発表年:1981年
ez的ジャンル:マイアミ系アーバン・ソウル/AOR
気分は... :ややこしい...
世の中にはややこしい事が多いですね。
そんな事だらけで今日はかなり疲れ気味...
夏なんだから、もっと開放的に楽しまないといけませんなぁ...
今日はいかにも夏の定番アルバムが聴きたい気分!
ということで、Niteflyte『Niteflyte II』(1981年)をセレクト。
Niteflyteは、白人ギタリストSandy Toranoと黒人シンガーHoward Johnsonの2人がマイアミで結成したユニット。『Niteflyte』(1979年)、『Niteflyte II』(1981年)という2枚のアルバムをリリースしています。
Sandy Toranoのソングライティング&ギターとHoward Johnsonのヴォーカルが実にマッチしたアーバンソウル&AOR&フュージョン・サウンドは、いかにも日本人好みのサウンドです。特に昔のシティ・ポップス派の方はハマる音ですねぇ!
僕より少し上の世代の方は、リアルタイムでこんなオシャレな音を楽しんでいたんですねぇ。
当時中学〜高校生であった僕は、残念ながらクリスタルな音楽(?)にそれほど敏感では無かったので、見事にスルーしてしまいました(泣)
ようやくNiteflyteに出会えたのは、多くの方と同様にフリーソウルのコンピで「If You Want It」、「You Are」の2曲を聴いたのが最初です。
特に「If You Want It」は、一発で好きになりましたね。最初聴いて直ぐに思ったのは"これって角松敏生じゃん!"...学生時代は角松敏生ファンだったもので。実際、角松氏はNiteflyteを愛聴していたようですね。
その意味では「If You Want It」が収録されている『Niteflyte』(1979年)も捨て難いのですが、アルバム全体の完成度という点では、今日紹介する『Niteflyte II』(1981年)の方が楽しめると思います。
マイアミの白人&黒人の名コンビと言えば、Don JohnsonとPhilip Michael Thomasによる刑事ドラマ『Miami Vice(マイアミ・バイス)』を思い出してしまいますね。
NFLマイアミ・ドルフィンズのファン歴30年以上の僕は、マイアミのグループというだけで意味も無く惹かれてしまうのですが(笑)
とにかく夏の定番アルバムとして長く聴き続けることができる、日本人好みの1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「You Are」
「If You Want It」と並ぶフリーソウル・クラシック。シングル・カットもされました。この爽快なメロウ・グルーヴに、アーバン・ソウルでAORでフュージョンというNiteflyteの魅力が凝縮されていますね。さすがにSMAP「がんばりましょう」云々の話はもういいですよね(笑)
「You're Breaking My Heart」
AORファンが喜ぶ哀愁スロウ。アーバン・メロウな雰囲気、感動的なメロディ、込み上げ系のヴォーカルとAOR勝利の方程式のような仕上がりですね。
「Shoot From The Hip」
レゲエ調のトロピカル・チューン。この開放的で少しユル〜い感じはマイアミのグループらしいですね。
「Anyway You Want」
シティ・ポップス好きはイントロのSandy Toranoのギター・カッティングで即KOなのでは(笑)僕もアルバムで一番のお気に入り曲です。Norman Connorsがカヴァーしています(アルバム『Mr.C』収録)。
「Sexy Dancer」
マイアミらしい開放的なディスコ・チューン。英語版WikipediaではNiteflyteのことを"disco group"と説明しています。Sandy Toranoのギターを堪能できる仕上がりです。
「On Your Own」
密かに人気の曲なのでは?小気味良いグルーヴ感がいいですね。僕の場合、フリーソウルの影響でNiteflyteを聴いていると、一緒にBreakwaterが聴きたくなる習性があります。この曲なんかまさにそうですね。
「Alicia's Song」
哀愁ラテン・モードのインスト・チューン。フュージョン好きの方向けですな。
「I Knew It Couldn't Happen」
スロウでは「You're Breaking My Heart」の人気が高いですが、この曲もなかなかグッとくるスロウに仕上がっています。
グループ解散後、Howard Johnsonはソロ・シンガーとして活躍し、『Keepin' Love New』(1982年)、『Doin' it My Way 』(1983年)、『The Vision』(1985年) といったアルバムをリリースしています。