2008年04月10日

The Bongolian『Outer Bongolia』

モッドでモンドでサイケでラテンでソウルでロックなファンキー・グルーヴ☆The Bongolian『Outer Bongolia』
Outer Bongolia
発表年:2007年
ez的ジャンル:モッド&モンド系クロスオーヴァー
気分は... :モッドでモンド!

UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝は、まずはリヴァプールとチェルシーが勝ち、準決勝で対決することになりました。

個人的にはアーセナルに残って欲しかったのですが...残念!

今日の残りの2試合は、おそらくマンチェスターUとバルセロナが勝ち上がるので、
準決勝は「リヴァプール対チェルシー」、「マンチェスターU対バルセロナ」となるでしょう。

決勝は、プレミアリーグの優勝争いと同じく 「マンチェスターU対チェルシー」のイングランド対決になると予想しています。

今回はそんなサッカー大盛り上がりのUKから、これまた勢いのある作品The Bongolian『Outer Bongolia』(2007年)を紹介します。昨年11月の発売ですが、タワレコあたりでも最近になってプッシュし始めている状況なので、今年の新譜扱いで良いと思います。

The Bongolianは、Big Boss ManのフロントマンNasser Bouzidaのソロ・プロジェクトです。

Big Boss Manは、Nasser Bouzida、Trevor Harding、Scott Milsom、Nick Nicholsの4人組。ハモンドオルガンを中心にしたファンキーでグルーヴィーなサウンドを聴かせるグループです。これまで『Humanize』(2001年)、『Winner』(2006年) の2枚のアルバムをリリースしています。

Humanize
Humanize 
Winner
Winner

ジャケを見るだけでもモッドな雰囲気が伝わってきますよねぇ!

そんなBig Boss Manの中心人物Nasser Bouzidaのソロ・プロジェクトがThe Bongolianっす!

これまで『The Bongolian』(2002年)、『Blueprint』(2006年) という2枚のアルバムをリリースしており、本作『Outer Bongolia』は3rdアルバムとなります。

プロジェクト名の通り、ボンゴとハモンド・オルガンが絡むサウンドは、ラテン/ソウル/ファンク/ロック/ジャズが融合した、まさにクロスオーヴァーなファンキー・グルーヴです。Booker T. & the MG'sあるいはBrian Auger & The Trinityあたりが21世紀にタイムスリップして来てレコーディングすると、こんな感覚のサウンドになるのでは?

モッドでモンドな雰囲気に加えて、ジャケにも「A Phychedelic Trip To...」とあるようにサイケなテイストもたっぷりです。その一方でスペイシーな要素もあり、60年代サウンドへのオマージュだけでは終わらない、未来型ソウル/ファンクになっているあたりがなかなか曲者って気がしますね。

“Bongo”と聴くと、「Bongo Rock」「Apache」等でお馴染みのThe Incredible Bongo Bandを思い浮かべてしまいます。実際、CDショップの宣伝文句には“21世紀のThe Incredible Bongo Band!”なんていうのもありますし、「Bongo Rock」、「Apache」がお好きな方も、一聴してみる価値はあると思いマス。

モッズ好き、ラウンジ好き、ソウル/ファンク好き、Hip-Hop好き、ボンゴ好き、ハモンド好き...みんな集まれ!って感じですな。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Talking Synth」
スペイシーなシンセにボンゴが絡むBongolianらしい未来型ソウルに仕上がっています。個人的にはFatboy Slim「Right Here, Right Now」が一緒に聴きたくなります(笑)

「Feel It」
アルバムで一番のお気に入り。僕はこの曲で本作の購入を決めました。“モッドでモンド”という説明がピッタリの超・超カッチョ良いファンキー・グルーヴ。

「The Champion」
一般的にはこの曲が本作のハイライトなのでは?The Incredible Bongo Bandの「Bongo Rock」、「Apache」がお好きな方はこの曲にハマるはずだと思います。オールドスクール好きをも唸らせるキラー・チューンかもしれませんね。

「Rock Me」
このハモンドの響きは60年代モッズ・サウンド好きの方向けですね。ノスタルジックで済まないあたりがBongolianらしいところでしょうか。

「Lucky Seven」
妖しげに鳴り響くVibeの音色が印象的です。モッド・ジャズ好きの方はグッとくきます!

「All Aboard」
ゴスペル・タッチな仕上がりのソウルフルな仕上がり。聴いていたら何故かPrimal Scream「Movin' On Up」が聴きたくなりました。

「The Horn」
サイケでスペイシーな未来型ファンク。この懐かしくて新しい感覚は何なんですかね?先程Primal Screamが聴きたくなったと書きましたが、案外ドラッギーな音楽なのかもしれませんね。

「Saturn's Eye」
タイトルの通り、ダークかつモンドなテイストですね。少し毒のあるカンジがたまりませんな。

「Bongo Mambo」
タイトルの通りのマンボ・テイストのラテン・グルーヴ。ボンゴにラテンと来れば安心して聴けますよね。

「Space Meter」
サイケでドラッギーな仕上がりです。ブレイクビーツ的なテイストも加わっているあたりがUKのグループらしいですね。

「The Wolf」
ストレートにカッチョ良いモッドな仕上がり!

「Marimba Down At The Hare」
ラウンジ好きの方お待たせしました!マリンバが印象的なサロン・ミュージックっす。センスいいねぇ!この手の曲があと1、2曲あっても良かったかなぁ。

「The Gospel According To The Bongolian」
ピアノ&ハモンドがご機嫌なゴスペル・テイストのファンキー・グルーヴ。

気に入った方はBig Boss Manの作品も合わせてどうぞ!
posted by ez at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする