発表年:1974年
ez的ジャンル:ダイナマイト・ボーカル系R&B
気分は... :Chakaの魅力全開!
僕にとっての永遠のスタミナ定食、Chaka Khanが在籍していたRufusの久々の登場です。
前回はグループが1つのピークに達したアルバム『Ask Rufus』(1977年)を紹介しましたが、今回は3rdアルバム『Rufusized』(1974年)です。
『Rufusized』(1974年)は、ギターにTony Maiden、ベースにBobby Watsonというブラック・フィーリング溢れるメンバー二人が加わり、グループのファンキー路線が明確になったアルバムです。それまでは母体が白人ロック・バンドだった影響から、様々な音楽のミクスチャー的な要素もありましたからね。
個人的には、『Rufusized』から『Rufus featuring Chaka Khan』(1975年)、『Ask Rufus』(1977年)までの3枚が好きですね。
その流れで『Chaka』(1978年) 、『Naughty 』(1980年)、『What Cha Gonna Do For Me』(1981年)というChakaの最初のソロ3枚に流れるのが僕のお気に入りです。
本作『Rufusized』では、ファンキー・モードで思う存分できる環境となり、パワー・アップしたChaka Khanに出会える気がします。
以前の『ジャケット・アートの世界〜Norman Seeff編』のエントリーでも紹介した、フォトグラファーNorman Seeffによるジャケも実に雰囲気があってグッドですよね!
ジャケ写真同様、陽気でリラックスしたファンキー・モード全開のChaka Khanのヴォーカルを堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Once You Get Started」
アルバムからの1stシングル。全米R&Bチャート第4位、全米ポップ・チャート第10位のヒットとなりました。メンバー交代後の新生Rufusのファンク路線を明確に示した、ご機嫌なアップ・チューン。Everybody〜♪party〜♪hearty♪
「Somebody's Watching You」
Sly & The Family Stoneのカヴァー。オリジナルは名盤『Stand!』(1969年)に収録されています。アルバムで一番のお気に入り曲。ファンキー・モード全開のミッド・グルーヴ。Chakaのヴォーカルの魅力を存分に堪能できる仕上がりです。本ブログでも紹介したJurassic 5「Monkey Bar」でサンプリングされています。
「Pack'd My Bags」
しっとり落ち着いた前半から徐々に盛り上がってファンキーな後半へとなだれ込みます。最新アルバム『Funk This』(2007年)でもセルフカヴァーしていますね。
「Your Smile」
Chakaの変幻自在のヴォーカルを堪能できるスロウ・チューン。
「Rufusized」
タイトル曲はHerbie Hancockばりにジャズ・ファンクしているインスト。 これってボコーダーなのかな?
「I'm a Woman (I'm a Backbone)」
大人のファンキー・チューンといった感じのミッド・グルーヴ。Chakaのヴォーカルとバックのの一体感がバッチリ決まっている感じですね。
「Right Is Right」
Chakaのダイナマイト・ヴォーカルを堪能できるミッド・グルーヴ。「Somebody's Watching You」あたりもそうですが、ミッド・チューンでのファンキーさが本作の魅力だと思います。
「Half Moon」
この曲も大好き!アゲアゲ・モードのアップ・チューン。新加入のTony Maidenのギターが目立っていますね。
「Please Pardon Me (You Remind Me of a Friend)」
アルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第6位のヒットとなりました。シングル向けのキャッチーなメロディがいいですね。Faith Evans「You Gets No Love」のサンプリング・ネタにもなっています。
「Stop on By」
Bobby Womackのカヴァー。「Somebody's Watching You」と並ぶ僕のお気に入り曲です。ヴォーカル&演奏に何とも言えないコクがあるって感じですよね。たまりません。
ひな祭りだけど....関係ないかぁ(笑)