2008年03月10日

Joe Claussell『Language』

1stソロではなく実はコンピだった!でも中身がサイコーなことに変わりナシ☆Joe Claussell『Language』
LANGUAGE
発表年:1999年
ez的ジャンル:生楽器系スピリチュアル・ハウス
気分は... :ポカポカ気分

今日は仕事が終わった後に某所の“江戸遊”でひとっ風呂浴びてから帰宅。
帰宅して2時間が経ちますが、まだ足裏がポカポカしています。ポカポカ気分が抜けないうちに、さっさと記事書いて、早く寝ようっと!

そんな夜のお供に選んだ1枚がJoe Claussell『Language』(1999年)です。

Joe Claussellは1966年N.Y.ブルックリン生まれのハウスDJ。1992年頃より本格的な活動を開始し、1996年にFrancois Kevorkian、Danny Krivitと共にサンデー・アフタヌーン・パーティー「Body & Soul」をスタートし、自らのレーベルSpiritual Life Music を設立したあたりから俄然注目を浴びるようになり、スピリチュアル・ハウスの牽引者として今日まで絶大な人気を誇っています。

そんなJoe Claussellが1999年にリリースしたアルバムが今日紹介する『Language』です。

ハウス好きの方の間では、名盤の誉れ高い1枚ですね。

きっと、『Language』の存在を知っている方は、『Language』こそがJoe Claussellの1stソロだと認識していたと思います。僕もそうでした。

しかし、昨年HMVのサイトに掲載されたJoe Claussellのインタビュー記事を読むと、“『Language』はコンピレーション・アルバムだよ”とJoe Claussell自身が語っていました。そして、昨年発売された『Un.chained Rhythum』こそが正真正銘の1stソロということらしいです。

まぁ、Joe Claussell本人がそう言うのですから、そうなのでしょう(笑)
詳しくは下記URLをご参照下さい。
http://www.hmv.co.jp/news/newsdetail.asp?newsnum=703270050

そんな事実が判明したものの、『Language』が素晴らしいハウス・アルバムであることには変わりません。むしろ、その事実を知って本作に対する愛着が増しました。

本作はSpiritual Life Musicではなく、Joeの友人でナイジェリア出身のJerome SydenhamのレーベルIbadan Recordsからのリリースであり、Joe以外にもJerome Sydenham & Kerri Chandler、Marc Caryがプロデュースしたり、Joe自身もDele Sosimiと共同プロデュースしたりということで、確かにIbadan Recordsファミリーのコンピという見方は妥当かもしれませんね。

中身はよく言われるように、スピリチュアル・ジャズ、ジャズ・ファンク、アフロ・ビートの影響が強いハウス・ミュージックという感じですね。また、ピアノ、ベース、パーカッション、バイオリン等ミュージシャンによる演奏にこだわったサウンドは、今聴いても新鮮さを失っていないですね。

きっと、普段ハウスを聴かない人が聴いても、そんなに違和感を感じないと思います。ニュー・ジャズなんか好きな人にピッタリなのでは?

僕自身は最近のハウス事情は全くわからず、すっかり浦島太郎状態です。たまにはCDショップでハウス系新譜もチェックしないといけませんね。

全曲紹介しときやす。

「Spiritual Insurrection」
タイトルの通り、スピリチュアル・テイスト満点のトラックです。壮大なスケール感がある大地のハウス・ミュージックって感じですな。幻想的なピアノ、覚醒するパーカッションの響きが瞑想の世界へ誘ってくれます。こんな曲を聴きながら、寝るとどんな夢をみるのかな?

「Git Wa」
この「Spiritual Insurrection」〜「Git Wa」の流れが大好きです!バンブー・フルート(竹笛)の音色が神秘的なムードを醸し出しています。ギターにRonny Jordanの名がクレジットされていますが、Acid JazzのあのRonnyですかね?

「Marco Polo」
Marc Caryプロデュース曲。ジャズ・ピアニストとして活躍するMarcらしく、彼自身のピアノ・プレイを中心に据えたスピリチュアルな仕上がりです。ハウスというよりジャズと説明した方がいい感じですね。

「Kryptic Elements」
Jerome Sydenham & Kerri Chandlerプロデュース。バイオリンとベースの絡み具合いがサイコーにカッチョ良いですね。リスニング用に最適な優雅なハウスといった仕上がりです。

「Gbedu 1-Gbedu Ressurrection」
アフロ・ビートを連想させるトラックですね。ただし、あまりヒートアップしすぎず、淡々とクールに展開していくあたりがJoe Claussellらしいのでは、Fela Kutiと一緒に聴きたくなりますな。

「Mateens Theme」
Marc Caryプロデュース曲。コズミック・テイストの仕上がりです。美しいピアノ・ソロにスペイシーなキーボードと、まさにMarcの独壇場ですね。

「Je Ka Jo」
当時フロアでも大人気だった1曲。ここではヴォーカル・バージョンが収録されています。Santanaでお馴染みの名曲「Jingo」(オリジナル・タイトルは「Jin-Go-Lo-Ba」)の作者Babatunde Olatunjiがパーカッションで参加しています。

「Suspicious Dub」
Ten Cityによる1989年リリースのハウス・クラシックのリミックス。Ten Cityかぁ...懐かしいですね。Marshall Jeffersonが手掛けたこのクラシックに当時歓喜した方も多かったのでは?そんな聴き比べも楽しいかもしれませんね。

「Cry for Help」
ラストは日本盤のみのボーナス・トラック。Joe自身がギター、キーボード、パーカッションを演奏しているチル・アウトな仕上がりです。

正真正銘の1stソロ『Un.chained Rhythum』もじっくり聴いてみたいですね。
posted by ez at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする