2008年08月07日

June & The Exit Wounds『A Little More Haven Hamilton, Please』

インディーズ・ポップの隠れ名盤☆June & The Exit Wounds『A Little More Haven Hamilton, Please』
ハミルトン、もう少しだけ
発表年:2000年
ez的ジャンル:Brian Wilson/ソフト・ロック系青春ロック
気分は... :かなりミラクル...

北京五輪は、昨日から一足早くサッカーが始まりましたね。

なでしこジャパンは、格下ニュージーランドに痛恨の引き分けでしたな。残念ながら、残るアメリカ戦、ノルウェー戦は引き分けることも至難の技であり、予選リーグ突破はかなり難しいでしょうね。

正直、ニュージーランド戦の笛を吹いた南アフリカの主審のレベルはかなり低かったですね。ニュージーランド、日本双方のPKは共にノー・ファウルだったと思います。

でも、これが五輪でしょうね。
サッカーに限らず、各競技には必ず当該競技途上国の未熟な審判が含まれることを覚悟すべきですよね。

昨日のなでしこジャパンを教訓に、今日から始まる男子サッカー、星野ジャパン、男女柔道、女子レスリングなど審判に左右されやすい競技の監督、選手には注意して欲しいですね。まぁ、そんな事十分承知していると思いますが...

さて、このところラテン・モードの作品が続いたので、今日は気分転換に甘酸っぱい青春ポップを...ということでJune & The Exit Wounds『A Little More Haven Hamilton, Please』(2000年)です。

June & The Exit Woundsは、アメリカのインディーズ・バンドTwiggyで活動していたTodd Fletcherのソロ・ユニット。

Beach BoysBrian WilsonRoger Nichols & The Small Circle Of FriendsTodd Rundgrenらの系譜を受け継ぐ、ソフト・ロック、ポップ職人好きにはたまらない、アメリカのインディーズ・ポップ史に残る隠れ名盤として、その方面がお好きな方にはお馴染みの1枚ですね。

個人的な印象としては、High LlamasLinus Of Hollywoodといった2000年前後に注目を集めたポップ職人系アーティストを、もっと青春ポップさせた感じですかね。ちなみ、『A Little More Haven Hamilton, Please』の国内盤は、Linus Of Hollywoodと同じPhilter Recordsからのリリースです。

本作の邦題は『ハミルトン、もう少しだけ』
う〜ん、ビミョーだなぁ(笑)

60年代ソフト・ロックもいいですが、近年の作品にもこんなにミラクルなポップ作品がありますよっ!...と言っても8年も前の作品ですね(笑)

ソフト・ロック好きのみならず、ネオ・アコ好きの方もハマる1枚だと思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「How Much I Really Loved You」
このオープニングを聴けば、本作が名盤であることを確信できると思います。どこかToddの「I Saw The Light」を思わせるメロディアスなポップ・チューン。邦題は「どんなに君を・・・」。甘く切ない青春ソング的な歌詞もいいですな。

「Highway Noise」
ソフト・ロック好きを歓喜させるミラクルな出来栄え。特に『Pet Sounds』Zombies『Odessey And Oracle』が好きな人は相当ハマると思います。メロディアスだけど、どこか物寂しい感じがサイコーです。

「Field Day」
これは青春ギターポップって感じですね。ハイトーン・ヴォーカルが映える1曲です。Matthew Sweetあたりにも通じる魅力を感じますね。

「I Shoudln't Be Surprised」
センチメンタルなピアノをバックに切々と歌われる哀愁チューン。ジャジーな味わいに癒されます。

「Cathy Dennis」
Todd Fletcherのセンスを感じる1曲。何気ない曲なんだけど、そのン何気なさが魅力です。ヴァイヴの音色がいい感じ。

「Let's Shack up Together」
「Highway Noise」と同タイプのポップ・チューン。このタイプはTodd Fletcher勝利の方程式なのかもしれませんね。こちらもかなり『Pet Sounds』しています。

「You're Breaking My Heart」
ネオ・アコ好き向けのセンチメンタル・チューン。ひと夏の甘酸っぱい青春の思い出って雰囲気がいいですな。

「Hey Hey Hey」
Todd Fletcherのハイトーン・ヴォーカルを活かしたポップ・チューン。どの曲もメロディアスだからついつい引き込まれてしまいますな。

「It's Not So Hard」
ここから2曲は国内盤のみのボーナス・トラック。本曲はNRBQのカヴァー。このあたりの選曲がTodd Fletcherというアーティストを物語っているのでは?

「Charade」
Audrey Hepburn主演でお馴染みの映画『Charade』のテーマです(Henry Mancini作品)。意外な選曲という気もしますが、これがなかなかいい出来栄えで、アルバムのいいアクセントになっています。

このアルバム以降、音沙汰のないTodd Fletcherですが、こんな甘酸っぱい青春ポップをまた聴きたいなぁ。
posted by ez at 13:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする