発表年:1994年
ez的ジャンル:メロウ・グルーヴ系女性R&B
気分は... :君のパワーを貰ったよっ...
またseesaaブログが不調でした。
閲覧者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
昨日はアカデミー賞でしたね。
たまたま生放送で授賞式を観ることができましたが、何か今ひとつ盛り上がりに欠けていた気がします。
全体としては、作品賞、監督賞を受賞した『No Country for Old Men(邦題:ノーカントリー)』の年と言えるのでしょうね。Coen Brothers のような人達が評価されるのは嬉しいし、こういったダークな映画は好きですが、アカデミー賞の流れとしてはどうなんですかね?
主演女優賞はCate Blanchettが受賞し、昨年のHelen Mirrenに続いてエリザベスつながりになると予想していましたが、Marion Cotillardが受賞しましたね。『Taxi』シリーズの女優さんくらいにしか思っていなかったのですが、大女優さんになったんですねぇ。また、『La Mome(邦題:エディット・ピアフ?愛の讃歌?』のようなモロにお仏蘭西している映画での受賞は意外でしたね。
主演男優賞のDaniel Day-Lewisについては、あまり印象がないのですが、これまでの出演作をみると、『My Beautiful Laundrette』(1985年)、
『A Room with a View』(1986年)等評価の高かった作品に出演していたんですね。
いやぁ、でも授賞式を観終わって、いかに自分が最近の映画事情に疎いか痛感しました。
さて、今日は女性R&BシンガーDebelah Morganのデビュー・アルバム『Debelah』(1994年)の紹介です。
今ではDebelah Morganのフル・ネームで活動していますが、当時はDebelahの名でリリースしています。
Debelah Morganは1977年デトロイト生まれ。これまで『Debelah』(1994年)、『It's Not Over』(1998年)、『Dance With Me』(2000年)という3枚のアルバムをリリースしています。
『Dance With Me』からのタイトル曲が全米ポップ・チャート第8位となった以外は、目立った成功を収めていない彼女であり、一般的には冴えない女性R&Bシンガーという評価なのかもしれませんね。特に、このデビュー作はAmazonのレビュー等でも思い切り低評価になっていました(笑)
一方で、クラブ系リスナーの間では本作『Debelah』の収録の「Free」、「Take It Easy」の2曲は今でも根強い人気を誇っています。
その2曲以外にも曲は粒揃いで、個人的には当時から今日に至るまでかなりお気に入りの1枚です。なので世間での評価の低さは悲しい限りです。
浮遊感のあるメロウネスたっぷりのミッド・グルーヴ中心の構成は、Brownstone、(2nd以降の)SWVあたりがお好きな人にはピッタリだと思います。
何より、5オクターブ声域の持つ歌唱力に加えて、キラキラした声質の良さを併せ持つ彼女のヴォーカルが輝いていますね。
全曲紹介しときやす。
「Free」
Deniece Williamsの名曲カヴァー。アルバムからの2ndシングルにもなりました。数多ある「Free」のカヴァーの中でも、Chante Mooreのカヴァー並ぶ人気なのでは?個人的には、オリジナルの浮遊感はそのままに、90年代らしいグルーヴ感が加わったDebelahのカヴァーが一番好きですね。
「Don't Ask Me Why」
クールでダンサブルなミッド・チューン。Debelの5オクターブ声域を堪能できるハイ・トーン・ヴォーカルも聴けます。
「Mind Trippin'」
ヒップホップ・ソウルしている1曲。今回聴き直して、かなり良い曲と再認識したのがこの曲。トラックとDebelahのヴォーカルが実にマッチし、思わず体を揺らしてしまいます。
「Swingin' Solo」
なんとプロデューサーはGrandmaster Flashとソロ・デビュー前のAngie Stoneです。Pleasure「Thoughts Of Old Flames」ネタのクールなミッド・グルーヴに仕上がっています。
「Win You Over」
一部R&Bファンの間では噂になっていた隠れ名曲。Characters(Troy Taylor/Charles Famir)プロデュース。Troy Taylor自身がデュエットの相手を務めています。噂になるのも納得の90年代らしいNJSフレイヴァーのメロウ・グルーヴに仕上がっています。
「We Had a Good Thing Goin'」
この曲もGrandmaster Flash/Angie Stoneがプロデュースしています。Grandmaster Flashによる重心の低いビートとキラキラした上ものが印象的です。
「Floating」
Floaters「Float on」ネタの絶品ミッド・チューン。個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲です。「Free」同様、本作の魅力である浮遊感漂うメロウ・グルーヴを存分に堪能できます。Characters(Troy Taylor/Charles Famir)プロデュース。
以前に紹介したStetsasonicによる「Float on」(Force M.D.'sをフィーチャー)のHip-Hopカヴァーと、この「Floating」をセットで聴くのが僕のお気に入りパターンっす。
「Take It Easy」
「Free」と並ぶ人気曲であり、アルバムからの1stシングル。哀愁感がたまらない美メロのミッド・グルーヴです。Brownstone、SWVあたりがお好きな人は絶対気に入ると思います。
「Passion」
「You Are the Joy」
しっとりとしたスロウ・チューン2曲。これだけの歌唱力の持ち主なんですから、やはりスロウで聴きたいですよねぇ。
「Fire and Desire」
Rick James/Teena Marieのデュエットによる名曲のカヴァー(オリジナルはアルバム『Street Songs』収録)。週末偶然にもオリジナルを何度か聴いていたので、気分的にはドンピシャですね。ここではKenny Haeperをパートナーに迎えて、オリジナル同様情熱的なデュエットを聴かせてくれます。
今日はある人から強力なパワーを貰いました。
やっぱり、あなたは凄いですな!