発表年:1977年
ez的ジャンル:真っ黒系Funk
気分は... :絶対に負けない!
昨晩は印象的なTV番組を2本観ました。
1本目は、NHKで放送していた『闘うリハビリ』という番組です。
主に脳に障害を抱えた患者のリハビリを扱った番組でした。
その中で、2004年3月に脳梗塞で倒れた長嶋茂雄氏が自らのリハビリを語っていました。
徳光さんほどではありませんが、僕にとっても長嶋茂雄という人は永遠のヒーロー的な存在です。そんな長嶋監督が言語に障害を残しながらも、その障害と闘う姿勢を熱く語る姿を観ていたら、胸が熱くなってきましたね。特に、番組の最後で「リハビリは嘘をつかない」と監督が力強く語った時には思わず涙がこぼれてしまいまいました。
2本目は、TBS『情熱大陸』です。
今回は、スペインで活躍しているサッカーの福田健二選手の特集でした。
現在、リーガエスパニョーラ2部ラスパルマス所属する福田選手ですが、その悪戦苦闘の日々を追った内容でした。番組だけ観ていると、あまり成功していない印象を受けたかもしれませんが、パラグアイ、メキシコ、スペインと所属した各チームでFWとしてコンスタントに2桁得点を重ねてきた実績は、日本での報道は少ないですが賞賛されるべきものだと思います。
リーガ2部と聞いて、2部リーグかと思われる方がいるかもしれませんが、スペインの2部は欧州の中堅国の1部リーグよりもレベルが上ですからね。
また、幼少時代の辛い思い出も背負いつつ、サッカー人生に賭けている直向な姿に、日本代表に欠けている強いスピリッツを感じてしまいました。
2本の番組に共通していたのは、「あきらめない」、「絶対に負けない」、「自分を信じる」という気持ちの強さ。少しへこみ気味だった僕も、見習わねばと気持ちが奮い立ってきました。
今回は、Funkの名産地オハイオ出身のファンク・グループSlaveの2回目の登場です。
前回は、1980年発表の5thアルバム『Stone Jam』を紹介しましたが、今回はデビュー・アルバム『Slave』(1977年)です。
それにしてもOhio Players、Zapp、Dayton、Sun、Slave等、オハイオという土地は、なぜ魅力的なファンク・グループを多く輩出するんですかね。
前にも書いたように、Slave(奴隷)というグループ名には、「人間は誰しも人生の奴隷☆だから、みんなポジティブに生きよう!」といった思いが込められているそうです。
とにかく、このグループの真っ黒なグルーヴ感が好きですね。
その意味では、このジャケの怪しげな雰囲気とマッチしたファンク・サウンドになっていると思います。
本作におけるメンバーは、Mark Antone Adams(b) 、Charlie Bradley(key)、Tim Dozier(ds、per) 、Mark Hicks(b)、Tom Lockett(ts、as) 、Floyd Miller(vo、tp、tb、per)、Steve Washington(tp、per) 、Danny Webster(g)、Orion Wilhoite(ts、as)の9名。
このデビュー・アルバムの目玉は、何と言っても全米R&BチャートNo.1となったシングル「Slide」でしょうね。このグループの魅力が凝縮されたファンク・グルーヴといった感じです。
「Slide」以外にもファンク・ナンバー満載であり、ファンク好きの人はたっぷり楽しめる1枚となっています。
全曲紹介しときやす。
「Slide」
デビュー・シングルにして、全米R&BチャートNo.1となったグループ の代表曲。というよりもファンク・クラシックですね。
最初の不気味な叫び声を聴くと、何故か小島よしおを思い出してしまいます。ジャケ写真も小島よしおっぽいしね(笑)ベースラインが印象的な、このグループらしい重量感のあるファンクに仕上がっています。IsleysのErnie Isleyばりに弾きまくるギターもなかなか。Brand Nubian「Brand Nubian」等のサンプリング・ネタにもなっていますね。
「Screw Your Wig on Tight」
オハイオの大先輩Ohio Playersあたりを彷彿させる1曲ですね。
「Party Hardy」
僕の一番のお気に入りは、このご機嫌なファンキー・チューン。このスピード感が大好きです。♪パーティ〜♪ハーディ〜♪の部分は、ついつい一緒に口ずさんでしまいます!
「Son of Slide」
「Slide」の息子ヴァージョン(?)基本的には「Slide」の別リミックスって感じですね。「Slide」よりも少しテンポを落として、ベースをさらに強調した感じです。ぜひ「Slide」とワンセットでどうぞ!A Tribe Called Quest「Go Ahead in the Rain」のサンプリング・ネタです。
「You and Me」
ホーン・セクションが豪快に鳴り響く、70年代らしいファンク・チューン。
「Love Me」
トライバルな雰囲気を持ったファンク・チューン。ガラージ系のダンス・サウンドが好きな人は気に入る曲なのでは?
「The Happiest Days」
本アルバム唯一のスロウ・チューン。こういったメロウものは、後にグループに加入するヴォーカリストSteve Arringtonに歌って欲しいところですが。
「Separated」
カッティング・ギターが気持ち良いEW&F風のファンク・チューン。途中のメロウな展開もグッドですね!EW&F「Getaway」あたりがお好きな方は気に入る1曲だと思います。
今日はいよいよグラミー賞ですね。
誰が受賞するかに関しては、あまり興味がありませんが、ショーとしてのグラミー賞を楽しみたいですね。