2007年12月28日

Tom Petty & The Heartbreakers『Damn The Torpedoes』

男の色気に溢れるグループの出世作☆Tom Petty & The Heartbreakers『Damn The Torpedoes』
Damn the Torpedoes
発表年:1979年
ez的ジャンル:ニューウェイヴ・テイスト・王道アメリカン・ロック
気分は... :危険な噂?

僕の青春の1ページを飾ったアーティストTom Petty & The Heartbreakersの3回目の登場です。

『Long After Dark』(1982年)、『Hard Promises』(1981年)に続いて紹介するのは、『Damn The Torpedoes』(1979年)です。

やっぱり、僕にとってJackson BrowneBruce SpringsteenTom Pettyの3人は特別なアーティストですね。青春時代の僕はこの3アーティストの作品に相当ご執心でしたね。今の僕の音楽嗜好とは、かなりかけ離れていますが(笑)

Tom Petty & The Heartbreakersについては、『Damn The Torpedoes』(1979年)、『Hard Promises』(1981年)、『Long After Dark』(1982年)の3枚が僕のお気に入りベスト3です。

以前にも書きましたが、Tom Petty & The Heartbreakersの場合、ストレートなアメリカン・ロックにニューウェイヴの香りもほのかに漂うカンジが好きですね。そんな魅力を堪能できるのが前述の3枚のアルバムだと思います。

これらのアルバムを聴けば、典型的なTom Petty節のパターンが見えてくると思います。でも、ハマるとそのパターンがクセになってくるのが、このグループの魅力だと思います。

今日紹介する『Damn The Torpedoes』(1979年)は、僕がリアルタイムで聴いた最初のTom Petty作品です。当時は『破壊』という邦題がインパクトありましたね。

ラジオでアルバムからの1stシングル「Don't Do Me Like That」を初めて聴いた時、キャッチーなメロディ、アクの強いTom Pettyの粘っこいボーカル、Mike CampbellBenmont Tenchを中心としたThe Heartbreakersのドライヴ感のある演奏が相俟って、体中に何かピピッと感じたことを今でも憶えています。

その「Don't Do Me Like That」はTom Petty & The Heartbreakersにとって、初の全米ポップ・チャートTop10入りシングルとなり、アルバム『Damn The Torpedoes』も全米アルバム・チャートの第2位を7週もキープする大ヒットとなります。ちなみにその間第1位に君臨していたのはPink Floydのモンスター・アルバム『The Wall』でした。

このように、本作の大ヒットでTom Petty & The Heartbreakersは一躍人気グループとなりました。

当時はそんなこと思いませんでしたが、今聴くとこの頃のTom Pettyって男の色気に溢れるモテ・ロッカーって感じがしますね(笑)

全曲紹介しときやす。

「Refugee」
アルバムからの2ndシングルとして全米ポップ・チャート第15位のヒットとなりました。リアルタイムで聴いていた方は「逃亡者」という邦題の方がピンと来ますよね。この曲がアルバムで一番のお気に入りという方も多いのでは?まるでBob DylanのようなTomのヴォーカルが印象的です。あとはBenmont Tenchのキーボードを聴くと、Heartbreakersらしさを感じますね。

「Here Comes My Girl」
アルバムからの3rdシングルです。結構イナたい仕上がりですね。本当はこういったテイストが彼らのルーツなんでしょうね。

「Even the Losers」
お馴染みのTom Petty節炸裂の1曲ですね。少し不安定なTomのヴォーカルと疾走するHeartbreakersの演奏のバランスがサイコーです!

「Shadow of a Doubt (A Complex Kid) 」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲。僕が感じるTom Petty & The Heartbreakersのカッチョ良さ全開といった感じのドライヴ感がありますね。ゲスト参加のPhil Jonesのパーカッションもいいアクセントになっていると思います。

「Century City」
ストレートにロックン・ロールしていますが、ニューウェイヴ系のグループのような香りもするところが面白いですね。

「Don't Do Me Like That」
前述のグループ初のTop10ヒット。今聴いてもグイグイ惹きこまれる推進力があってカッチョ良いですね。「危険な噂」という邦題の通り、少し危険な香りがするのがいいですね。

「You Tell Me」
リリシズム溢れるミッド・チューン。こういった哀愁のメロディとTomのヴォーカルがまたマッチしますなぁ。

「What Are You Doin' in My Life?」
これもストレートなロックン・ロール。このタイプの曲が好きなんでしょうね。個人的にはこの手の曲はあまり欲していないのですが(笑)

「Louisiana Rain」
この曲はモロにBob Dylanしていますね。とても味わい深い仕上がりです。

リアルタイムで聴いていない人には魅力が伝わりづらいグループかもしれませんが、男の色気に溢れるアメリカン・ロックを聴きたい方はお試し下さい。
posted by ez at 01:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする