2008年03月07日

Sandals『Rite To Silence』

この重苦しいハイブリッド感がたまりません!☆Sandals『Rite To Silence』
Rites of Silence
発表年:1994年
ez的ジャンル:ハイブリッド系ポスト・アシッド・ジャズ
気分は... :イングランド勢強いですな。

サッカーのUEFAチャンピオンズ・リーグは決勝トーナメント1回戦が終わり、来週の「インテル対リヴァプール」以外はベスト8の7チームが出揃いましたね。

7チームの顔ぶれを見ると、マンU、アーセナル、チェルシーのイングランド勢の強さが際立っていますよね。これでリヴァプールも勝ち上がることになると、イングランド勢同士の決勝も十分ありえますよね。個人的にはアーセナルを王者にしてあげたいですね。

イングランド勢以外で王者になる可能性があるとすれば、マドリーを下したローマだと思います。バルセロナにも頑張って欲しいのですが、今年のバルサじゃ難しいでしょうね。

さて、今回はSandalsの唯一のアルバム『Rite To Silence』(1994年)です。
と言っても、90年代リアルタイム派の人以外はピンと来ないグループかもしれませんね。

Sandalsは、Ian Simmonds、Derek Delves、Will Blanchard、John Harrisの4人が1988年に結成したグループ。

1992年にシングル「A Profound Gas」でデビュー。1994年にデビュー・アルバム『Rite To Silence』をAcid Jazzレーベルからリリースするものの、同年グループはあっけなく解散してしまいます。

Sandalsについてはこの程度しか知らないのですが、それでも当時このアルバムはかなり聴きましたね。得体の知れないダークなゴッタ煮感覚が好きでしたね。

今振り返ると、レーベルはAcid Jazzだし、アシッド・ジャズの進化形のような文脈なのかもしれませんが、当時の僕はトリップ・ホップという感覚で聴いていました。トリップ・ホップと共通するダークなハイブリッドなUKクラブ・ミュージックって感じです。

なので、Massive Attack『Protection』Portishead『Dummy』あたりと一緒に聴いていたような記憶があります。

今では語られることが少ないグループですが、90年代前半のUKを代表する個性的なハイブリッド・ミュージックだと思います。

サポートで元JamiroquaiのNick Van Gelderが参加しているあたりは、アシッド・ジャズっぽいかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Feet」
通算4枚目のシングルになったグループの代表曲。僕もこの曲が一番好きですね。Sandalsらしい重く苦しいダークな雰囲気と、ブレイクビーツならではのカッチョ良さがうまく結合しています。サックスやフルートの音色が響いてくるあたりはアシッド・ジャズっぽさも残っていますしね。。

アルバム未収録ですが、まだThe Dust Brothersと名乗っていた頃のThe Chemical Brothersによるリミックスもあります。多分、US盤だとボーナス・トラックとして収録されています。

「Nothing」
通算2枚目のシングル。Leftfieldプロデュースです。進化したアシッド・ジャズといった雰囲気ですよね。

「No Movement」
スティール・ドラムが鳴り響くカリビアン・テイストなのですが、全く楽園気分になれません。アラビックなムードも加わり、摩訶不思議な音空間を堪能できます。この虚無感は何なんだろう?

「Change」
Sandalsらしからぬ、ストレートにブレイクビーツらしいカッチョ良さを押し出しています(笑)これこれで好きですが、もう少しヒネリがあった方が彼ららしい?

「Ardens Bud」
「Profound Dub」
共にデビュー・シングル「A Profound Gas」のリミックス。「A Profound Gas」には、アシッド・ジャズっぽいリミックスもありますが、このリミックスを聴いてもアシッド・ジャズって気はしないですね。Leftfieldプロデュース。

「We Wanna Live」
通算3枚目のシングル(シングルはアルバム・バージョンとは全く異なるリミックスですが)。ジャケ写真のような怪しい雰囲気が漂っています。

「We Don't Wanna Be The Ones To Take The Blame」
今回聴き直して、結構いいなぁと思ったのがこの曲です。孤独感に浸りたい時にぴったりかも?

「Lovewood」
トリップ・ホップあたりと一緒に聴きたくなる曲。

「Here Comes The Sign」
今聴いて単純に一番カッチョ良いと思うのはこの曲ですね。脳内が一気に活性化されて、ドーパミンが大量に分泌される気がします(笑)

詳しくは知りませんが、メンバーIan Simmondsはグループ解散後も活躍しているみたいですね。
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2008年03月05日

Wes Montgomery『Full House』

壺ハウス(?)での白熱ライブ☆Wes Montgomery『Full House』
Full House
録音年:1962年
ez的ジャンル:ジャズ・ギター見本市系ライブ
気分は... :満員御礼

今回はジャズ・ギターの第一人者Wes Montgomeryの紹介です。

Wes Montgomery(1925-68年)と言えば、親指ピッキング、オクターヴ奏法等ジャズ・ギターの道を切り開いた唯一無二のジャズ・ギタリストですね。

以前にWynton Kelly Trioとの共演というかたちで『Smokin' At The Half Note』(1965年)を紹介しましたが、Wes Montgomery単独名義でのアルバムを紹介するのが今回が初めてとなります。

Wesの代表作と言えば、『Incredible Jazz Guitar』(1960年)か『Full House』(1962年)のどちらかだと思いますが、今回は『Full House』をセレクト。

本アルバムは、1962年6月25日にバークレーにあるコーヒーハウスThe Tuzbo Houseでのライブ録音です。ライブ会場が"壺ハウス"というのが日本人にはウケますね(笑)

メンバーは、Wes Montgomery(g)、Johnny Griffin(ts)、Wynton Kelly(p)、Paul Chambers(b)、Jimmy Cobb(ds)という5人。当時Miles Davisのリズム・セクションを務めていた3人に、僚友Griffinを加えた編成になっています。前述の『Smokin' At The Half Note』もWesとKelly、Chambers、Cobbの共演というかたちでしたね。

かねてから、レコード会社もWes本人もライブ・アルバムの制作を熱望しており、そのメンバーとして、同じLionel Hampton楽団出身のGriffin、1961年に『Bags Meets Wes!』(Milt JacksonとWes Montgomeryの共演アルバム)のレコーディングで一緒だったKellyあたりに白羽の矢が立ったようですね。

そんな中で、Miles Davisのツアーでカリフォルニアに居たKelly、Chambers、CobbとGriffinが一堂に会する好機を得て、Wes自身が段取りし、レコーディングの場としてセッティングされたのがThe Tuzbo Houseでのライブとなった模様です。

Wesと4人のメンバーの相性はバッチリで、人選の妙で勝負有り!といった感じの白熱ライブとなっています。

ちなみにアルバム・タイトルには、ライブの満員御礼とポーカーのフルハウス(Wes & GriffinのペアとKelly、Chambers、Cobbのスリー・カード)という2つの意味があるらしいです。

全曲紹介しときやす。

「Full House」
タイトル曲はWes のオリジナル。軽快に飛び跳ねるジャズ・ワルツに仕上がっています。ラテン・フレイヴァーのイントロに続き、印象的なテーマが演奏され、Wes、Griffin、Kellyのソロへと突入します。Wesがシングル・トーン〜オクターブ奏法でキメてくれた後に、Griffinのハイテンションなテナーで盛り上げ、最後にKellyのピアノがしっかりまとめてくれます。

「I've Grown Accustomed to Her Face」
ミュージカル『My Fair Lady』の挿入歌(Frederick Loewe/Alan Jay Lerner作品)。Wes、Chambers、Cobbの3人で優しくロマンティックな演奏を聴かせてくれます。Wesの包み込むようなギターに耳を傾けましょう。

「Blue 'N' Boogle」
Dizzy Gillespie/Frank Paparelliによるスタンダード。Miles Davisの演奏(アルバム『Walkin'』収録)も有名ですよね。ここではスピード感あふれるスリリングな演奏を聴かせてくれます。WesもKellyもハイ・スピードで一気に駆け抜けていきます。さらに後半のテナー&ドラム、ギター&ドラム、ピアノ&ドラムの白熱した掛け合いで大盛り上がりです。

「Cariba」
この曲はWesのオリジナル。タイトルは「カリブ」のことを言っているのでしょうね。ラテン・テイストの陽気なファンキー・ジャズに仕上がっています。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。基本的にこの手の小洒落たラテンものに弱いんですよね(笑)Chambersのベースがなかなか目立っています。

「Come Rain or Come Shine」
ミュージカル『St.Louis Woman』挿入歌(Johnny Mercer/Harold Arlen作品)。本ブログではBill Evans Trio『Portrait In Jazz』Dinah Washington『Dinah Jams』でも紹介しているので、お馴染みのスタンダードですよね。

本バージョンは、軽やかなアップのりの演奏が繰り広げられています。Wesのソロを堪能するには、技の見本市のようなギター・プレイを披露してくれる本曲が最適なのでは?

「S.O.S.」
最後はWesのオリジナル。「Cariba」と並ぶ僕のお気に入りです。ハイ・スピードでファンキーな演奏はカッチョ良いですね。WesのギターとGriffinのテナーの絡みがサイコーですね。もし、壺ハウスでこんなエキサイティングな演奏を聴いたら、卒倒しちゃいそうですね。

CDはボーナス・トラックとして、「Cariba」、「Come Rain or Come Shine」、「S.O.S.」の別トラックと「Born to Be Blue」(Mel Torme/Robert Wells作品)が収められています。

個人的には、『Incredible Jazz Guitar』(1960年)、『Full House』(1962年)、『Smokin' At The Half Note』(1965年)といった代表作に加えて、CTIに移籍した晩年の作品『A Day In The Life』(1967年)も好きですね。イージー・リスニング・ジャズということで、ジャズ評論家やコアなジャズ・ファンから批判の的となるアルバムですが、僕はその親しみやすさに魅力を感じます。

次にWesを紹介する時は『A Day In The Life』にしますね。
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2008年03月04日

The Good People『Long Time Coming』

2ndも絶好調のアングラHip-Hop☆The Good People『Long Time Coming』
LONG TIME COMING
発表年:2007年
ez的ジャンル:メロウ&ジャジー系N.Y.アングラHip-Hop
気分は... :朝からいろいろありました...

今日は朝一番で国民の義務(確定申告)を済ませてきました。
収支明細を眺めながら、仕事に対する新たなモチベーションを高めていました。今年はもっと稼ぐぞ〜!

その帰り道、最寄り駅に到着すると、改札前に袴姿の女子大生だらけ...
近くの女子大の卒業式だと思うのですが、もうそんな時期なんですね。早いなぁ。

そんな思いを巡らせながら家に戻ると、なんと部屋の中に猫が偉そうに座っている...
多分、近所で飼っている猫だと思うのですが、何処から侵入してきたのだろう?まぁ、特別何か被害に遭ったわけではないからいいや。

なんか朝からドタバタしてしまい、やっと記事を書ける状態になりました。

さて、今回はアングラHip-Hopファンから絶大な支持を得ているニューヨーク出身のHip-HopユニットThe Good Peopleの2ndアルバム『Long Time Coming』(2007年)の紹介です。

本当は昨年のうちに紹介したかったのですが、タイミングを逸したままズルズルときてしまいました。

The Good Peopleは、共にN.Y.出身のMCのEmskeeとトラックメイカーThe Saintという二人組。グループ名は、Hip Hop業界の"善人"の欠如からつけたのだとか。

それぞれ長いキャリアを誇る二人が2006年にリリースしたデビュー・アルバム『The Good People』は、90年代Hip-Hop黄金期を彷彿させる仕上がりで、多くのアングラHip-Hopファンを熱狂させました。

また、The Saint『Grown Folk Music』(2004年)、『About Time』(2008年)という2枚のソロ・アルバムもリリースしています。

本ブログの『ezが選ぶ2006年の10枚』でもセレクトしたデビューアルバム『The Good People』は、僕がいつも欲しているメロウ&ジャジーなHip-Hopを見事に具現化してくれた傑作アルバムでした。特に、僕のように90年代前半がHip-Hop黄金期だったと思っている人にとっては、ど真ん中のアルバムだったのでは?

この2ndアルバムは、完成や発売までに長い時間がかかったことから『Long Time Coming』のタイトルになったのだとか、えらく単純ですな(笑)

デビュー・アルバム『The Good People』と比べると、メロウ&ジャジーなテイストを前面に押し出すというよりも、そうしたテイストを残しつつ、より音楽的な幅の拡がりと力強さが強調された印象を受けます。

個人的には前作のメロウ&ジャジー度多めの方が好きですが、これはこれで進化し続ける彼らのステップとして素晴らしい作品だと思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Bump That」
アナログ盤で12"カットされている人気曲。1stには無かったラテン・テイストの陽気なトラックがいいですね。ボーナス・トラックとして収録されたVolta Masters Remixも話題ですね。ワールドワイドに活躍する日本人トラックメイカーVolta Mastersによるメロウネスたっぷりのトラックが気持ち良すぎです。

「Just Rise」
「Lovin Today」
この曲は1st同様のメロウ&ジャジー路線の2曲。「Just Rise」は女性コーラスがキュートでいいですね。「Lovin Today」はThe Good Peopleらしいメロウ・モードの浮遊感を堪能できます。

「Where You Wanna Be」
怪しげなエスニック・ムードが漂う1曲。神秘的な浮遊感が漂う音空間が面白いですね。聴くたびに面白さが増してきます。

「Non Believers」
アナログ盤で人気の1曲ですね。90年代Hip-Hopフレイヴァーたっぷりのオリジナルもさることながら、Volta MastersによるRemixも人気なのでは?

「Love Loss」
この曲は「Bump That」と一緒に12"カットされました。微妙に早回ししたトラックがいいですね。

「Bar Backs」
この曲もアナログ盤で人気ですね。アナログ盤の目玉はオリジナルよりも、Buddha Brand「人間発電所」、加藤ミリヤ「夜空」、Charlie「Come On」と同ネタ(King James Version「I'll Still Love You」使い)のVolta Masters Remixですが。オリジナルは哀愁テイストの仕上がりです。

「Rhymes Plenty」
90年代Hip-Hopと一緒に聴きたく1曲ですね。聴いているとワクワクする感じがたまりません。

「Gotta Thing For You」
ジャジーながらも力強いトラックの1曲。途中にBobby Caldwell「What You Won't Do for Love」の一節が出てくるのも嬉しいですね。

「Any Rapper」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲。Saint自身もアルバムの中で一番出来に満足しているトラックのようですね。とにかくカッチョ良いの一言ですね!

「Step Up To Get Down」
スパニッシュ・ギターが響き渡るトラックが印象的です。曲全体がパワフルな仕上がりです。

The Saintの最新ソロ『About Time』もセットでどうぞ!

アバウト・タイム
アバウト・タイム
posted by ez at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

Rufus(Featuring Chaka Khan)『Rufusized』

メンバー交代でブラック・フィーリングがより強まった3rd☆Rufus(Featuring Chaka Khan)『Rufusized』
Rufusized
発表年:1974年
ez的ジャンル:ダイナマイト・ボーカル系R&B
気分は... :Chakaの魅力全開!

僕にとっての永遠のスタミナ定食、Chaka Khanが在籍していたRufusの久々の登場です。

前回はグループが1つのピークに達したアルバム『Ask Rufus』(1977年)を紹介しましたが、今回は3rdアルバム『Rufusized』(1974年)です。

『Rufusized』(1974年)は、ギターにTony Maiden、ベースにBobby Watsonというブラック・フィーリング溢れるメンバー二人が加わり、グループのファンキー路線が明確になったアルバムです。それまでは母体が白人ロック・バンドだった影響から、様々な音楽のミクスチャー的な要素もありましたからね。

個人的には、『Rufusized』から『Rufus featuring Chaka Khan』(1975年)、『Ask Rufus』(1977年)までの3枚が好きですね。

その流れで『Chaka』(1978年) 、『Naughty 』(1980年)、『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)というChakaの最初のソロ3枚に流れるのが僕のお気に入りです。

本作『Rufusized』では、ファンキー・モードで思う存分できる環境となり、パワー・アップしたChaka Khanに出会える気がします。

以前の『ジャケット・アートの世界〜Norman Seeff編』のエントリーでも紹介した、フォトグラファーNorman Seeffによるジャケも実に雰囲気があってグッドですよね!

ジャケ写真同様、陽気でリラックスしたファンキー・モード全開のChaka Khanのヴォーカルを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Once You Get Started」
アルバムからの1stシングル。全米R&Bチャート第4位、全米ポップ・チャート第10位のヒットとなりました。メンバー交代後の新生Rufusのファンク路線を明確に示した、ご機嫌なアップ・チューン。Everybody〜♪party〜♪hearty♪

「Somebody's Watching You」
Sly & The Family Stoneのカヴァー。オリジナルは名盤『Stand!』(1969年)に収録されています。アルバムで一番のお気に入り曲。ファンキー・モード全開のミッド・グルーヴ。Chakaのヴォーカルの魅力を存分に堪能できる仕上がりです。本ブログでも紹介したJurassic 5「Monkey Bar」でサンプリングされています。

「Pack'd My Bags」
しっとり落ち着いた前半から徐々に盛り上がってファンキーな後半へとなだれ込みます。最新アルバム『Funk This』(2007年)でもセルフカヴァーしていますね。

「Your Smile」
Chakaの変幻自在のヴォーカルを堪能できるスロウ・チューン。

「Rufusized」
タイトル曲はHerbie Hancockばりにジャズ・ファンクしているインスト。 これってボコーダーなのかな?

「I'm a Woman (I'm a Backbone)」
大人のファンキー・チューンといった感じのミッド・グルーヴ。Chakaのヴォーカルとバックのの一体感がバッチリ決まっている感じですね。

「Right Is Right」
Chakaのダイナマイト・ヴォーカルを堪能できるミッド・グルーヴ。「Somebody's Watching You」あたりもそうですが、ミッド・チューンでのファンキーさが本作の魅力だと思います。

「Half Moon」
この曲も大好き!アゲアゲ・モードのアップ・チューン。新加入のTony Maidenのギターが目立っていますね。

「Please Pardon Me (You Remind Me of a Friend)」
アルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第6位のヒットとなりました。シングル向けのキャッチーなメロディがいいですね。Faith Evans「You Gets No Love」のサンプリング・ネタにもなっています。

「Stop on By」
Bobby Womackのカヴァー。「Somebody's Watching You」と並ぶ僕のお気に入り曲です。ヴォーカル&演奏に何とも言えないコクがあるって感じですよね。たまりません。

ひな祭りだけど....関係ないかぁ(笑)
posted by ez at 00:03| Comment(4) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

Solo『Solo』

90年代に突如登場した正統派ソウル☆Solo『Solo』
Solo
発表年:1995年
ez的ジャンル:正統派ソウル系男性R&Bグループ
気分は... :Jam & Lewis色を出さずに正解!

今回は90年代に突如登場した正統派ソウル・グループSoloのデビュー・アルバム『Solo』です。

Soloは、ニューヨークのストリートでパフォーマンスを続けていたEunique Mack、Darnell Chavis、Danielle Stokesというヴォーカル3人組に、べーシストのRobert Andersonが加わり結成されたグループ。

Jam & LewisのレーベルPerspectiveと契約し、『Solo』(1995年)、『4 Bruthas And A Bass』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今回は1stアルバム『Solo』(1995年)をセレクト。
必ずしも大ヒットしたアルバムではありませんが、当時R&Bファンの間ではとても評価が高いアルバムでしたよね。

正直Jam & LewisPerspective絡みということに惹かれて、試聴もせずに買った記憶があります。エグゼクティブ・プロデューサーのみならず、プロデュース&演奏でもJam & Lewisが相当関与していたので、かなりの事前期待を持って購入しましたね。

そして聴いてみたところ、Jam & Lewis好きとしては数曲を除き肩透かしを食った気がしましたね(笑)全くJam & Lewisらしくない...

でもですね。中身はサイコーに素晴らしいんですよね。
ある意味、Jam & Lewis色を出さずに、グループの持つ正統派コーラスの魅力を押し出したことが成功したといえるでしょうね。

あの当時、オーソドックなスタイルで聴かせるヴォーカル・グループのアルバムって、あまり無かったので逆に新鮮に聴こえたんでしょうね。

Sam Cooke、Driftersの名曲カヴァーをはじめとするオールド・スタイルと(90年代当時の)ニュー・スタイルが、うまくバランスしているのがグッドですね。いくら正統派グループといってもアルバム全体をオーソドックス・スタイルで貫かれてしまうと、僕の場合は厳しくなってくるので、そういった意味でも絶妙の塩梅ですね。

本アルバムにNew Classic Soulと書かれていたことから、新世代のR&B/ソウルが“ニュークラシック・ソウル”と呼ばれるようになります。ただし、D'AngeloEric Benetといったニュークラシック・ソウルの代表的なアーティストとは全く異なるテイストであり、Soloをニュークラシック・ソウル系アーティストと呼ぶことには違和感を覚えます。

まぁ、そんなことは気にせずに、彼らの素晴らしいヴォーカルを純粋に堪能しましょう。

オススメ曲を紹介しときやす。

「(What A) Wonderful World」
オープニングはSam Cookeの名曲カヴァー。ベース伴奏とコーラスのみというグループの原点をコンパクトに聴かせてくれます。

「Back 2 da Street」
Blackstreetが好きな人が気に入るであろうミッド・グルーヴ。KC & The Sunshine Band「I Get Lifted」、Bobby Byrd「I Know You Got Soul」ネタです。

「Blowin' My Mind」
アルバムの中ではJam & Lewis色が最も出ているミッド・グルーヴ。Jam & Lewis好きの方はぜひ!まぁ、1曲くらいはJam & Lewiらしい曲も聴きたいですからね。

「Cupid」
Sam Cookeカヴァー第2弾。個人的にこの曲好きなんですよねぇ。なので、グッときます。

「Heaven」
アルバムからの1stシングルとして、R&Bチャート第7位のヒットとなりました。Jam & Lewisプロデュースですが、Jam & Lewisらしからぬオーソドックス・スタイルのミッド・チューンです。

「Xxtra」
The Dramatics「In The Rain」をサンプリングしたミディアム・スロウ。「In The Rain」ネタにヤラれる人も多いのでは?

「It's Such a Shame」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。スウィート&メロウ好きには、ど真ん中のスロウ・チューン。コーラス・グループとしての魅力が存分に発揮された絶品の仕上がりです。

「He's Not Good Enough」
アルバムからの3rdシングル。「It's Such a Shame」と並ぶお気に入りスロウ。この曲もメロウ好きにはたまらない出来栄えです。

「Another Saturday Night/Everybody Loves to Cha Cha Cha」
Sam Cookeカヴァー第3弾。「Another Saturday Night」と「Everybody Loves to Cha Cha Cha」のメドレーです。

「Where Do U Want Me to Put It」
アルバムからの2ndシングル。R&Bチャート第8位のヒットとなりました。Marvin Gaye「Sexual Healing」に雰囲気が似ているなんて思っていたら、「Sexual Healing」ネタのリミックス(Sexual Healing Remix)もリリースされましたね。

「I'm Sorry」
Characters(Troy Taylor/Charles Famir)がプロデュースしています。たまたまですが、前回の90年代カテゴリーで紹介したDebelah『Debelah』に続いての登場になります。Jodeciあたりがお好きな人は気に入ると思います。

「Under the Boardwalk」
The Driftersによる名曲カヴァーをアカペラで聴かせてくれます。1分強の小品ですが聴き応え十分です。

「In Bed」
スウィート・ソウル好きにはたまらない、ひたすらロマンティックなスロウ・チューン。適度に抑えも効いていて、くどくない品の良い甘さになっているあたりが絶妙ですね。

「(Last Night I Made Love) Like Never Before」
Curtis Mayfield「The Makings of You」をサンプリングした90年代R&Bらしいミディアム・スロウ。クラシカルなスタイルとこうした90年代モードの曲をうまく織り交ぜることで、アルバムを飽きずに聴けますね。

「Holdin' On」
タイトルからして、Sam & Dave「Hold On, I'm Coming」絡みか?なんて思ったら、全然違いました(笑)。それでもパンチの効いた60年代テイストのソウル・チューンに仕上がっています。

「A Change Is Gonna Come」
最後はSam Cookeの大名曲カヴァーで締めくくりです。これまでの3曲のカヴァーが1分前後のさわりのみって感じだったのに対して、本曲ではたっぷり聴かせてくれます。変にいじらずオーソドックスに聴かせてくれるのがいいですね。

「A Change Is Gonna Come」の後に「Solo Strut」というシークレット・トラックが入っています。The Barkays「Funky Thang」をサンプリングしたファンキーな仕上がりです。

2nd『4 Bruthas And A Bass』(1998年)もPerspectiveからのリリースですが、Jam & Lewisは参加せず、Raphael Saadiq、Gerald LeVertなどがプロデュースで参加しています。

こんな素晴らしいグループがアルバム2枚を残すのみで消えてしまうなんて、勿体無いですなぁ。
posted by ez at 03:39| Comment(5) | TrackBack(1) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする