発表年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系男性R&Bグループ
気分は... :10%の可能性に懸けてみる?
昨日の北京五輪は悲喜交々でしたな。
星野ジャパンの初戦敗退にガッカリした人も多かったのでは?
国際ゲーム独特の雰囲気に星野監督も舞い上がっていましたね。
途中で「こりゃ負けるわ!」と思ったので、最近お気に入りのドラマ『正義の味方』へチャンネル・スイッチしてしまいました(笑)
でも、初戦敗退という劇薬は星野監督および選手にプラスに作用するのでは?と思っています。WBCだって韓国に連敗という屈辱がバネとなり、優勝を掴みましたからね。変に楽勝するよりも良かったのでは?
今日は久々のサルソウル(Salsoul)作品が聴きたい気分!
ということで、Double Exposure『My Love Is Free - The Best Of Double Exposure』です。
Salsoul系アーティストはこれまで、The Salsoul Orchestra、Instant Funk、Skyyを紹介してきました。
Double Exposureは1970年代後半から80年代前半に活動していたフィラデルフィアのR&Bグループ。メンバーはJames Williams、Joseph Harris、Charles Whittington、Leonard Davisの4人。4人は1960年代からUnited Imageのグループ名で活動していました。
1975年、United Imageはグループ名をDouble Exposureへ変更します。そして、Norman Harris、Earl Young、Ron Bakerというフィリー・サウンドを支えた腕利きミュージシャンによる強力チームBaker-Harris-Young(B-H-Y)のプロデュースにより、運命の曲「Ten Percent」をフィラデルフィアのシグマ・サウンドでレコーディングします(メンバーとNorman Harrisは旧知の仲)。
こうしてレコーディングされた「Ten Percent」は、7"シングルに加え、NYのディスコで活躍していたDJ Walter Gibbonsのリミックスによる12"のロング・ヴァージョンも制作されました。当初プロモ用の非売品であった12"の人気が高まり、一般発売されて予想以上のセールスを記録します。
こうして「Ten Percent」はディスコ・クラシックとなり、Double Exposureは一躍注目のグループとなりました。そして、Baker-Harris-Youngプロデュースによる1stアルバム『Ten Percent』(1976年)をリリースします。『Ten Percent』からは「Ten Percent」以外にも「Everyman」、「My Love Is Free」といったディスコ・ヒットが生まれました。
最終的に、1st『Ten Percent』(1976年)、2nd『Fourplay』(1978年)、3rd『Locker Room』(1979年)という3枚のアルバムをSalsoulに残していますが、B-H-Yの3人全員が揃わなかった2nd、3rdは1stほどの成功を収めることは出来ませんでした。
Ten Percent
Fourplay
Locker Room
今回紹介するのはSalsoul時代の3枚のアルバムからセレクトしたベスト盤『My Love Is Free - The Best Of Double Exposure』です。僕の場合、Salsoul系のアルバムはベスト盤ばかりなのですが(笑)本盤は「Ten Percent」、「My Love Is Free」の12"ヴァージョン収録という点が惹かれました。特にWalter Gibbonsリミックスの「Ten Percent」は嬉しいですね。
夏の夜にはサルソウル系ディスコが似合うのでは?。
同じ汗をかくならば、「Ten Percent」みたいな曲がいいですな!
僕はSalsoulらしいディスコ・チューンが好みですが、ヴォーカル・グループらしいミディアム〜スロウも悪くないですよ!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Ten Percent」
Double Exposureの代表曲であり、永遠のディスコ・クラシック。イントロのEarl Youngのドラミング、Salsoulらしいオーケストレーションを聴いただけで胸が高鳴りますね。♪Ten Percent of sometihng〜♪Ten Percent of sometihng〜♪前述のようにWalter Gibbonsのリミックスによるロング・ヴァージョンも収録されており、12"シングルの楽しさも堪能できます。
「My Love Is Free」
「Ten Percent」と並ぶ代表曲。『Ten Percent』からの3rdシングルです。この曲もガラージ・クラシックの貫禄充分の名曲ですね。パーカッシヴなリズム&オーケストレーション&ホーン・セクションの絡みがサイコーです。この曲についてはTom Moultonのリミックスによる12"ヴァージョンが別途収録されています。
「Ten Percent」、「My Love Is Free」についてはBaker-Harris-Youngの完璧な仕事ぶりに脱帽といったカンジですね。
「Everyman」
『Ten Percent』からの2ndシングル。いかにもSalsoulなイントロだけでヤラれますね。ヴォーカル・グループDouble Exposureの魅力という点では「Ten Percent」、「My Love Is Free」以上に彼らのソウルフルなヴォーカル&コーラスを堪能できるのでは?
「Handy Man」
2nd『Fourplay』収録曲。軽快なダンス・チューンに仕上がっています。
「Newsy Neighbors」
2nd『Fourplay』からの1stシングル。Salsoulのレーベル・メイトFirst Choiceのカヴァーです。両者を聴き比べてみるのも楽しいですね。First Choiceによるオリジナルのハジけた感じとは異なる、大人の魅力で迫りますっ!
「There Is No Reason」
2nd『Fourplay』収録曲。アレンジがなかなか小粋なミッド・チューン。
「Can We Be in Love」
3rd『Locker Room』収録のミディアム・スロウ。なかなか聴かせる曲ですが、ベタついた感じがないのがいいですね。
「I Got the Hots (For Ya)」
3rd『Locker Room』からのシングル曲。Salsoulのレーベル・メイトInstant Funk調のファンク・チューンに仕上がっています。
「Perfect Lover」
2nd『Fourplay』からの2ndシングル。スウィートな極上スロウ・チューン。O'Jaysあたりを思い起こす正統派のフィリー・バラードに仕上がっています。本来の持ち味はこういった曲なのでしょうね。
「(Why Do We Have to Go Our) Separate Ways」
3rd『Locker Room』収録曲。この曲も正統派ソウル・バラードに仕上がっています。Isleysのようなギター・ソロとジャジーなミュート・トランペットが印象的ですね。
今日は200M平泳ぎの北島でスッキリしたいですね。