2008年02月16日

Lou Courtney『I'm In Need Of Love』

再評価が高まる1枚がボーナス・トラック2曲を追加した国内盤で発売されました☆Lou Courtney『I'm In Need Of Love』
アイム・イン・ニード・オブ・ラヴ(紙ジャケット仕様)
発表年:1974年
ez的ジャンル:Marvin Gaye系ニューソウル
気分は... :今回はゲッチュしました!

今回はLou Courtney『I'm In Need Of Love』(1974年)です。

以前からショップで何度も試聴し、購入するか否かいつも迷っていたアルバムでしたが、今回国内盤が税込1,890円で発売されたので迷わずゲッチュできました。

僕がLou Courtneyについて知っているのは、60年代から活動する黒人シンガーソングライターであること、本作『I'm In Need Of Love』(1974年)がニュー・ソウルの名盤として人気が高いこと、70年代後半にMarilyn McCooBilly Davis Jr.が抜けた後の5th Dimensionに在籍していたこと(でも、聴いたことはありません)、くらいですね。

ライナーノーツをよく読めば、もう少し詳しい経歴が書いてあるのですが、少しマニアックで読む気がしなかったのと、謎の部分が多い方が先入観なく新鮮に聴けるのではと思い、あまり読み込んでいません。

Lou Courtneyに興味を持ったのは、フリーソウルのコンピで「I Don't Need Nobody Else」を聴き、Marvin GayeLeroy Hutsonあたりに通じるメロウネスを感じたからですね。特にアルバム全体では、Marvin Gayeからの影響が顕著だと思います。

プロデュースはLou Courtney自身と60年代ノーザン・ソウル・シーンで活躍したJerry Ragovoy。有名どころでは David Spinozza(g)、Ralph MacDonald(per)等のミュージシャンが参加しています。リズム・アレンジのLeon Pendarvisの存在も見逃せないかもしれません。

ジャケ写真同様に、ナチュラルで何気ない感じがいいですね。
体から滲み出てきた自然体のニュー・ソウルという気がします。

全曲紹介しときやす。

「The Common Broken Heart」
オープニングはソウル・ファン大満足のメロウ・ソウル。Leon Pendarvisのアレンジ・センスが光りますね。

「Since I First Laid Eyes on You」
心に染み入るラブ・バラード。ロマンチスト(?)の僕としては歌詞も大好きですね。♪君を初めて見た瞬間から〜♪

「What Do You Want Me to Do」
シングルとしてR&Bチャート48位となった曲。Leroy Hutson風のメロウ・ソウルに仕上がっています。

「The Best Thing a Man Can Ever Do for His Woman」
こみ上げ度が高いバラード。この曲も歌詞が泣かせますなぁ。♪男が女にしてあげる一番のことは...♪それは誠実であること♪

「I Will, If You Will」
清々しい疾走感が魅力のメロウ・グルーヴ。Leroy HutsonLeon Ware好きの方は気に入るはず!

「Somebody New Is Lovin' on You」
この曲はアレンジ、曲調、ヴォーカルと全てにおいてMarvin Gaye度が高いと思います(笑)

「I'm Serious About Lovin' You」
正統派ソウル・ファンの心をくすぐるスウィートなバラード。甘茶ソウル好きの方向け。

「I Don't Need Nobody Else」
フリーソウル人気曲。僕もやっぱりこの曲が一番好きですね。このグルーヴ感はLeroy HutsonLeon Wareが好きにはたまりませんね。Norman Connorsもカヴァーしています。

「Just to Let Him Break Your Heart」
哀愁モードのバラード。雨の日あたりに聴くと、ピッタリという気がしますね。

「I'm in Need of Love」
Leon Pendarvisのリズム・アレンジが抜群のファンキー・ソウル。LouのMarvin Gaye風のヴォーカルもいい感じです。

今回のCDには上記のオリジナル10曲以外にボーナス・トラックとして「Beware」「Why」の2曲が追加されています。 特に、Marvin Gayeからの影響が顕著なミディアム・グルーヴ「Beware」は、かなりいい出来だと思います。

機会があれば、他の作品も聴いてみたいですね。
posted by ez at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする