発表年:1992年
ez的ジャンル:ニューウェイヴ/オルタナティヴ・ロック
気分は... :メッシが居ないクラシコなんて...
今朝はサッカーのリーガ・エスパニョーラ「バレンシア対バルセロナ」をTV観戦していました。
復活したFWエトーが2ゴールを挙げ、MFデコ、DFマルケスも元気なプレーぶりとベストな布陣に近づき、強豪バレンシア相手にアウェーで0対3と完勝したバルサでしたが、メッシ負傷、全治1ヶ月というショックなニュースが...
来週のレアル・マドリッドとのクラシコは、エトー、メッシ、ロナウジーニョの3者揃い踏みを観たかったのに!
サッカーと言えば、イングランドの代表監督にカペッロが就任しましたね。
個人的には???です。カペッロはイングランドではなくまずは母国の監督をすべきだったと思いますね。
今回はRobert Smith率いるThe Cureの紹介です。
今年のフジロックにも出演し、その健在ぶりを示してくれたThe Cure。
デビューが1978年ですから、28年という長い歴史を誇るグループですね。
パンク/ニューウェイヴの流れから登場してきたUKバンドで、これだけ息の長いグループはU2とThe Cureぐらいなのでは?
The CureはRobert Smithを中心に、前進のEasy Cureを母体として結成されたグループ。
1978年にシングル「Killing an Arab」でデビューし、1979年にはデビュー・アルバム『Three Imaginary Boys』をリリースしています。
4thアルバム『Pornography』(1982年)で初の全英アルバム・チャートTop10入りを果たすと、5th『The Top』(1984年)、6th『The Head on the Door』(1985年)、7th『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』(1987年)といったアルバムでUKロックシーンでの地位を不動のものとします。この間、Robert Smithは一時期Siouxsie & the Bansheesのギタリストとしても活動していました。
1989年のシングル「Lovesong」が全米ポップ・チャート第2位のヒットとなったことを契機にUSマーケットでも人気に火がつき、1992年リリースの9thアルバム『Wish』は全米ポップ・アルバム・チャート初登場第2位という快挙を成し遂げました。その後もメンバー・チェンジを繰り返しながら、今日まで活動を続けています。
やっぱり、The Cure=Robert Smithというイメージが強いグループですよね。
正直、Robert Smith以外のメンバーは殆ど知りません(笑)
僕は基本的に爆発したボサボサ・ヘアー、黒のアイシャドウ、真っ赤な口紅なんていうビジュアル系アーティストは大嫌いなのですが(笑)、なぜかRobert Smithだけはそれほど嫌悪感を抱かなかったんですよね。何故なんだろう?度重なる体重増の中、涙ぐましいダイエットを繰り返した彼に同情したのでしょうか(笑)
今回はグループ最大のヒット・アルバム『Wish』(1992年)です。
きっとコアなファンの方ならば80年代の作品を取り上げると思うのですが、今の僕には80年代作品は少しへヴィーなので、メロディアスでポップな感覚に溢れる本アルバムをセレクトしました。ポップといってもCureらしい屈折した雰囲気は失われていないのでご安心を!
単なるカルト・ヒーローではなく、その類稀な音楽センスを堪能できる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Open」
オープニングが「Open」、エンディングが「End」というわかりやすいタイトルです。Cureらしい陰鬱な雰囲気に仕上がっています。
「High」
アルバムからの1stシングル。全英チャート第8位のヒットとなりました。メジャー感溢れるポップなサウンドながら、Robert Smithらしい屈折した雰囲気も兼ね備えています。やっぱり、この曲がアルバムで一番のお気に入りですね。
「Apart」
陰影のある叙情性が印象的な曲ですね。ダークな雰囲気ですが、なかなかメロディアスで侮れない1曲。
「From the Edge of the Deep Green Sea」
USオルタナ・ロックの流れと共にUSでの人気を得たCureですが、この曲はUKロックならではのメランコリックなサウンドがいいですね。
「Wendy Time」
Cureらしくはありませんが、かなり好きな1曲。当時のUKロック・シーンはマンチェスター・サウンドやPrimal Scream『Screamadelica』が人気を博していましたが、この曲にはそんな影響も垣間見れますね。
「Doing the Unstuck」
この曲も大好き!アコースティックな味わいとドリーミーなアレンジがいいですねぇ。Robert Smithならではのポップ・センスを感じますね。
「Friday I'm in Love」
アルバムからの2ndシングル(全英チャート第8位、全米チャート第16位)。少しトラッド・テイストも織り交ぜたアコースティック・ポップ・チューン。Robert Smithの確かな音楽性を実感できる1曲ですね。
「Trust」
美しく儚いムードが今の季節にピッタリですね。Radioheadが好きな僕としては、こういったムードの曲に惹かれてしまいます。
「A Letter to Elise」
アルバムからの3rdシングル。当時はそれほど気にならない曲ですが、今回聴いてみて出来栄えの良さを再発見しました。
「Cut」
UKロックらしいカッチョ良さという点では、この曲が一番なのでは?ロックとダンス・カルチャーが融合したこの時代らしい1曲。
「To Wish Impossible Things」
美しいオーケストレーションと微かにパカポコと響くパーカッションが印象的です。
「End」
全体としてはロック・アルバムというより、屈折したポップ・アルバムという印象が強い作品ですが、最後はロック・バンドらしく重苦しい雰囲気で締め括ってくれます(笑)
カルト・ヒーロー的なRobert Smithに出会いたい方は80年代のアルバムをどうぞ!
個人的には『Pornography』(1982年)を愛聴していました。