2007年12月30日

Chapter 8『This Love's For Real』

世界初CD化されたアーバン・ソウルのマスターピース☆Chapter 8『This Love's For Real』
ディス・ラヴズ・フォー・リアル
発表年:1985年
ez的ジャンル:クワイエット・ストーム系ブラコン
気分は... :今年最後の1枚は?

一昨日は忘年会の掛け持ち状態となり、2件目は朝までコースへ...

久々にカラオケBOXで熱唱し、明け方4時半に焼肉屋で冷麺を食し終えた頃にはすっかりガス欠状態に...結局、昨日は一日寝ていました。

という事情で昨日のエントリーをサボったため、年内のエントリーも今日、明日と2回を残すのみとなりました。

明日は恒例の年末企画『ezが選ぶ2007年の10枚』をエントリーする予定なので、通常のエントリーは今回が年内最後となります。

そんな1枚として選んだのが、今年の冬に世界初CD化されたデトロイトのR&BグループChapter 8の2ndアルバム『This Love's For Real』(1985年)です。

僕が今年の自分へのクリスマス・プレゼントとして、The S.O.S. Band『S.O.S. Band III』(1982年)、Woods Empire『Universal Love』(1981年)と一緒に購入した1枚です。

Chapter 8は、1970年代にMichael J. Powell、Derek Dircksonを中心に結成されたグループです。1979年に1stアルバム『Chapter 8』をリリースした当時には、後のクワイエット・ストームの女王Anita Bakerもメンバーとして参加していました。

その後、1985年に2ndアルバム『This Love's For Real』、1988年に3rdアルバム『Forever』をリリースしますが、1989年に解散してしまいます。

リリースした3枚の作品は1st『Chapter 8』がR&Bアルバム・チャート最高位70位、2nd『This Love's For Real』は同チャートの100位圏外、最も売れた3rd『Forever』も同チャート最高位54位止まりと、結局商業的な成功とは無縁のままグループは解散してしまいました。

それでもChapter 8というグループがR&Bファンから注目される理由は、グループの中心人物Michael J. Powellの存在が大きい思います。

80年代R&Bファンならばご存知の通り、Anita Bakerの出世作であり、クワイエット・ストーム・ブームを生むきっかけとなったアルバム『Rapture』(1986年)のプロデュースでMichael J. Powellに対する評価は一気に高まりました。

また、本ブログでも紹介した大好きなRegina Belleのデビューアルバム『All By Myself』(1987年)も半分はMichael J. Powellプロデュースです。

僕はChapter 8の3rdアルバム『Forever』をリアルタイムで購入しましたが、Michael J. Powellがリーダーのグループというのが購入理由だったと記憶しています。

そんなChapter 8の2ndアルバム『This Love's For Real』が初CD化されました。
LPでも聴いたことがなく今回初めて聴いたのですが、メロメロ好きの僕にとっては、ニンマリしっぱなしのど真ん中なアルバムでした。

ジャケにはチープなアーバン・ナイトが描かれていますが(笑)、内容はマスターピースなアーバン・ソウルに仕上がっていますよ!

全曲紹介しときやす。

「Don't Stop Loving Me」
Gerald Lylesの大人のヴォーカルが100%アーバン・ナイトなメロウ・スロウ。このロマンティックなサックスもクワイエット・ストームらしくていいですね。

「How Is It Possible」
Anita Bakerの後釜として加入したValerie Pinkstonのヴォーカルがキュートなスロウ。GeraldとValerieの男女ツイン・リードの魅力が堪能できます。

「This Love's For Real」
タイトル曲は、クワイエット・ストーム好きが歓喜するアーバン・ナイトなミッド・チューンです。僕の胸キュン・ランプが点滅しっ放しになるアルバムで一番のお気に入りです。

「Love Loving You」
しっとり感とドラマティックな展開が魅力のスロウ。

「How Can I Get Next To You」
Geraldがリードを取る80年代ブラコンらしいミッド・チューン。いかにもアーバンという感じのアレンジも全然気になりません。

「Tell Me」
80年代らしい打ち込み系アップ・チューン。Valerieのヴォーカルの魅力で救われていますが、正直他の曲と比べて見劣りするかも?

「It's My Turn」
「Don't You Think It's Time」
同じアップ・チューンでもこちらの2曲は絶品な仕上がりです。この2曲に限って言えば、アーバン・ソウル好きというより、80年代初頭のダンス・チューンが好きな人が気に入るタイプの曲だと思います。聴いているだけで、気持ちがアゲアゲ気分になってきますよ!

また、CDにはボーナス・トラックとして1st『Chapter 8』からのシングル「Ready For Your Love」が収録されているのも嬉しい限りです。ブレイク前のAnita Bakerのヴォーカルを堪能できます。

明日の『ezが選ぶ2007年の10枚』もお楽しみに!
posted by ez at 00:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする