発表年:1999年
ez的ジャンル:エロエロ&メロメロ系R&B
気分は... :スロウのオンパレード!
今日は美しいハーモニーのR&Bが聴きたい気分!
そこでセレクトしたのが90年代に活躍した実力派グループSilkの3rdアルバム『Tonight』(1999年)です。
Silkは、アトランタ出身のGary "Big G" Glenn、Gary "Lil G" Jenkins、Timothy Cameron、Jonathan Rasboro、Jimmy Gates Jr.の5人によって結成されたグループ(Gary "Lil G" Jenkinsは2002年に脱退)。
Keith Sweatのロード・マネージャー宅で行われたホーム・パーティーで彼らの歌を偶然聴いたKeith Sweatに気に入られ、本ブログでも紹介したKeithの2ndアルバム『Keep It Comin'』(1991年)に参加します。
翌1992年にはKeithが設立した新レーベルKEIAより、シングル「Happy Days」でデビューします。さらに2ndシングルとなった「Freak Me」が全米ポップ・チャート、R&Bチャート共にNo.1となる大ヒットを記録し、Silkの名を一躍有名にしました。
その勢いに乗ってデビュー・アルバム『Lose Control』(1992年)も大ヒットを収めます。この大成功は、Keith Sweatのプロデューサーとしての手腕を証明するものにもなりました。しかし、Keith Sweatの後ろ盾というイメージをグループが嫌ったのか、Keithのプロデュースから離れます。
その後は2ndアルバム『Silk』(1995年)、3rdアルバム『Tonight』(1999年)、4thアルバム『Love Session』(2001年)、5thアルバム『Silktime』(2003年)、6thアルバム『Always & Forever』(2006年)とコンスタントにアルバムをリリースしていますが、リード・ヴォーカルだったGary "Lil G" Jenkinsが脱退した『Silktime』(2003年)以降は地味になってしまった印象ですね。
Silkの歴史を振り返ると、「Freak Me」を含む『Lose Control』が代表作ということになるのかもしれませんが、個人的に好きなアルバムということになれば、『Lose Control』よりも『Tonight』をセレクトします。
リード・ヴォーカルGary Jenkinsを中心としたヴォーカル&ハーモニーを思う存分堪能できるアルバムこそが、『Tonight』だと思います。
全体としてはスロウのオンパレードです。
歌詞はなかなか官能的なものものが多く、
エロエロ&メロメロな1枚といった感じでしょうか(笑)
LSG「My Body」(1997年)を手掛けたことで知られるDarryl Allamby(2,000Watts Music)が約半分の曲をプロデュース。残りはSilk自身やメンバーのGary Jenkins、さらにはMaurie Wilcher等がプロデュースしています。
オススメ曲を紹介しときやす。
「The Return」
タイトルも含めてSilk復活!を印象づけてくれるオープニング。この美しいコーラスワークを聴いただけで、胸キュン・モードになってしまいますね!
「Tonight」
スロウ中心のアルバム構成の中で唯一のアップもの。僕好みのメロウ・グルーヴに仕上がっています。この出来栄えを聴いてしまうと、この手のアップものをあと1、2曲入れて欲しかったなぁというのが本音ですが。
「Let's Make Love」
ここから続く「Let's Make Love」〜「If You」〜「Meeting in My Bedroom」という3曲がアルバムのハイライトだと思います。エロエロな歌詞を爽やかなヴォーカル&ハーモニーで聴かせてくれます(笑)
「If You」
アルバムからの1stシングル(全米R&Bチャート第4位)。グループ名の通り、シルキーなスロウ・チューンです。オリジナルとは別にリミックスが2曲収録されています(ボーナス・トラック含む)。
「Meeting in My Bedroom」
アルバムからの2ndシングル(全米R&Bチャート第15位)。一番のお気に入り曲として、このスロウを挙げる人は多いのでは?僕もチャート・アクション以上の名曲だと思います。とろけるようなコーラス・ワークはたまりませんな。
「Baby Check Your Friend」
何気ないスロウなんですけど、結構好きです。Darryl Allambyによるサウンド・プロダクションがいいのかなぁ。
「I Wonder」
アコースティックな仕上がりが印象的なスロウ。バックがシンプルな分、ヴォーカルの粘っこさが目立ちます。 ボコーダーの入り具合いもいい感じ。
「Sexcellent」
「Love You Down」
中盤のハイライトと呼べるスロウ2曲。美しいメロディにのって、しっかりとしたヴォーカル&ハーモニーを聴かせてくれます。2曲共に歌詞はエロエロですが(笑)「Sexcellent」は実力派グループらしい、エクセレントな仕上がりです。「Love You Down」はボコーダー使いが僕好み。
「Superstar」
「Playa Road」
メンバーのGary Jenkinsプロデュースの2曲。アルバム全体の構成を考えると、いいアクセントになっている2曲ですね。
「Superstar」は、アルバムの中でも異彩を放っているリズムが印象的です。「Playa Road」は、ライトな浮遊感と何処となく寂しげな雰囲気が好きですね。
「Back in My Arms」
哀愁モードのスロウ。これだけスロウのオン・パレードを聴いても飽きてこないのが不思議ですな。
「Turn-U-Out」
僕の胸キュン・メーターをグッと上げてくれる1曲。セクシー&メロウな感じがグッドですな。
JodeciやSilkを聴くと、今でも胸の高鳴りがガンガン上がってくるのはなぜなんでしょうね。