発表年:1979年
ez的ジャンル:AOR系R&Bソングバード
気分は... :コートが暖かそう!
今回はDeniece Williamsの3rdアルバム『When Love Comes Calling』(1979年)の紹介です。
Deniece Williamsの紹介は、デビュー・アルバム『This Is Niecy』(1976年)に続き2回目になります。『This Is Niecy』の記事投稿日を確認したら2005年11月になっていたので、2年以上のブランクが空いてしまいました。
本当はこんなにブランク空けたくなかったのですが、Deniece WilliamsのアルバムってAmazonでの取り扱いがないので、ペンディング状態のまま年月が過ぎてしまったという感じです。数日前、たまたま本作を発見できたので今回紹介する運びとなりました。
『When Love Comes Calling』は、1st『This Is Niecy』(1976年)、2nd『Song Bird』(1977年)に続く彼女の3rdアルバムです。
本作の特徴は、何といってもプロデューサーにDavid Foster(6曲)とRay Parker Jr.(3曲)の二人を起用している点ですよね。ご存知の方も多いように、Earth, Wind & FireのKalimba Productionの一員となり、Maurice WhiteをはじめとするEW&Fの面々の全面バックアップのもと1st、2ndを制作してきたDeniece Williamなので、プロデューサーからMaurice Whiteの名が消えたということは大きな変化だったのかもしれませんね。
もっとも、このプロデューサー変更は多忙となったMaurice Whiteが秘蔵っ子の更なるステップアップを、二人のプロデューサーに託したという感じですよね。特に、David Fosterは本作と同じ1979年に発売されたEW&Fの『I Am』へも参加しており、Maurice Whiteからのご指名という流れなのでしょうね。
DenieceとRay Parker Jr.は、Deniece がStevie WonderのバックWonderlandの一員だった時代からの旧知の仲であり、気心知れた仲間によるプロデュースという感じでしょうか。
前年(1978年)にポップチャート、R&Bチャート共にNo.1に輝いたJohnny Mathisとのデュエット「Too Much, Too Little, Too Late」が伏線となり、本作ではAOR的なアプローチを強めていますが、そういった路線にフィットする人選がDavid FosterとRay Parker Jr.だったのでしょうね。
AORファンにとっては、Steve Lukather、Jeff Porcaro、David HungateというTotoのメンバーをはじめ、Jeff Porcaroの弟Mike Porcaro(後にHungateの後釜としてToto加入)、Bill Champlinあたりの参加も嬉しいのでは?
僕の場合、『This Is Niecy』、『Song Bird』の2枚が特にお気に入りなのですが、本作でのAOR路線もなかなか好きです。同じくAOR色を取り入れたEW&F『I Am』には嫌悪感を抱いてしまう僕なのですが、本作に関してはそういったものが全くありません。EW&F『I Am』に対する偏見は、僕自身がへそ曲がりなだけだと思うのですが(笑)
Denieceの艶やかでキラキラした声質が大好きなのですが、そんな魅力が本作でも堪能できます。
全曲紹介しときやす。
「I Found Love」
シングルにもなったオープニング・チューン。Ray Parker Jr.が手掛けたウキウキ感たっぷりのミッド・グルーヴです。Denieceのキラキラ・ヴォイスの魅力がうまく引き出されていますね。アレンジのSylvester Riversの手腕はお見事です!
「Are You Thinking」
意外にお気に入りなのが、このDavid Fosterプロデュース曲。余裕たっぷりのアダルティな雰囲気がいいですね。夜酒のお供にピッタリな1曲だと思います。
「My Prayer」
インタールード的なアカペラ作品です。
「I've Got the Next Dance」
シングルカットもされた軽快なダンス・ナンバー。このディスコ・チューンのプロデュースがDavid Fosterというのも面白いですね。Bill Champlinのバック・コーラスもいい感じ!David Fosterとの相性が必ずしも良くない僕も大満足の仕上がりです。
「Touch Me Again」
ミュージカル挿入歌のようなドリーミーな仕上がり。Barbra Streisandあたりが歌ってもドンピシャな感じですね。Jeremy Lubbokのストリングス・アレンジがグッド!
「When Love Comes Calling」
このタイトル曲を聴くと、David FosterやToto勢との共演が正解であったと納得してしまいます。聴いていて、とても華がありますよね。メロウ好きの僕の一番のお気に入り曲です。
「God Knows」
タイトル曲と並ぶ僕のお気に入りです。メロウ好きにはたまらない1曲ですね。ラブラブ・モードの人が聴いたら、一発で昇天してしまうでしょうね。この曲でもBill Champlinのバック・コーラスが効いています!
「Like Magic」
Ray Parker Jr.プロデュースによる軽快なミッド・グルーヴ。聴いていると元気になってくる明るさが好きです。
「Turn Around」
Ray Parker Jr.プロデュース曲。じっくり聴かせるミッド・チューン。地味ですが、Denieceのヴォーカルを堪能するにはなかなかいい曲です。
「Why Can't We Fall in Love?」
この曲も本作のハイライトの1つですね。Deniece Williams/David Foster/Carole Bayer-Sagerによる共作曲。本作の翌年にDavid FosterプロデュースでTavaresもカヴァーしています。
Carole Bayer-Sagerによる切ない歌詞をDenieceが見事に歌いきっています。聴いているこちらも感情移入して胸が締め付けられてしまいますね(笑)Maurice Whiteがバック・コーラスで参加しています。
今日はバタバタで時間がありません。
何か書き忘れたけど、思い出せない!思い出したら後日書き足します。