2008年07月04日

Manassas『Down the Road』

1枚のアルバムでスワンプ・ロック&ラテン・チューンが楽しめる!☆Manassas『Down the Road』
Down the Road
発表年:1973年
ez的ジャンル:スワンプ&カントリー&ラテン系ロック
気分は... :ゆったり&たっぷり!

Stephen Stillsが率いたManassasの2回目の登場です。

今回は1stアルバム『Manassas』に続きリリースされた2ndアルバム『Down the Road』(1973年)です。

Buffalo Springfield 、Mike Bloomfield/Al Kooper等との『Super Session』CSN&Yといった、Stephen Stillsのキャリアをフォローしていない方も楽しめるのがManassasですね。

僕自身もStephen StillsCSN&Yの熱心なリスナーではありませんが、Manassasだけは定期的に聴きたくなります。

評価の高い『Manassas』と比較して、"Stephen Stillsは本作と共にDown the Roadしていった!"なんて悪口も叩かれた作品ですが、フリーソウル/DJ的視点から再評価されたアルバムですね。

メンバーはStephen Stills(vo、g、key他)、Chris Hillman(vo、g)、Dallas Taylor(ds) 、Paul Harris (key)、Fuzzy Samuels(b)、Al Perkins(g、vo)、Joe Lala(per、vo)の7名です。それ以外にJoe Walsh(g)、 Bobby Whitlock(key)、 Sydney George(fl)等がゲスト参加しています。

『Manassas』同様にスワンプ・ロック、カントリー/ブルーグラス、ラテンなど多様なサウンドが展開されます。

1枚のアルバムの中でスワンプ・ロックとラテン・チューンが同時に楽しめるのがManassasの魅力だと思います。AztecaMaloといったラテン・ロックが大好きな僕としては、ラテン・パーカッション奏者Joe Lalaが目立っているラテン・チューンが特に好きですね。

この時期のStephen Stillsはフランス人シンガーソングライターVeronique Sansonと結婚したばかりであり、そんなハッピー・モードが反映された曲も収録されています。

全編で31分というコンパクトな構成ですが、Manassasの雑多な魅力が凝縮されていると思います!

全曲紹介しときやす。

「Isn't It About Time」
アルバムのハイライト曲はこのオープニング曲。シングルにもなったグルーヴィー・ロックです。フリーソウル・ファンは『Free Soul River』収録曲としてお馴染みですね。スライド・ギターが唸りまくります。

「Lies」
この曲大好き!Chris Hillman作品であり、ヴォーカルも彼が務めます。ファンキーで御機嫌なスワンプ・チューンに仕上がっています。

「Pensamiento」
一番のお気に入り曲はラテン・チューン。Stillsがスペイン語で歌っています(Nelson Escoto作詞)。AztecaMaloが好きな人は気に入るはず!Sydney Georgeのフルートも印象的ですね。こういった曲があるからManassasはたまりません。

「So Many Times」
StillsとHillmanの共作。味わい深いカントリー・チューンに仕上がっています。Hillmanがヴォーカル&マンドリンに大活躍です。Al Perkinsのペダル・スティールも印象的ですね。

「Business on the Street」
スライドギターが気持ち良くウネるロック・チューン。

「Do You Remember the Americans」
僕の苦手なタイプのイモ臭いカントリー・チューン。なのでこの曲だけはパス。

「Down the Road」
タイトル曲はルーズでアーシーな仕上がり。ユルいリラックス感がいいですね。

「City Junkies」
この曲はRolling Stones「Let's Spend The Night Together」ですね(笑)Stones大好きの僕は楽しんで聴いています。

「Guaguanco de Vero」
StillsとJoe Lalaの共作。タイトルの通り、ラテン・テイストの仕上がりです。やはりこのグループはJoe Lalaがパーカッションが目立つ曲がいいですね。内容はStillsがVeronique Sansonとの出会いを歌ったものです。

「Rollin' My Stone」
StillsとCalvin Samuelsの共作。最後はアーシーな味わいでシブ〜く決めてくれます。

話が脱線しますが、Joe Lalaはミュージシャンだけではなく俳優としても活動しているんですね。今回記事を書く際に調べて初めて知りました。
posted by ez at 00:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月02日

The Baker Brothers『Transition Transmission』

ヴォーカル・ナンバーが増えたUKファンキー・ミュージック・マシーン最新作☆The Baker Brothers『Transition Transmission』
トランジション・トランスミッション
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク
気分は... :最近の僕のiPodヘビロテNo.1

今週は慌しい週で、いろんな事が土壇場になるまで手付かず状態...かなりバタバタですな。
ブログを書く時間もあまりとれそうにありません(泣)

今日はUKのジャズ・ファンク・グループThe Baker Brothersの最新作『Transition Transmission』(2008年)です。

The Baker Brothersは、Dan Baker(g、org)とRich Baker(ds)のBaker兄弟と友人のChris Pedley(g、b)というトリオ編成のジャズ・ファンク・グループ。

これまで『Ten Paces』(2003年)、『Bakers Dozen』(2006年)、という2枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、本作『Transition Transmission』はスタジオ3作目となります。それ以外に『In with the out-crowd』(2005年)、『Hot Cakes: Live In Japan』(2007年)という2枚のライブ・アルバムをリリースしています。

今年はR&Bで面白い新譜が少ないので、新譜で購入するのはアングラHip-Hop系またはクラブ・ジャズを含めたクラブ系の作品が多いですね。The Baker Brothers『Transition Transmission』もそんな1枚です。

基本的には英国産ファンキー・グルーヴ満載のアルバムです。特に本作はヴォーカル曲が7曲入っており、よりソウル色が強い仕上がりとなっています。

UK出身白人ファンクの大先輩であるAverage White Bandの主要メンバーだったHamish Stuartがヴォーカルでゲスト参加というのも嬉しいですね。それ以外にウエスト・ロンドンを代表するクラブ・ジャズ・ユニットReel PeopleからVanessa Freeman(vo)、Mike Patto(key)、Acidジャズ・ファンにはお馴染み人気パーカッション奏者Snowboyも参加しています。

最近のクラブ・ジャズ好きからアシッド・ジャズ・ファン、70年代ファンク・ファンまでかなり間口の広いアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Why Oh Why」
この1曲を聴けば、このアルバムが"買い"であることが一発でわかります。シンセも織り交ぜたフューチャー・ジャズ・ファンクといった趣ですが、70年代の雰囲気もあってなかなか間口の広い仕上がりです。Mike Patto参加曲。

「Chance And Fly」
超イチオシの1曲。最近の僕のiPodヘビロテNo.1です。UKファンキー・ミュージック・マシーンの名に恥じない仕上がり!ヴォーカルはHamish Stuart。Steely Dan「Peg」とマッシュアップするとピッタリだと思います。

「Aargh, Aargh-Aargh」
クラブ・ジャズ・ファン向けのファンキーなインスト・チューン。Dan Bakerのオルガン/クラビネットがご機嫌ですね!オルガン・ジャズ好きにはたまらん仕上がりです。フルート音色もいいアクセントになっています。

「Soul Shine」
Vanessa Freemanのヴォーカルをフィーチャー。Snowboyも参加しており、軽くラテン風味が効いたスムース・グルーヴに仕上がっています。洗練されたグルーヴ感がたまりません。女性ヴォーカルとUKジャズ・ファンクって何でこんなにマッチするんですかね。

「Would I Be Wrong」
Vanessa Freemanの女性ヴォーカルに、メンバー3人のコーラス隊が絡むシブ〜イ仕上がりの1曲。

「If You Want Me To Stay」
Sly & The Family Stonの有名曲カヴァー(オリジナルはアルバム『Fresh』収録)。Hamish Stewartがヴォーカルです。オリジナルには敵うはずがありませんが、それでもUKジャズ・ファンクらしい仕上がりで楽しく聴けます。

「So Said, So Done」
ビートがカッチョ良いでインスト・チューン。ライナーノーツにFela Kutiからの影響云々と書かれていますが同感ですね。

「B Bro Super 8」
ジャズ・ファンク・ファンにはお馴染みQuantic(Will Holland)の人気プロジェクトThe Quantic Soul Orchestraのカヴァー。UKジャズ・ファンク好きの方は大喜びの1曲なのでは?

「Beat Feat」
ファンキー・ソウル・グルーヴ。モッドな仕上がりがサイコーですね。

「It's Not Me」
Hamish Stuartがヴォーカルがかなりハマっている大人のファンキー・グルーヴ。 70年代ソウル/ファンク好きの人も納得の仕上がりでは?

「Roll Up Your Sleaze」
この曲も70年代風。ライナーノーツにある通り確かにFunk.Incっぽいですね。

「Transition Transmission」
タイトル曲はホーン・セクションが目立つジャズ・ファンク・グループらしいインスト曲。 Dan Bakerのドラム・プレイもなかなか楽しめます。

「Home Life」
ラストはレゲエ調のダビーなインスト曲。なかなか小洒落たカンジで好きです。

寝不足でかなりお眠状態...
出掛ける前に少し仮眠しようっと。
posted by ez at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

『音楽の園』2008年4月-6月アクセス数Top10

恒例の四半期アクセス数Top10っす。今回は2008年4月1日から6月30日までのアクセス数が多かったエントリー10本をご紹介します。

第1位:The Beatles『Revolver』(1966年)
Revolver [FROM US] [IMPORT]

第2位:Martha Reeves & The Vandellas『Ultimate Collection』(1998年)
Ultimate Collection

第3位:Labelle『Nightbirds』(1974年)
Nightbirds

第4位:England Dan & John Ford Coley『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)
Dr. Heckle & Mr. Jive

第5位:Ronny Jordan『The Quiet Revolution』(1993年)
The Quiet Revolution

第6位:Leroy Hutson『Hutson』(1975年)
Hutson

第7位:Walter Becker『11 Tracks Of Whack』(1994年)
11 Tracks of Whack

第8位:Woody Herman『Giant Steps』(1973年)
Giant Steps

第9位:Erykah Badu『New Amerykah: Part One (4th World War)』 (2008年)
New Amerykah, Pt. 1: 4th World War

第9位:Michael Wycoff『Love Conquers All』(1982年)
ラヴ・コンカーズ・オール(紙ジャケット仕様)
※第9位は同アクセス数で2枚

本ブログのコンセプトの通り、60年代から2000年代まで各年代の作品がバランス良くTop10入りしているのが嬉しいですね。

10曲中7曲がここ3ヶ月以内のエントリーというのが今までに無い傾向です。定期閲覧してくださる方が増えているためだと思います。感謝!感謝!です。

逆に根強い人気があったDeBargeA Tribe Called QuestMarvin GayeEarth,Wind & Fireがないのは寂しい気もしますが...

第9位のErykah Baduは、特別企画『Erykah Badu「Honey」のPVに観る名盤ジャケ』も人気でした。

ベスト10までもう一歩だったのが、Gnarls Barkley『The Odd Couple』
Lil Mama『VYP: Voice of the Young People』Elis Regina『Elis Regina in London』Con Funk Shun『Spirit Of Love』Destiny's Child『The Writing's On The Wall』Aretha Franklin『Sparkle』といったところでした。

大好きなLil MamaちゃんにTop10入りして欲しかったなぁ!

さて、サッカーEuro2008はスペインの44年ぶり優勝で幕を閉じました。
やはり優勝に相応しいのはドイツのゲルマン魂サッカーではなく、スペインの美しいサッカーですよね。

攻撃ばかりが注目されがちですが、GKカシージャス、DFプジョル、MFセナらを中心に決勝トーナメント3試合を無失点に抑えた守備の安定勝因だと思います。公式にはシャビが最優秀選手に選ばれましたが、個人的にはプジョルがMVPですね。

スペイン以外では、強さと脆さを見せたオランダ、1戦ごとのチームの成長に驚かされたロシア、ビリッチ監督が印象的だったクロアチアが面白かったですね。逆に期待外れだったのは、スウェーデン、チェコですね。フランスはダメダメだろうと思っていましたが、やっぱりダメダメでした(笑)

楽しい試合の日々が終わってしまうのが寂しいですね。

今日から7月♪今月、来月は夏向けアルバムを多めに紹介したいと思いマ〜ス。
posted by ez at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。