2008年05月23日

Aretha Franklin『Sparkle』

Curtis Mayfieldがプロデュースした70年代中期の代表作☆Aretha Franklin『Sparkle』
スパークル(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:ソウルの大御所夢のコラボ
気分は... :チェルシー無念

昨日も書いたUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝は、僕の期待もむなしくマンチェスターUがPK戦を制し、チェルシーは敗れ去りました。

PKを失敗した主将テリーの涙が印象でしたね。
前半はかなり押し込まれましたが、後半はかなりモメンタムを引き寄せていただけに悔しいですね。。

それなりに好試合でしたが、ピッチの状態がもっと良ければ、さらに好プレーを観れた気もします。

気分を切り換えて、次はユーロ2008ですね。
出場国の代表選手には、コンディションを整えて、いい状態で大会に臨んで欲しいですね。ユーロ2008については改めて書きたいと思います。

さて、約1年ぶりにAretha Franklinの紹介です。

これまで紹介してきたAretha作品は以下の3枚。

 『I Never Loved a Man the Way I Love You』(1967年)
 『Young, Gifted And Black』(1972年)
 『Lady Soul』(1968年)

4枚目として紹介するのは、Curtis Mayfieldがプロデュースした1976年リリースの『Sparkle』です。

Curtis MayfieldAretha Franklinというスーパースター夢の競演は、Sam O'Steen監督のブラック・シネマ『Sparkle』のサントラとして制作されたものです。

僕自身は映画を観たことがありませんが、ハーレムに住む3人の黒人女性がスターを目指すという話らしいです。Supremesにインスパイアされて制作されたということで、『Dreamgirls』(2006年)のような映画なのかもしれませんね。

キャストを見ると、「Fame」、「Flashdance... What a Feeling」の大ヒットを持つIrene Caraや人気TVシリーズ『Miami Vice(マイアミ・バイス)』(映画ではなくオリジナルの方)に出演していたPhilip Michael Thomasの名がありました。

レコーディングはCurtisの本拠地シカゴのCurtomスタジオで行われ、Curtisはプロデュース&アレンジ&楽器演奏と裏方で活躍しています。

Curtisらしいサウンドをバックに、Arethaが伸び伸びと歌う...これで悪い訳ないでしょ!という出来です。アルバム・ジャケ同様にキラキラした輝くArethaのヴォーカルを堪能できます。

ゴチャゴチャしたサウンドで自己主張するのではなく、あくまでArethaのヴォーカルを引き立てることに徹したCurtisのプロデューサーとしての手腕はお見事だと思います。そんな控えたサウンドでもCurtisらしさを堪能できるサジ加減がサイコーですね。

あとはゴスペル・テイストのコーラスで盛り上げてくれるKitty Haywood Singersの貢献も見逃せません。

70年代中期のArethaを代表する1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Sparkle」
いかにもCurtisなイントロに続き、ゆったりとメロウに歌うArethaにうっとりですね。さらにArethaに負けじと素晴らしいコーラスを聴かせてくれるKitty Haywood Singersも素晴らしいの一言ですね。この1曲を聴いただけで、Aretha meets Curtisは成功!と納得してしまいます。

Curtis Mayfield自身のヴァージョンはアルバム『Never Say You Can't Survive』(1977年)に収録されています。

「Something He Can Feel」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第1位のヒットとなりました。バックは控えめにしてArethaのヴォーカルをじっくり堪能できるバラードに仕上がっています。この曲でもKitty Haywood Singersが盛り上げてくれます。

1992年にEn Vogueが「Giving Him Something He Can Feel」のタイトルでカヴァーし、オリジナル同様に全米R&Bチャート第1位のヒットを記録しましたね。そちらでご存知の方も多いのでは?

「Hooked On Your Love」
アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第17位を記録しています。ライトなミディアム・グルーヴでスタートしますが、徐々にヒートアップしてくるカンジがいいですね。

この曲もEn Vogueがカヴァーしています。前述の「Giving Him Something He Can Feel」と共にアルバム『Funky Divas』に収録されています。

「Look Into Your Heart」
個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。アルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第10位を記録しています。メロウなCurtis サウンドをバックに、Arethaが歌声が縦横無尽に駆け巡っていくカンジが大好きですね。

Curtis Mayfieldのトリビュート・アルバム『A Tribute To Curtis Mayfield』の中でWhitney Houstonがカヴァーしています。

「I Get High」
ダークでシリアスな感じもCurtisらしいですね。本作ならではの雰囲気を味わえる1曲なのでは?

「Jump」
タイトルの通りジャンプしている軽快なアップ・チューンです。Kitty Haywood Singersのコーラスが曲の魅力を高めてくれます。

「Loving You Baby」
Arethaらしいエモーショナルなヴォーカルを堪能できるミディアム・チューン。ホーンの鳴り具合いがお茶目でいいですね。

「Rock With Me」
この曲もCurtisらしさに溢れていますね。リラックスした雰囲気の中でArethaのヴォーカルも生き生きしています。

アルバムのトータル時間は約33分と短いものですが、魅力が凝縮されていてグッドだと思います。
posted by ez at 05:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする