでは本作より「The One for Me」「The Best」の2曲が披露されました。

オススメ曲を紹介しときやす。

「The One for Me」
オープニングは今回のライブでも披露されたミディアム・スロウ。個人的にもアルバムで一番好きな曲です。どこかStevie Wonderを連想させる浮遊感が魅力ですね。ライブでも手でリズムをとる様が印象的でしたね。

「I Always Find Myself」
ファンキーなグルーヴ感の中に魅惑のファルセットが溶け込んだミッド・チューン。

「So Hot」
Rahsaanの新境地開拓と言えるのがJamey Jazプロデュースのこの曲。80年代テイストのファンキーなアッパー・チューンに仕上がっています。Rahsaan自身が本アルバムで80年代サウンドを意識しているという記事を読んだことがありますが、そんな雰囲気を最も感じさせるのがこの曲なのでは?ホントはライブでもこういったアップものを1曲くらいやって欲しかったのですが...

「Burnin'」
Van Huntプロデュースのミディアム・スロウ。Rahsaanらしいセクシーな仕上がりがグッド!

「The Best」
この曲もライブでやってくれました。じっくり聴かせてくれる感動的なスロウです。今回のライブでRahsaanって歌うこと自体が本当に好きな人なんだなぁと実感しましたが、この曲からもそんな歌う喜びが伝わってくる気がします。Van Huntプロデュース。

「You Make Life So Good」
リラックスした雰囲気がなんとも心地良いメロウ・チューン。控えめのバックと女性コーラスとの絡みが何ともいいカンジです。

「Yeah Yeah Yeah」
Steve "Silk" Harleyプロデュース。ハウスのイメージが強いこの人との組み合わせは意外な気もしますが、フツーにうねりのあるR&Bグルーヴに仕上がっています。まさにイェー!イェー!イェー!な1曲(意味不明)。

「April's Kiss」
ラストは僕好みのメロウ・グルーヴ。どちらかと言えば、寒い季節よりも暖かい季節に聴きたい曲ですが、ノリノリの雰囲気がいいですね。こういった曲もライブでやると盛り上がるように思うのですが。

一応、「April's Kiss」でアルバム終了なのですが、シークレット・トラックとして「Straighten It Out」という曲が収録されています。これがなかなか抜群のアーバン・ソウルに仕上がっており、フツーにアルバムに収録して欲しかった気がします。

僕の中でRahsaan Pattersonと言えば、D'Angeloのようなオーラ出まくりの近寄り難いイメージがあったのですが、実際に見たRahsaanはライブ終了後にファンに気さくにサインしたり、一緒の写真撮影に応じてくれるフレンドリーな歌好き兄ちゃんというカンジでした。服装があまりにカジュアルだったせいか、即席サイン会に応じているRahsaanに気付かなかった人もいたのでは(笑)
posted by ez at 08:48| Comment(6) | TrackBack(1) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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