2008年07月02日

The Baker Brothers『Transition Transmission』

ヴォーカル・ナンバーが増えたUKファンキー・ミュージック・マシーン最新作☆The Baker Brothers『Transition Transmission』
トランジション・トランスミッション
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク
気分は... :最近の僕のiPodヘビロテNo.1

今週は慌しい週で、いろんな事が土壇場になるまで手付かず状態...かなりバタバタですな。
ブログを書く時間もあまりとれそうにありません(泣)

今日はUKのジャズ・ファンク・グループThe Baker Brothersの最新作『Transition Transmission』(2008年)です。

The Baker Brothersは、Dan Baker(g、org)とRich Baker(ds)のBaker兄弟と友人のChris Pedley(g、b)というトリオ編成のジャズ・ファンク・グループ。

これまで『Ten Paces』(2003年)、『Bakers Dozen』(2006年)、という2枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、本作『Transition Transmission』はスタジオ3作目となります。それ以外に『In with the out-crowd』(2005年)、『Hot Cakes: Live In Japan』(2007年)という2枚のライブ・アルバムをリリースしています。

今年はR&Bで面白い新譜が少ないので、新譜で購入するのはアングラHip-Hop系またはクラブ・ジャズを含めたクラブ系の作品が多いですね。The Baker Brothers『Transition Transmission』もそんな1枚です。

基本的には英国産ファンキー・グルーヴ満載のアルバムです。特に本作はヴォーカル曲が7曲入っており、よりソウル色が強い仕上がりとなっています。

UK出身白人ファンクの大先輩であるAverage White Bandの主要メンバーだったHamish Stuartがヴォーカルでゲスト参加というのも嬉しいですね。それ以外にウエスト・ロンドンを代表するクラブ・ジャズ・ユニットReel PeopleからVanessa Freeman(vo)、Mike Patto(key)、Acidジャズ・ファンにはお馴染み人気パーカッション奏者Snowboyも参加しています。

最近のクラブ・ジャズ好きからアシッド・ジャズ・ファン、70年代ファンク・ファンまでかなり間口の広いアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Why Oh Why」
この1曲を聴けば、このアルバムが"買い"であることが一発でわかります。シンセも織り交ぜたフューチャー・ジャズ・ファンクといった趣ですが、70年代の雰囲気もあってなかなか間口の広い仕上がりです。Mike Patto参加曲。

「Chance And Fly」
超イチオシの1曲。最近の僕のiPodヘビロテNo.1です。UKファンキー・ミュージック・マシーンの名に恥じない仕上がり!ヴォーカルはHamish Stuart。Steely Dan「Peg」とマッシュアップするとピッタリだと思います。

「Aargh, Aargh-Aargh」
クラブ・ジャズ・ファン向けのファンキーなインスト・チューン。Dan Bakerのオルガン/クラビネットがご機嫌ですね!オルガン・ジャズ好きにはたまらん仕上がりです。フルート音色もいいアクセントになっています。

「Soul Shine」
Vanessa Freemanのヴォーカルをフィーチャー。Snowboyも参加しており、軽くラテン風味が効いたスムース・グルーヴに仕上がっています。洗練されたグルーヴ感がたまりません。女性ヴォーカルとUKジャズ・ファンクって何でこんなにマッチするんですかね。

「Would I Be Wrong」
Vanessa Freemanの女性ヴォーカルに、メンバー3人のコーラス隊が絡むシブ〜イ仕上がりの1曲。

「If You Want Me To Stay」
Sly & The Family Stonの有名曲カヴァー(オリジナルはアルバム『Fresh』収録)。Hamish Stewartがヴォーカルです。オリジナルには敵うはずがありませんが、それでもUKジャズ・ファンクらしい仕上がりで楽しく聴けます。

「So Said, So Done」
ビートがカッチョ良いでインスト・チューン。ライナーノーツにFela Kutiからの影響云々と書かれていますが同感ですね。

「B Bro Super 8」
ジャズ・ファンク・ファンにはお馴染みQuantic(Will Holland)の人気プロジェクトThe Quantic Soul Orchestraのカヴァー。UKジャズ・ファンク好きの方は大喜びの1曲なのでは?

「Beat Feat」
ファンキー・ソウル・グルーヴ。モッドな仕上がりがサイコーですね。

「It's Not Me」
Hamish Stuartがヴォーカルがかなりハマっている大人のファンキー・グルーヴ。 70年代ソウル/ファンク好きの人も納得の仕上がりでは?

「Roll Up Your Sleaze」
この曲も70年代風。ライナーノーツにある通り確かにFunk.Incっぽいですね。

「Transition Transmission」
タイトル曲はホーン・セクションが目立つジャズ・ファンク・グループらしいインスト曲。 Dan Bakerのドラム・プレイもなかなか楽しめます。

「Home Life」
ラストはレゲエ調のダビーなインスト曲。なかなか小洒落たカンジで好きです。

寝不足でかなりお眠状態...
出掛ける前に少し仮眠しようっと。
posted by ez at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする