
発表年:1999年
ez的ジャンル:Future Jazz/Nu Jazz系エレクトロニカ
気分は... :だるいっす...
昨日のアルコールが残った状態で、まだ頭がボーッとしている状態です。
そんな状況の中で聴いているのがThe Cinematic Orchestra『Motion』(1999年)!ここ数日はThe Cinematic Orchestraのこのデビュー・アルバムを久々に聴いています。
きっかけとなったのは、先日紹介した英国産のジャジーHip-HopユニットPat D & Lady Paradoxのメンバー2人が、共通して影響を受けていたアーティストとしてThe Cinematic Orchestraの名を挙げていたことです。
それでCD棚から久々に取り出して聴いてみたら、なかなか気分にぴったりというカンジでした。
The Cinematic Orchestraは、Jason Swinscoeを中心にした英国のユニット。これまで『Motion』(1999年)、『Every Day』(2002年)、『Ma Fleur』(2007年)という3枚のアルバムを、Coldcutが主宰するUKブレイクビーツの代表的名的なレーベルNinja Tuneから発表しています。
最新作『Ma Fleur』は、かなりフォーキーなテイストになっていますが、今日紹介するデビュー・アルバム『Motion』はジャズと映画及び映画音楽から影響受けたFuture Jazz/Nu Jazzとエレクトロニカ/アンビエントを融合したような仕上がりになっています。
当時はどちらかと言えばエレクトロニカという視点から購入した記憶がありますが、今のNu Jazz/Club Jazzへの関心が高いモードで聴くと、また違った印象を受けますね。
アンニュイ、メランコリック、ダウナーな雰囲気の映像が似合うサウンドが今の季節にはフィットするのでは?
全曲紹介しときやす。
「Durian」
Portisheadあたりにも通じるダウナーな雰囲気が漂うオープニング曲。ダウナーな雰囲気から一転してグルーヴ・ジャズとなる終盤の展開もグッド!
「Ode To The Big Sea」
個人的にはこの曲がダントツで好きですね。このスリリングな感じがたまらないですね。クラブ・ジャズ好きの方ならば、おそらく気に入る1曲だと思います。Four TETによるリミックスがボーナス・トラックで収録されています。こちらはもう少し落ち着いて、エレクトロニカな仕上がりになっています。
「Night Of The Iguana」
13分を超える大作です。「イグアナの夜」というタイトルから、“どんな音なんだろう”と思いましたが、意外にクールでスタイリッシュな仕上がりです。
「Channel 1 Suite」
Gilles Petersonが自らのチャートで1位に挙げた 2ndシングル。 何かこのエレガントだけど虚しい雰囲気がクセになりますね。ボーナス・トラックとしてHefnerによるリミックスも収録されています。
「Bluebirds」
ジャズ・バンドの雰囲気が前面に出ている曲です。それでもそこに幻想的な味付けがなされているあたりが、このグループらしいところですね。
「And Relax!」
少ない音数の中で彼ら音空間の面白さを堪能できます。ウッドベースの響きが延々とループする中で、サックスが自由に駆け巡るのが印象的ですね。
「Diabolus」
彼らのデビュー・シングルとなったのがこの曲です。淡々と流れていく様がまさに映画音楽のようでいいですね。不条理な結末のストーリーのエンディングなんて似合いそうですな。
今日は頭が全然働かないので、このあたりで止めておきます。