発表年:1972年
ez的ジャンル:白人黒人混成ファンキー・ロック&ヤングソウル
気分は... :エビフライ付き刺身定食??
本日、サッカー日本代表の岡田監督が正式決定しますね。
サッカー・ファンの間では、岡田氏でオシム流を継承できるのか云々の議論で賛否両論がありますが、状況を考えれば岡田氏の選択は妥当なものだし、オシム流にこだわる必要はなく岡田流でいけばいいと思います。
個人的にはオシム流サッカーは好きだったし、間違った方向ではないと思いましたが、その代役を次期監督に求めると逆におかしな方向に進んでしまうように思います。岡田氏が監督になるのならば、岡田氏の指導者としての個性・資質を最大限発揮できることを重視すべきで、その結果としてオシム流とガラリと変わってしまうのならば、それはそれで仕方がないという気がします。
今回はフリーソウル・ファン必聴アルバムOdyssey『Odyssey』(1972年)の紹介です。
Odysseyは白人黒人混成の7人組グループ。1972年にモータウンから今回紹介する唯一のアルバム『Odyssey』を発表しています。
僕がこのグループについて知っているのはこれだけです(笑)
おそらくこのグループを知っている方の殆どはフリーソウルのコンピがきっかけだと思います。
『Free Soul Parade』収録の「Battened Ships」、『Free Soul Lights』収録の「Our Lives Are Shaped by What We Love」という2曲がOdysseyの名を一躍有名にしましたね。僕もこれらのコンピが無ければ、このグループの存在を知ることは永遠になかったかもしれません。
特に「Battened Ships」はフリーソウル好きの間でもかなり人気が高い1曲なのでは?
僕自身もこの曲を聴くと、脳内からオキシトシン、セロトニンといった幸せホルモンがバンバンに分泌してくる気がします(笑)
ということで、それら2大人気曲を含むOdyssey唯一のアルバムが『Odyssey』です。
アルバムの方は前述の2曲に代表されるフリーソウル・ファン向けのヤングソウルのみならず、ファンキー・ロックあり、ソフト・ロックあり、ラテン・グルーヴあり、思い切りカントリーありと雑多な音楽性が混在している1枚となっています。
統一感はありませんが、刺身定食を頼んだら、なぜかエビフライが1本ついてきた!みたいなお得感が楽しめるアルバムだと思います。特に僕のようなジャンル不問で節操無くいろんな音楽を聴く人間にとっては、アルバム1枚にそうした嗜好が凝縮されており、嬉しい限りですね。
まずは「Battend Ships」、「Our Lives Are Shaped by What We Love」の2曲を堪能し、そこから他の曲へ流れて雑多な雰囲気を楽しむという聴き方が良いのでは?
オススメ曲を紹介しときやす。
「Home of the Brave」
オープニングはこの時代らしくスワンプ・ロックしています。でも、土臭いながらも男女混声ボーカルのおかげで、マイルドになっているあたりが好きですね。
「Georgia Song」
あまり取り上げられることがない曲ですが、なかなか捨て難い1曲です。白人黒人混成グループらしいヤングソウルに仕上がっています。
「Country Tune」
この曲は思い切りカントリーですね。でも、変なイモ臭さがないので僕のようなカントリー苦手の人でも、とりあえずは聴いてみようという気になります(笑)
「Our Lives Are Shaped by What We Love」
「Battend Ships」と並ぶフリーソウル人気曲。フォーキーかつソウルフルな感じが魅力のこみ上げ系チューン。夜遅く帰って、ぐったり疲れた体を落ち着かせたい時あたりに聴きたく1曲ですね。ギターにDavid T. Walkerが参加し、渋くサポートしています。ヴァイヴのソロも心地良いですね。
「Battend Ships」
やっぱり本作のハイライトはこのヤングソウルになるんでしょうね。イントロのドラム、ホーンセクション、フルートの絡みを聴いただけで幸せな気分になります。
『Free Soul Parade』冒頭のSpinners「It's A Shame」〜Jane Birkin「Lolita Go Home」〜Coke Escovedo「I Wouldn't Change a Thing」〜Odyssey「Battend Ships」という流れは、フリーソウルのコンピの中でも特に好きな流れの1つかもしれません。
あとこの曲を聴いていると、何故かTom Jones「It's Not Unusual」をやたら聴きたくなるのですが、そんなの僕だけなのかな?
「Sunny California Woman」
60年代へのノスタルジーを感じるフォーキーなポップ・チューンに仕上がっています。 ソフト・ロックがお好きな方は気に入る1曲だと思います。
「Black Top Island (Of The West) 」
ブルージーな仕上がりがいい感じのファンキー・ロック。「Battend Ships」等とは全く異なるこのグループの魅力を感じる1曲ですね。初期Doobie Brothersなんかが好きな人が気に入る曲なのでは?
「Broken Road」
「Battend Ships」、「Our Lives Are Shaped by What We Love」に続いて人気がある曲かもしれませんね。パーカッシヴなラテン・チューンに仕上がっています。妖しく響くフルートの音色もいいカンジですね。
脱線しますが、若い時のTom Jonesの映像をYouTubeで観ていたら、ジローラモさんがテキトーに歌っているように見えて一人で大ウケしてしまいました。
http://www.youtube.com/watch?v=SGf0sZEB6Pc
なんか面白くありません?