発表年:1978年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :You're Young !
夏と言えば、サルサ、ブラジル、レゲエ、フュージョン...そしてハワイアンAORもいいですよね!
ということで、ハワイアンAORの定番Macky Feary Band『Macky Feary Band』(1978年)です。
Macky Fearyの紹介は、『Mackey Feary & Nite Life』(1983年)に続き2回目になります。
個人的にはリアルタイムで聴いた『Mackey Feary & Nite Life』への思い入れが強いですが、一般的にMacky Fearyの代表作と言えば、本作『Macky Feary Band』でしょうね。
ハワイのコンテンポラリー・ロックを代表するグループKalapanaのメンバーだったMacky Fearyでしたが、2ndアルバム『Kalapana II(ワイキキの熱い砂)』(1976年)のリリース直後にグループを脱退してしまいます。
そして結成したのが自身のグループMacky Feary Bandです。『Macky Feary Band』(1978年)、『From The Heart』(1979年)という2枚をアルバムを発表しています。
グループの1stアルバムとなる『Macky Feary Band』(1978年)は、フリーソウル・ファンにとってTender Leaf『Tender Leaf』、Lemuria『Lemuria』と並ぶハワイ産フリー・ソウルの最高峰という評価ですよね。
本作におけるメンバーはMacky Feary、David Yoshiteru、Gaylord Holomalia、Kevin Daleyの4名。ハワイならではの爽快なメロウ・グルーヴ感がいいですよね。
全9曲収録時間30分にも満たないアルバムですが、「A Million Stars」、「You're Young」というフリーソウル・クラシック2曲をはじめ、サマー・ブリーズな佳作が揃っています。
全曲紹介しときヤス。
「You're Young」
フリーソウル・クラシック1曲目。みんな一発で好きになるソウルフルな味わいのメロウ・グルーヴですね。歌詞は落ち込んだ友人を励ます内容です。日本人シンガー桑名晴子が本作と同じ1978年にカヴァーしていますね。
「Catherine」
哀愁メロウ・チューン。エレピの音色がいい感じですね。ハワイアンAORらしい仕上がりです。
「Lullabye」
「I Remember You」
ハワイの自然のような壮大なストリングス・アレンジが印象的な仕上がりの2曲。
「A Million Stars」
フリーソウル・クラシック2曲目。ブラジリアン・フュージョン風のメロウ・グルーヴ。まさに夏向けのサマー・ブリーズ作品です。Macky Fearyの友人Chuck Souza作品。
「My Hands Do Play」
地味ながらもなかなか聴かせるメロウ・チューン。抑え気味のヴォーカル&演奏がメロウネスを高めてくれます。
「It Takes Two」
この曲もフリーソウルのコンピに収録されている人気曲。個人的には一番好きな曲ですね。ハワイアン・ヤングソウルって感じが大好きです。
「Interlude In Mood」
白熱のエンディングの前にクールダウンといった感じのインスト。
「Powerslide」
エンディングはエキサイティングなインスト。パーカッシヴなハワイアン・ラテン・ロックといった趣の仕上がりです。
次は名曲「Juliette」収録のKalapana『Kalapana II』(1976年)あたりを紹介しますね。