発表年:2007年
ez的ジャンル:若手人気ラッパー&シンガー夢のコラボ
気分は... :好敵手と向き合う!
ソロ・デビュー・アルバム『O』(2005年)、2ndアルバム『21』(2006年)が共に全米アルバム・チャートNo.1に輝くなど現在のR&Bシーンでもトップクラスの人気を誇る若手男性R&BシンガーOmarion。
本ブログでも前述の2枚のアルバムを紹介したように、年甲斐もなくOmarion好きだったりします(笑)
そのOmarionが若手人気No.1ラッパーBow Wowとタッグを組み、作り上げたアルバムが『Face Off』です。
年末に購入したのですが、なかなか聴く時間が取れず、最近になってようやく聴き込むようになりました。
二人の共演と言えば、Bow Wowのアルバム『Wanted』(2005年)からシングル・カットされヒットした「Let Me Hold You」を思い出しますよね。この激メロなスロウ・チューンが大のお気に入りだったので、本作のリリースは嬉しい限りです。
二人はこれまで一緒にツアーを何度も回っており、コラボ・アルバムがリリースされるのは時間の問題でしたが、ようやく完成し年末にリリースとなりました。
二人はR.KellyとJay-Zのコラボ・アルバム『The Best of Both Worlds』(2002年)を相当意識したみたいですね。まぁ、R.KellyやJay-Zと比較するのはまだまだ時期尚早という気がしますが...それでも二人の息はピッタリで十分に楽しめます。
こうしたコラボ・アルバムは、その性格上あまり冒険はできず手堅い作りになる傾向がありますよね。その意味で、本作に限らず純粋に共演自体を楽しむのが、コラボ・アルバムの聴き方だと思っています。まぁ、中身を云々は二の次でも良いのでは?
本作も将来のR&B/Hip-Hopシーンを担う有望な若手スター二人のビッグ・マッチを大いに楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Face Off」
これから始まる二人の共演を盛り上げるための オープニング曲といったカンジです。
「Hood Star」
人気の1曲ですね。シンセによる哀愁トラックが印象的です。YouTubeでこの曲のライブ映像を観ましたが、若い女性の歓声の凄さに圧倒されました。
「Girlfriend」
アルバムからのリード・シングル。「Let Me Hold You」大好きだった僕としては、同じくメロウ路線の本曲も大歓迎です。PVでも二人の息はピッタリってカンジですよね。若い女性が聴くともうメロメロになるんでしょうね(笑)Mary J. Blige『Growing Pains』でも大活躍だったThe-Dreamがソングライティングにも参加しています。
「Hey Baby (Jump Off)」
アルバムからの2ndシングルはこの曲。Soul DiggazプロデュースによるLL Cool J.「Going Back to Cali」をサンプリングしたミッド・グルーヴ。「Girlfriend」から続くPVも楽しいですね。女性バック・ボーカルSonya Eliseによる♪カモ〜ン♪がエロくていいですな(笑)
「He Ain't Gotta Know」
T-Painプロデュース曲。スムースな哀愁メロウ・チューンに仕上がっています。T-PainとBow Wowはシングル「Outta My System」で共演していますね。
「Bachelor Pad」
ダンス好きの人はこの手の曲が好きなのでは?僕はイマイチ苦手なタイプの曲ですが(笑)
「Listen」
Lil Ronnieプロデュース。Lil RonnieはBow Wowのアルバム『The Price of Fame』でも数曲プロデュースしていましたね。なかなかメロディアスな仕上がりが好きです。
「Can't Get Tired Of Me」
メロウ好きの僕はかなりのお気に入り曲です。プロデューサーのRic "Rude" Lewisはさすが Darkchild Entertainmentってカンジですね。
「Number Ones」
Earl Klugh「Mobimientos del Alma (Rhythms of the Soul) 」をサンプリングしたラテン・フレイヴァーのダンス・チューン。若い二人の共演にラテンはハマると思います。The Stereotypesプロデュース。
「Baby Girl」
L.T. Huttonプロデュース。Marques Houstonも曲作りに参加しています。サラッとしたカンジがいいですね。
「Take Off Your Clothes 」
Lil Ronnieプロデュース。この曲もラテン・フレイヴァーですね。メロディアスなトラックが印象的です。
「Another Girl」
本ブログでも大人気のPretty Ricky等を手掛けたJim Jonsinプロデュース。
Bow Wowと言えば、日本のハードロックバンドでBOWWOW(バウワウ)ってありましたよね。急に思い出しました。