2008年04月25日

Ex-Girlfriend『X Marks the Spot』

Full Forceプロデュースの女性R&Bグループ☆Ex-Girlfriend『X Marks the Spot』
X Marks the Spot
発表年:1991年
ez的ジャンル:Full Force直系女性R&Bグループ
気分は... :当時は僕のイチオシ・グループでした...

今回は90年代ガールズ・グループの流れに乗り損ねた(?)グループEx-Girlfriendの1stアルバム『X Marks the Spot』の紹介です。

90年代前半に活躍した女性R&Bグループと言えば、En VogueSWVTLCあたりが有名だと思いますが、個人的にはBrownstoneSWVEx-Girlfriendというあたりがお気に入りベスト3でした。この3グループの中で今日最も存在感の薄いのがEx-Girlfriendかもしれませんね。

Ex-Girlfriendは、Tisha Hunter、Stacy Francis、Monica Boyd、Julia Robersonという4人から成る女性R&Bグループです。Full Forceの強力なバックアップの元に『X Marks the Spot』(1991年)、『It's A Woman Thang』(1994年)という2枚のアルバムをリリースしています。

僕がEx-Girlfriendに興味を持ったのは、やはりFull Forceプロデュースだったのが一番の要因ですね。

80年代後半から90年代初めにかけて、Full ForceJam & LewisTeddy Rileyと並び、僕にとっての最重要R&Bアーティストでした。Ex-Girlfriend同様、Full Forceも今日では忘れ去られているグループですが...

例えば、Full Force『Smoove』(1989年)やFull ForceファミリーのCheryl "Pepsii" Riley『Chapters』(1991年)といったアルバムは、僕の中では名盤中の名盤という位置づけです。いずれもAmzonでの扱いがなく、本ブログで紹介できないのが残念なのですが。

よくよく考えてみると、Yvette Michele『My Dream』のように、一部Full Forceプロデュースという作品は紹介してきましたが、Full Force全面プロデュース作品を紹介するのは本ブログで初めてかもしれませんね。

Full Forceというのは、自らを"Hip-Hop vocal band"と呼んでいたように、いち早くHip-Hopを取り入れたR&Bサウンドに取り組んでいたグループでした。ただし、所謂Hip-Hop Soulではなく、NJS(New Jack Swing )+オールド・スクールHop-Hopといったサウンドでしたが。

本作『X Marks the Spot』も、そういったFull Forceサウンドを存分に堪能できる内容になっています。当時の僕は“これぞ90年代女性R&Bが進むべき方向だ!”くらいに思っていました。実際に90年代女性R&Bを方向付けたのは、翌年にリリースされたMary J. Bligeのデビュー・アルバム『What's The 411?』(1992年)でしたが(笑)

僕の当時の評価は大袈裟だったかもしれませんが、もっと再評価されて良いアルバム、アーティストだと思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「You (You're The One For Me) 」
2ndシングル。Full ForceらしいハネハネNJSを堪能できるご機嫌なアップ・チューンです。Ex-Girlfriendのメンバーも歌にラップに元気一杯です。前述の『Smoove』あたりと一緒に聴きたい曲ですね。

「Why Can't You Come Home」
Ex-Girlfriendのデビュー・シングル。やや抑え気味のクールなヴォーカル&コーラスとベースラインがカッチョ良いトラックとの絡みがグッドなミッド・グルーヴ。

「With All My Heart」
3rdシングル。メロウなミッド・チューンに仕上がっています。この曲はその後続々と登場する女性R&Bグループの感じに近いかもしれませんね。

「S.O.S.」
アルバムの中でも一番のお気に入り曲です。Full Force好きの人ならば、思わずニンマリするFull Forceらしさに溢れたアップ・チューンです。

「Fellas In The Area」
この曲もかなり好きです。オールドスクールな感じがたまらないですね。80年代末から90年代頭にかけての作品でしか味わえないテイストが何とも魅力的ですね。

「I Found That Guy」
Betty Wrightのカヴァー(オリジナルはアルバム『I Love The Way You Love』収録)。Full Forceって、この曲も含めて伝統的ソウル・マナーのスロウ・チューンを仕上げるのが上手ですよね。

「For All The Right Reasons」
個人的にはかなりお気に入りの1曲。Full Forceらしいカッチョ良いトラックとEx-Girlfriendらしいキュートなヴォーカルがうまく融合したハネハネ・グルーヴ。

「I Love My Man」
90年代女性R&Bグループらしいメロウ・スロウ。ややメロウネス抑えめかもしれません。僕はもっとメロメロな方が好きなのですが。

「What I Will Do To You」
この曲もFull Force好きの人は気に入るであろうハネハネ・トラックが魅力のアップ・チューン。

2ndアルバム『It's A Woman Thang』(1994年)もなかなかの佳作だと思います。超人気曲「Nobody Like You」「X In Your Sex (X Between The Sheets)」Isley Brothers「Between The Sheets」ネタのリミックス)あたりが楽しめると思いマス。
posted by ez at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする