2007年12月23日

Daryl Hall & John Oates『Voices』

80年代最高のポップ・デュオの快進撃は、ここから始まった☆Daryl Hall & John Oates『Voices』
Voices
発表年:1980年
ez的ジャンル:ロックン・ソウル系モダン・ポップ
気分は... :いよいよ明日はクラシコ!

いよいよ明日はサッカー・ファン必見の伝統のクラシコ「バルセロナ対レアル・マドリード」ですね。今回はバルサのホーム、カンプノウでの一戦ですが、今からワクワクしてます。

バルサ・ファンの僕としては、先週ケガで離脱したメッシの欠場が残念でなりませんが、バルサがどのような布陣で大一番に臨むのか注目しています。

ロナウジーニョ、デコ、アンリというスーパースターはベンチ・スタートとなるみたいですね。代わって、ドス・サントス、エトー、グジョンセンというのが予想スタメンです。ドス・サントス、エトー、イニエスタと並ぶ3トップが、どの程度機能するのかは???ですが、観たことがないの組み合わせなので、それはそれで楽しみですね。

レアルの方は最近はメンバー固定しているので、いつもの布陣で臨んでくるものと予想しています。個人的にはミリート、マルケスといったバルサDF陣がFWファン・ニステルローイをいかに封じ込めるかがポイントだと思います。あとは中盤の二人、スナイデル、バティスタあたりも要注意ですね。

試合の感想などは明日のエントリーで触れたいと思います。

さて今回はHall & Oatesの3回目の登場です。

『Private Eyes』(1981年)、『Abandoned Luncheonette』(1973年)に続いて紹介するのは、『Voices』(1980年)です。

後にDaryl Hall自身が“本当のHall & Oatesの始まり”と語ったように、Hall & Oatesの歴史において大きなターニング・ポイントとなった作品が本作『Voices』です。

80年代のHall & Oatesは、本作を皮切りに『Private Eyes』(1981年)、『H2O』(1982年)、『Big Bam Boom』(1984年)といったヒット・アルバムと「Kiss on My List」「Private Eyes」「I Can't Go for That (No Can Do)」「Maneater」「Say It Isn't So」「Out of Touch」等のヒット・シングルを連発し、80年代最高のポップ・デュオとして快進撃を続けました。

そんな快進撃の幕開けを飾ったアルバムが本作『Voices』です。
初めてセルフ・プロデュースに取り組んだあたりに、二人の本作に対する自信が窺えますね。

改めて聴いてみて、結構ニュー・ウェイヴやテクノ・ポップの影響を受けたアルバムという印象を持ちました。次作『Private Eyes』が完成されたHall & Oates流モダン・ポップを楽しむ作品となっているのに対して、本作はHall & Oates流モダン・ポップ完成に向けて、あれこれ試している楽しさがありますね。

本作からは、「How Does It Feel to Be Back」「You've Lost That Lovin' Feelin'」「Kiss on My List」「You Make My Dreams」という4曲のシングル・ヒットが生まれ、アルバムも初のミリオン・セラーとなりました。

オススメ曲を紹介しときやす。

「How Does It Feel to Be Back」
キャッチーなパワー・ポップに仕上がっているオープニング・ナンバーは、アルバムからの1stシングルにもなりました。リード・ヴォーカルはJohnです。80年代の全盛期は、どうしてもDarylのヴォーカルが目立ってしまいましたが、Johnのヴォーカルも魅力的であることを実感できる1曲ですね。

「Big Kids」
なかなか凝った小粋なモダン・ポップに仕上がっていますね。彼らのセンスの良さを感じます。

「Hard to Be in Love With You」
個人的にはかなりのお気に入り曲です。聴いているとワクワクしてくるポップなロックン・ソウルに仕上がっています。

「Kiss on My List」
本作のハイライト。3rdシングルとして全米ポップ・チャートNo.1となりました。いつ聴いても完璧なモダン・ポップ・ソングですね。アルバムで一番というより、80年代の彼らのヒット曲の中で一番のお気に入りですね。80年代の快進撃の原点がここにあると思います。

「Gotta Lotta Nerve (Perfect Perfect) 」
この曲もニューウェイヴしています。Devoあたりを意識した演奏に聴こえますね。この曲までがロック・サイドです。

「You've Lost That Lovin' Feelin'」
ソウル・サイドのトップを飾るのは、The Righteous Brothersの1965年のNo.1ヒット「ふられた気持ち」のカヴァー。本ブログでは以前にIsaac Hayesのカヴァーも紹介しました。

多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですが、その中でも名カヴァーに入るヴァージョンだと思います。JohnとDarylのヴォーカルのコントラストが最高ですね。オリジナルの雰囲気に近いJohnのヴォーカルでベースをつくり、DarylのヴォーカルでHall & Oatesならではの独自性を打ち出しているって感じかなぁ。アルバムからの2ndシングルにもなり、全米ポップ・チャート第12位となりました。

「You Make My Dreams」
アルバムからの4thシングルとして全米ポップ・チャート第5位となったヒット曲。少しニュー・ウェイヴのスパイスの効いた軽快なロックン・ソウルに仕上がっています。「Private Eyes」のPVのプロトタイプって感じのPVでしたね。

「Everytime You Go Away」
1985年に全米ポップ・チャートNo.1に輝いたPaul Youngがカヴァーでご存知の方も多いかもしれませんね。Paul Youngヴァージョンも本格的なブルー・アイド・ソウルでしたが、オリジナルはそれ以上にソウルフルで味わい深いDarylのヴォーカルを堪能できます。

「Diddy Doo Wop (I Hear the Voices) 」
アルバム・タイトルはこの曲の歌詞からとられたものです。ニュー・ウェイヴとドゥーワップが合体した面白い肌触りの1曲ですね。

本作のオリジナル・ジャケはモノクロの別写真を使ったものでしたが、1981年に今回紹介しているジャケに変更となりました(僕が所有しているCDもコレです)。2004年にリマスター盤CDが発売されましたが、そちらのジャケはオリジナル・ジャケを一部修正し、Darylの写真が差し換えになっています。
posted by ez at 00:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする