2008年02月05日

Miles Davis『Bag's Groove』

有名なMilesとMonkのクリスマス・セッションを収録☆Miles Davis『Bag's Groove』♪
バグズ・グルーヴ
録音年:1954年
ez的ジャンル:豪華メンバー・セッション系ジャズ
気分は... :ようやく落ち着いた...

ようやくバタバタ状態が収まった感じです。
昨晩は久々にフツーに寝れました。

今は昨日まともに観ることが出来なかった、「ペイトリオッツ対ジャイアンツ」のスーパーボウルの再放送をじっくり観ているところです。

ペイトリオッツの圧勝を予想していたのですが、全く予想外の結果でした。
大体、第4Qに入る時点で7対3のロースコアというのが意外でしたよね。

その意味で、ペイトリオッツの超強力攻撃陣を封じ込んだジャイアンツ守備陣の健闘が勝因でしょうね。特に、攻撃ラインを完全に押し切り、QBブレイディにプレッシャーを掛け続けた守備ラインの頑張りが光りましたね。

MVPに輝いたジャイアンツのQBイーライ・マニングについては参りましたね。前にも書いたと思いますが、僕は全くイーライを評価していなかったのですが、このプレーオフで相当成長したんじゃないかと思います。

さて、今回は久々のMiles Davisです。

これまで紹介してきたのはMiles作品は以下の8枚♪
『On The Corner』(1972年)
『Milestones』(1958年)
『Miles Ahead』(1957年)
『In A Silent Way』(1969年)
『'Round About Midnight』(1955、56年)
『Miles Smiles』(1966年)
『Cookin'』(1956年)
『Get Up With It』(1970、72、73、74年)

9枚目の紹介となるのは初期の名盤『Bag's Groove』(1954年)です。

1954年12月24日に録音された「Bags' Groove」のみ、Miles Davis(tp)、Milt Jackson(vib)、Thelonious Monk(p)、Percy Heath(b)、Kenny Clarke(ds)という布陣。残りはMiles Davis(tp)、Sonny Rollins(ts)、Horace Silver(p)、Percy Heath(b)、Kenny Clarke(ds)というメンバーで1954年6月29日に録音されました。

何と言ってもクリスマス・セッションが有名ですね。ジャズ・ファンの方はご存知の通り、Milesのソロの間、Monkがバックでピアノを演奏していないことから、MilesとMonkが険悪状態だったのでは?との憶測が流れ、昔から“喧嘩セッション”と呼ばれていました。

今では、二人の間にそのような険悪ムードが無かったことがよく知られています。それでもMilesとMonkという二人のジャズ・ジャイアントが白熱した演奏を繰り広げる様子を想像すると、“喧嘩セッション”とは実にハマった表現だと思います。

でも、コアなジャズ・ファンの方に言わせると、いまだに“喧嘩セッション”などと言っていると、笑われるのだとか(笑)

多分、“喧嘩セッション”と書いている人の殆どは、実際に喧嘩なんて無かったということを認識した上で書いていると思うので、そんな眉間にしわを寄せて小難しいこと言わなくてもって気がするのですが...

どうしても“喧嘩セッション”のことばかり注目される本作ですが、後半のMiles Davis(tp)、Sonny Rollins(ts)、Horace Silver(p)、Percy Heath(b)、Kenny Clarke(ds)によるハードバップな演奏もかなりグッドです。個人的にはHorace Silverの演奏がいい感じだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bags' Groove」
Milt Jackson作品。彼のニックネームをタイトルに入れたブルース。噂の“喧嘩セッション”(笑)ですが、Milesの夜のしじまって雰囲気のソロがいいですよねぇ〜。MilesとMonkのことばかり注目されることが多い演奏ですが、作曲者であるMilt Jacksonの絶品vibeも忘れちゃいけませんね。

「Airegin」
Sonny Rollins作品のスタンダード。曲自体が大好きです。同じMilesのアルバム『Cookin'』(1956年)収録のバージョンを以前に紹介しましたね。

本バージョンにおけるRollinsと『Cookin'』でのJohn Coltraneあたりを比較してみるのも面白いのでは?

「Oleo」
この曲もSonny Rollins作品。ハードバップを代表するスタンダード曲の1つですね。Milesが格好良いのは当たり前ですが、Silverのカッチョ良さも引けをとりません。

「But Not for Me」
Ira & George Gershwinによるブロードウェイ・ミュージカル『Girl Crazy』の挿入歌。本ブログでは、これまでJohn Coltrane(アルバム『My Favorite Things』収録)、Modern Jazz Quartet(アルバム『Django』収録)の演奏を紹介してきました。

ここではテンポの異なるTake1とTake2という2つの演奏が収めれています。個人的にはテンポの速いTake2がクールな感じで好きですね。この曲でもMilesとSilverのセンスは抜群ですな。

「Doxy」
この曲もSonny Rollins作品。全体的に少しレイジーな感じが好きです。Miles、Rollins、Silverがそれぞれ実に雰囲気のある演奏を聴かせてくれます。

明日からは、これまで通りフツーにエントリーできると思います(多分)
posted by ez at 20:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする